会議室の予約管理システムを無料で用意したいとき、候補はいくつも見つかります。それでも決めきれないのは、無料で使える範囲がどこで終わるのかと、重複をどこで止めるのかが、候補ごとに違う場所に置かれているからです。この記事では、無料で会議室の予約を回す3つの経路について、公式の資料で確かめた条件と既定の動きを並べたうえで、社内の会議室を管理する立場の人が次に何を決めればよいかを整理します。
会議室の予約で実際に起きているのは、重複だけではない
会議室の予約管理システムを探し始めるきっかけは、たいてい重複です。同じ時間に2つの会議が入り、先に入っていた側が追い出される。この経験があると、重複を防ぐことが目的に見えます。
現場で起きているのは、それだけではありません。よく聞くのは4種類です。1つ目は重複、2つ目は取り消しの反映漏れ、3つ目は名前だけ入れて実際には使わない押さえ、4つ目は誰が予約したのか分からないことです。
取り消しの反映漏れは、重複より頻度が高く、気づかれにくい種類です。会議が流れたのに予約が残っているため、その時間は誰も使えません。予約の表は埋まっているのに部屋は空という状態が、月に何度も発生します。この問題は、予約を入れる手間と取り消す手間が同じ重さになっていないと必ず起きます。入れるほうには動機がありますが、取り消すほうには動機がありません。
名前だけの押さえも同じ構造です。念のために2時間押さえておく、候補日を3つとも押さえておく。押さえた本人は悪意なくやっていて、決まった時点で不要な予約を消すつもりでいます。消す作業が後回しになると、そのまま残ります。
誰が予約したのか分からないという問題は、上の3つを直すための前提です。予約に責任者の名前が付いていなければ、取り消しを頼む相手がいません。共有のアカウントで予約を入れる運用にしていると、この情報が最初から失われます。
つまり、会議室の予約管理で必要なのは、時間の衝突を止める仕組みと、予約に人を紐づける仕組みの2つです。無料の候補を比べるときは、後者が備わっているかを先に見てください。前者だけなら、カレンダーを1つ共有するだけでも成立します。
無料で会議室の予約を回す、3つの経路
無料で始める方法は、大きく3つに分かれます。どれを選ぶかは、部屋の数と、予約する人の範囲で決まります。
1つ目の経路は、すでに契約している業務用のメールとカレンダーに入っているリソース機能を使うことです。Google WorkspaceやMicrosoft 365を使っている組織なら、追加の費用はかかりません。会議室を1つの参加者として扱い、その参加者の予定が埋まっているかどうかで空きを判断する仕組みです。
2つ目の経路は、会議室の予約に特化したシステムの無料プランを使うことです。部屋ごとの利用率を見たい、入口にタブレットを置いて表示したい、備品も一緒に管理したいといった要求があるときに向きます。ただし無料プランには制限が置かれます。
3つ目の経路は、フォームで申請を受けて、承認してから確定させる形です。社外の人が使う貸会議室、鍵の受け渡しがある部屋、使用料が発生する施設など、予約が自動で確定してはいけない場面はこの形になります。
無料版の会議室予約システムでは、予約できる会議室の数や時間帯を制限される場面が多く見受けられます。たとえば、1日に予約できる時間が2〜4時間と決まっているケースや、予約できる会議室が5〜10室と決まっているケースです。 出典: boxil.jp
2つ目の経路を選ぶときは、この種類の制限が自分の部屋の数と使い方に当たるかを先に確かめる必要があります。部屋が3室で1日8時間ずつ使う組織なら、1日に2時間までという制限は最初から成立しません。
3つの経路を1つの表にすると、向き不向きがはっきりします。
| 経路 | 追加の費用 | 重複の止め方 | 向く場面 |
|---|---|---|---|
| カレンダーのリソース機能 | 契約に含まれる | 参加者の予定の衝突で自動的に断る | 社内のみ、部屋数が少ない |
| 専用システムの無料プラン | 0円だが制限あり | システムが二重予約を拒否 | 部屋数が多い、利用率を見たい |
| フォームで申請を受ける | 0円から | 人が確認して確定させる | 社外が使う、鍵や使用料がある |
カレンダーのリソース機能を使うときに必要になるもの
すでにGoogle WorkspaceやMicrosoft 365を契約しているなら、この経路が最も軽く済みます。ただし利用者が自分で設定できるものではありません。
Google Workspaceの管理者向けの資料では、カレンダーのリソースは組織のメンバーが予約できる共有の対象として説明されています。最も一般的な例は会議室で、ほかにプロジェクター、社用車、ゲスト用のオフィス、レクリエーション用の備品などが挙げられています。作成には管理者の権限が必要で、資料には「Buildings and Resources」の管理権限を持つ管理者ロールが要ると書かれています。この権限は、あらかじめ用意されているServices Adminのロールに含まれています。
ここが実務で最初に詰まる場所です。会議室の予約で困っているのは総務や事務の担当者で、管理コンソールに入れるのは情報システムの担当者です。頼む相手を先に確かめてから検討を始めないと、比較が終わったあとに手が止まります。
料金についても押さえておく必要があります。Google Workspaceの日本語の料金ページには、Businessの各プランが1ユーザーあたり月額800円(Starter)、1,600円(Standard)、2,500円(Plus)と示されています。個人のGoogleアカウントだけで運用している組織は、この経路を選ぶ時点で契約が必要になるため、無料ではありません。
Microsoft側では、会議室を会議室メールボックスという種類の宛先として作ります。Exchangeの管理者向けの資料では、会議室メールボックスは会議室や講堂、トレーニングルームといった物理的な場所に割り当てるものと説明されており、作成はExchange管理センターまたはExchange管理シェルから行います。複数の部屋を建物ごとにまとめる会議室の一覧については、Exchange管理シェルでのみ作成できると明記されています。
どちらの経路でも共通しているのは、予約する人が誰かは自動的に記録されるという点です。会議の開催者が予約者になるため、取り消しを頼む相手が最初から分かります。前の節で挙げた4つの問題のうち、いちばん下の問題はこの経路では起きません。
会議室メールボックスの既定値を先に知っておく
Microsoftの会議室メールボックスを使う場合、作った直後の既定の動きを知らないまま運用を始めると、想定と違う結果になります。資料に書かれている既定値は具体的です。
作成した直後の会議室メールボックスは、会議出席依頼を自動で承諾または辞退します。既存の会議と衝突するかどうかで判断され、衝突すれば自動的に断られます。定期的な会議は許可されており、予約できる期間は今日から最大180日間、1回の会議の長さは最大24時間までが既定です。これより長い依頼は拒否されます。
衝突を許すかどうかの設定も用意されています。「競合を許可する」は既定では選択されておらず、つまり二重予約は防がれます。許可した場合は、許す件数と割合を数値で決める形になっており、既定値はどちらも0です。0は、衝突する予約があれば定期的な会議の依頼を拒否するという意味です。
勤務時間の扱いも既定が決まっています。「勤務時間中にのみスケジュール設定を許可する」は既定では選択されていないため、勤務時間外の予約も受け付けられます。既定の勤務時間は月曜日から金曜日の午前8時から午後5時です。夜間や休日の利用を止めたいなら、この設定を変える必要があります。
承認を人が挟む形にすることもできます。予約の依頼を代理人が承諾または辞退する設定にすると、指定した人のところに依頼が届きます。代理人を複数置いた場合は、1人が処理すれば足ります。使用料が発生する部屋や、事前に用途を確かめたい部屋はこの形が向きます。
既定値を知っておく価値は、変えるべき場所が分かることにあります。180日先まで予約できることが問題になる組織は、そこだけ短くします。24時間の会議を許す必要が無いなら、そこを縮めます。全部を変えようとせず、いま困っていることに当たる2つだけ変えるほうが、運用は崩れません。
無料プランの専用システムで、どこに制限が置かれるか
会議室の予約に特化したシステムを無料で使う場合、制限が置かれる場所はだいたい決まっています。引用した資料にあるとおり、部屋の数と1日に予約できる時間が代表的な区切りです。
このほかに見ておくべき制限が4つあります。1つ目は、登録できる利用者の数です。全社員が自分で予約する形にするなら、社員数と同じ数の登録が必要になります。ここが無料の上限を超えると、代表の数名だけが予約を入れる運用になり、申請の取り次ぎが仕事として増えます。
2つ目は、履歴の保存期間です。利用率を見るために導入したのに、無料の枠では直近1か月間しか残らないという形があります。年間の傾向を見たいなら、保存期間か書き出しの可否を先に確かめてください。
3つ目は、表示する手段です。入口にタブレットを置いて空き状況を表示する使い方は、無料の枠から外れていることが多くあります。この使い方が目的なら、無料で始めても目的は満たせません。
4つ目は、外部との連携です。社員が普段使っているカレンダーに予約を反映させる機能は、有料に置かれやすい場所です。連携が無いと、予約システムとカレンダーの2つを見る運用になり、片方が古いまま参照されます。
無料プランを選ぶときの順番としては、部屋の数、利用者の数、表示の手段、この3つが無料の範囲に収まるかを先に確かめます。収まらないものが1つでもあれば、その使い方は無料では成立しません。収まるなら、保存期間と書き出しを確かめて始めます。
制限が自分の使い方に当たらないなら、無料プランで充分です。有料に移る理由をわざわざ作る必要はありません。
無料プランを試すときは、機能の一覧を読むのではなく、実際に3つの動作を通してください。1つ目は、自分で1件予約を入れることです。空いている時間を探すまでに何回画面を移動するかを数えます。2つ目は、同じ時間に2件目を入れてみることです。断られるのか、警告だけで通ってしまうのかで、重複の防ぎ方が分かります。3つ目は、入れた予約を取り消すことです。取り消しの手順が3回以上かかると、忙しい日には取り消されません。
この3つは10分で終わります。紹介のページには「二重予約を防ぎます」と書かれていても、実際に試すと警告を出すだけで通る作りのものがあります。断るのか警告するのかは運用に直接効く違いなので、自分で確かめる価値があります。
部屋の数と使う人の数で、必要な仕組みは変わる
同じ会議室の予約という話でも、部屋が1室の組織と20室の組織では必要なものが違います。ここを分けずに比較を始めると、自分に要らない機能の有無で候補を落とすことになります。
部屋が1室から3室で、使う人が20人以内なら、必要なのは空きが見えることだけです。カレンダーを1つ共有して、誰でも書き込める形にしても回ります。衝突が起きたときに気づけるだけの人数だからです。この規模で専用のシステムを入れると、覚える手間のほうが大きくなります。
部屋が4室から10室で、使う人が100人以内になると、空きを探す作業が重くなります。カレンダーを部屋ごとに分けて並べて見る形だと、空いている時間を見つけるまでに複数の画面を行き来します。ここからリソース機能の価値が出ます。会議の予定を作るときに、空いている部屋を候補として出してもらえるためです。
部屋が10室を超えるか、建物が複数に分かれると、部屋をまとめて扱う仕組みが必要になります。Exchangeの資料では、会議室の一覧は会議室メールボックスだけを含む特別な配布グループとして説明されており、何百もの部屋を建物ごとに整理するのに役立つと書かれています。この段になると、設定の作業も情報システムの担当者の仕事として扱われます。
使う人の範囲も同じように効きます。社内だけなら、権限はアカウントで決まります。社外が混ざると、権限では分けられないので入口を別に用意します。この違いは部屋の数とは独立しているので、2つの軸で考える必要があります。
自分がどこに当てはまるかを先に決めておくと、比較の対象が絞れます。部屋が2室の組織が、20室向けに作られたシステムの機能一覧を読む時間は、そのまま無駄になります。
空き状況を誰にどこまで見せるかを決める
見落とされやすいのが、空き状況の見せ方です。予約の仕組みを選ぶときに機能としては出てこないのに、運用を始めてから問題になります。
社内のカレンダーで部屋を管理すると、既定では予約の件名まで見えることがあります。会議の件名に相手先の社名が入っていたり、面談の相手の名前が入っていたりすると、部屋の空きを探しただけの人にそれが見えます。採用の面接や評価の面談を扱う部屋では、この見え方が問題になります。
対策は2つあります。1つは、見せる範囲を「予約あり」だけに絞る設定にすることです。もう1つは、件名に内容を書かない決まりを置くことです。前者は設定で機械が守ってくれますが、後者は人が守る必要があるので、忙しい日に破られます。設定で守れるほうを先に選んでください。
社外に空き状況を見せる場合は、もう1段の判断が必要です。貸会議室のように空きを公開したい場合と、申請を受けてから空きを回答したい場合があります。公開すると問い合わせは減りますが、実際には使えない時間帯まで見えてしまう場面があります。清掃の時間、前後の設営、鍵の受け渡しができない時間。これらを空きとして見せると、断る連絡が増えます。
見せ方を決めるときは、空きの定義を先に文章にしてください。何時から何時までを受け付けるのか、前後にどれだけ余裕を取るのか、当日の申し込みを受けるのか。この3つを決めておけば、公開しても断る連絡は増えません。決めずに公開すると、判断を人がその都度することになります。
入れたあとに定着させるために決めること
予約の仕組みは、入れた翌週から守られなくなることがあります。理由はほぼ決まっていて、以前のやり方が残っているからです。
定着させるために決めることは3つです。1つ目は、以前の経路を閉じる日です。ホワイトボードの予約表、事務局への口頭の依頼、担当者への直接の連絡。どれか1つでも残っていると、そこに入った予約は新しい仕組みに現れません。現れない予約があると、新しい仕組みの表は信用されなくなり、確認のために両方を見る運用に戻ります。
2つ目は、当日の扱いです。予約が入っていない時間に空いている部屋を使いたいという要求は必ず出ます。使ってよいことにするなら、その場で予約を入れる手順を決めます。使ってはいけないことにするなら、空いているのに使えない理由を説明できるようにします。どちらでも構いませんが、決めていないと現場が勝手に判断します。
3つ目は、守られていないときに誰が声をかけるかです。予約せずに使っている、取り消していない、押さえたまま使っていない。この3つに気づいたときに、声をかける役を決めておきます。誰の役でもない状態だと、気づいた人が黙って我慢し、そのうち全員が守らなくなります。
この3つは、システムの機能とは関係がありません。無料でも有料でも同じ作業です。逆に言えば、ここを決めずに有料のシステムへ移っても、守られない問題は解決しません。
表計算ソフトの共有シートで回すと、どこで崩れるか
もう1つよく取られる方法が、表計算ソフトのシートを共有して、時間の枠に名前を書き込む形です。費用はかからず、明日から始められます。崩れる場所も決まっています。
最初に崩れるのは、同時に書き込んだときです。2人が同じ時間帯にほぼ同時に名前を入力すると、後から保存した側が前の入力を上書きします。上書きされた側は自分が予約したつもりでいるため、当日に部屋の前で鉢合わせます。共同編集に対応したシートでも、片方が編集中の状態で長く開いていると同じことが起きます。
次に崩れるのは、週や月をまたぐときです。シートを1週間ごとに作る形にすると、翌週のシートを誰が作るのかという作業が毎週発生します。作り忘れた週は予約が入りません。年間のシートを1枚で作ると、行数が多くなって目的の日を探すのに時間がかかります。
3つ目は、取り消しです。名前を消すだけなので、誰が消したのかが残りません。他人の予約を誤って消しても気づかれず、消された側は当日になって初めて気づきます。編集の履歴を追えば分かりますが、当日にそれを追う余裕はありません。
4つ目は、社外の人に使わせられないことです。シートを外部に共有すると、他の予約の内容も全部見えます。予約者の名前や会議の目的が書かれていれば、それも見えます。社外が使う部屋をこの形で管理することはできません。
崩れ方を知ったうえで、それでも表計算ソフトで足りる条件はあります。部屋が1室、使う人が5人以内、予約は前日までに口頭でも共有されている。この条件なら、シートは記録として機能します。条件が1つでも崩れたら、別の形に移すほうが早いです。
フォームで申請を受けて確定させる形が向く場面
3つ目の経路は、予約を自動で確定させず、申請として受けてから承認する形です。手間が増えるように見えますが、この形でなければ回らない場面があります。
1つ目は、社外の人が使う場合です。貸会議室、地域に開放している施設、取引先が使う打ち合わせの部屋。相手に社内のカレンダーへの書き込み権限を渡すことはできないので、申請を受ける入口が別に必要になります。
2つ目は、鍵の受け渡しがある場合です。予約が入っただけでは部屋は使えません。誰がいつ鍵を渡すのかという段取りが付いて初めて成立します。この段取りを人が確かめる必要があるなら、確定の前に承認の工程が入ります。
3つ目は、使用料が発生する場合です。料金の区分、支払いの方法、請求先。予約の情報だけでは足りず、申し込みとして受け取る項目が増えます。
4つ目は、用途を確かめる必要がある場合です。営利目的の利用を断る、参加人数の上限を確かめる、必要な備品を先に聞く。この種類の確認は、予約の自動確定と両立しません。
この形を選ぶときに気をつけるのは、申請を受ける入口と、確定した予約の一覧を別の場所に持たないことです。フォームで受けた申請を、人が手でカレンダーへ写す運用にすると、写し漏れが必ず出ます。申請の一覧に状態が付いて、承認した時点で確定として見える形にしておけば、写す工程そのものが消えます。
もう1つ気をつけるのは、相手にアカウント登録を求めないことです。施設を1度だけ使う相手に登録を求めると、そこで申し込みをやめる人が出ます。社外に向けた申請の入口では、登録なしで最後まで送れる形にしてください。
無料で始めるときに決めておく、4つのこと
どの経路を選ぶ場合でも、始める前に決めておくと後戻りが減ることが4つあります。
1つ目は、予約を入れられる人の範囲です。全員が自分で入れるのか、各部署の代表だけが入れるのか。全員にすると押さえの予約が増え、代表だけにすると取り次ぎの作業が増えます。どちらを選ぶかは、部屋の空き具合で決めます。空きが多いなら全員、足りていないなら代表と承認の形が向きます。
2つ目は、取り消しの決まりです。何日前までに取り消すか、無断で使わなかったときにどうするか。決まりが無いと、押さえの予約は減りません。使わなかった予約を月に1度集計して、予約した本人に見せるだけでも変わります。
3つ目は、予約できる期間の上限です。Microsoftの既定は180日で、有効な値は0日から1080日までと資料に書かれています。半年先まで押さえられる必要が無いなら、短くしておくほうが空きの見通しが立ちます。
4つ目は、記録をどこまで残すかです。いつ誰が何のために使ったかを残すなら、その情報は個人に紐づく記録になります。保存する期間と、誰が見られるかを先に決めてください。何をどこまで記録してよいかの線引きは、所管の窓口や専門家に確かめてください。部屋の利用記録は軽く見られがちですが、行動の記録であることは変わりません。
この4つは、システムを選ぶ前に決められます。決めてから候補を見ると、機能の一覧のどこを見ればよいかが分かるので、比較にかかる時間が短くなります。
予約のあとに何をするかから逆算して決める
経路を選びきれないときは、予約が確定したあとに何をするかから逆算すると答えが出ます。3つの型に分かれます。
部屋が空いているかだけを知りたいなら、カレンダーのリソース機能で足ります。すでに契約があるなら追加の費用はかからず、予約者の名前も自動で残ります。管理者に設定を頼む1回の依頼だけで済みます。
部屋の使われ方を数えたいなら、専用のシステムか、申請として受ける形になります。カレンダーからも集計はできますが、部屋ごとの利用率や時間帯の偏りを見るには書き出しと集計の作業が毎回必要です。
予約のたびに人の確認が要るなら、申請を受ける形です。社外が使う施設として受ける流れは施設利用の申請に、定員と締め切りがある集まりの申し込みとして受ける形はイベントの申し込みに整理しています。
いま Google のフォームで申請を受けて、回答をスプレッドシートで追っている場合、詰まるのは集計ではなく承認と連絡の記録です。何がどう変わるかはGoogleフォームとの比較に、Microsoft 365 の環境で同じことをしている場合はMicrosoft Formsとの比較にまとめています。
送信されたあとの道具がそろっている形で申請を受ければ、届いた1件に担当と状態が最初から付き、承認したかどうかと連絡したかどうかを別々に数えられます。実際の画面の動きは動くところを見るで確かめられます。どこまでを1つの画面で持てるかはできることに、人数で決まる料金の考え方は料金に、選ぶ前に出やすい疑問はよくある質問にまとめています。
Q1. 無料の会議室予約システムで、何室まで管理できますか?
製品によって違います。無料版では予約できる会議室の数が5室から10室までに区切られている例や、1日に予約できる時間が2時間から4時間までに区切られている例があると紹介されています。部屋が3室で1日8時間ずつ使う組織なら、時間の制限が先に当たります。自分の部屋の数と1日の使用時間を先に数えて、その数字で無料の枠に収まるかを確かめてください。
Q2. Googleカレンダーで会議室を予約できるようにするには何が必要ですか?
Google Workspaceの契約と、管理コンソールに入れる管理者の作業が必要です。管理者向けの資料には、カレンダーのリソースを作るには「Buildings and Resources」の管理権限を持つロールが要ると書かれており、この権限はServices Adminのロールに含まれています。個人のGoogleアカウントだけでは作れないため、契約が無い組織にとっては無料の経路ではありません。
Q3. 会議室メールボックスは、二重予約を自動で防いでくれますか?
既定では防ぎます。Exchangeの資料には、会議室メールボックスは既存の会議と衝突する依頼を自動的に辞退すると書かれており、「競合を許可する」の設定は既定では選択されていません。あわせて、予約できる期間は今日から最大180日間、1回の会議の長さは最大24時間までが既定です。長さや期間を変えたい場合は、その2つだけ設定を変えてください。
Q4. 表計算ソフトの共有シートで管理してはいけませんか?
部屋が1室で、使う人が5人以内なら記録として機能します。困るのは、2人がほぼ同時に書き込んだときに後から保存した側が前の入力を上書きする点と、取り消したときに誰が消したのかが残らない点です。社外の人に使わせる場合は、他の予約の内容も全部見えてしまうため、この形は選べません。
