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questant 無料でできる範囲|質問10問・閲覧100件の線引き

2026年9月13日 ・ Halict編集部

「questant 無料」で検索する人は、無料でどこまで使えるのかを知りたいのと同時に、その範囲で自分の業務が回るのかを判断したくて調べています。無料プランで何本フォームを作れるのか、何件まで回答を見られるのか、そして足りなくなったときにいくら払うことになるのか。この3つがつながって見えないと、使い始めてから引き返すことになります。

この記事では、クエスタント(Questant)の無料プランでできる範囲を、公式サイトと公式ヘルプに書かれている内容だけで整理します。取り上げる金額と上限はすべて2026年9月1日時点で公式サイトの料金ページおよび公式ヘルプに掲載されていた表記に基づくもので、クエスタントの表示価格は特定商取引法に基づく表記に「表示価格は税抜価格となっております」と明記されているとおり、すべて税抜です。料金や上限は改定されるものなので、契約前には必ず公式の最新情報を確認してください。

先に結論から書きます。クエスタントの無料プランは、アンケートを何本でも作って公開し、集計とグラフをその場で見るところまでを0円でこなせる設計です。一方で、結果データのダウンロードと回答者へのメール自動送信は有料プランからになっており、回答結果を画面で見られるのは先着100件までです。この線がどこに引かれているかを正確に押さえておくと、無料で足りる仕事と足りない仕事がはっきり分かれます。

無料で使えるフォーム系ツールが増えた背景と、無料の意味の違い

フォームやアンケートを作る道具は、この10年ほどで無料の選択肢が一気に増えました。表計算ソフトに回答を溜めていくタイプ、サイト内にフォームを設置するタイプ、そして調査会社が提供するアンケート専用のタイプ。どれも「無料で始められます」と書かれていますが、無料の意味はサービスごとにまったく違います。

無料の線の引き方は、大きく分けて4つあります。1つ目は作れるフォームの本数で区切るもの、2つ目は受け取れる回答の件数で区切るもの、3つ目は使える機能そのもので区切るもの、4つ目は一緒に使える人数で区切るものです。クエスタントは、この中で2つ目と3つ目を組み合わせた形になっています。本数は無制限で、質問数と閲覧できる回答件数、そして使える機能で線が引かれています。

ここを取り違えると、運用を始めてから止まります。よく聞くのは、フォームは何本でも作れると聞いて複数の窓口を立てたあと、回答が溜まってから閲覧上限に気づくというケースです。回答そのものは集まり続けているのに、画面で見られるのは先着分だけという状態になります。

そしてもう1つ、無料の道具を選ぶときに見落とされやすいのが、フォームを作る機能ではなく届いたあとを回すための機能のほうです。項目を並べて公開するところまでは、無料の道具でもたいてい足ります。差が出るのは、誰が担当するのか、返信を出したのか出していないのか、対応が終わったのかどうかを記録する部分です。ここは、そもそも道具の設計思想によって「持っている・持っていない」が分かれます。クエスタントの場合、公式の位置づけは一貫して「セルフアンケートツール」「セルフ型リサーチASP」であり、問い合わせ管理ツールとしての自称は公開資料では確認できませんでした。だからこの記事では、貶すためではなく向き不向きを見極めるために、どの用途なら無料プランで十分に回るのかを具体的に書きます。

用途ごとに必要な機能の重心が変わることは、できることに整理があります。受け取ったあとを誰がどう回すのかという視点で機能を並べてあるので、アンケート用途と受付用途の違いを整理する材料になります。

クエスタントの無料プランで実際にできること

まず、無料プランの上限を料金ページの比較表に書かれている数値そのままで並べます。

作れるアンケートの本数に制限はない

クエスタントはアンケートの本数で課金しません。料金ページには「アンケート作成数に制限がありません。何本でもアンケートを作成できます。」と全プラン共通で記載されています。無料プランでもここは同じです。

これは実務では大きな意味があります。窓口ごとにフォームを分けたい、イベントごとに新しいフォームを立てたい、部署ごとに別々の設問を用意したいといった場面で、本数を気にせず作れます。本数課金のサービスだと、フォームを1本足すたびに費用が乗るか、既存のフォームを使い回すことになりますが、その制約がありません。

質問数は1アンケートにつき10問まで

無料プランで最初に当たる線がここです。料金ページの比較表では、アンケートごとの質問数が無料プランは「10問まで」、有料の3プラン(通常・ビジネス・プレミアム)はいずれも「無制限」と記載されています。

10問という数は、用途によって余裕にも不足にもなります。イベント後の満足度アンケートや、出欠確認、簡単な意見収集であれば10問で十分に組めます。一方、応募の受付フォームのように氏名・ふりがな・メールアドレス・電話番号・住所・希望職種・経験年数・志望動機・連絡可能な時間帯といった項目を並べると、それだけで10問に届きます。設問1つに複数項目を詰め込む形にすれば数は減らせますが、集計と読み取りが煩雑になります。

質問数は本数ではなく1アンケートあたりで数えるので、質問を減らすためにフォームを2本に分けるという逃げ方はできますが、そうすると回答が2つに分かれて突き合わせが必要になります。受付用途で使うなら、この10問という数を先に机上で試しておくのが確実です。

集められる回答数と、見られる回答数は別物

ここがクエスタントの料金体系でいちばん誤解されやすいところです。無料プランの「回答結果閲覧数(Web)」は「100件まで」と記載されていますが、これは集められる回答の上限ではありません。公式ヘルプには次のように書かれています。

※アンケートを終了しない限り、どのプランでも回答数は制限なく集められます。 出典: help.questant.jp

同じヘルプには「Q.各プランの「閲覧できる回答数」を超えると回答もできなくなってしまいますか? A.いいえ。回答はできます。「閲覧できる回答数」を超えることで回答が締め切られることはありません。」という記載もあります。そして結果データは回答先着順で、例として「無料プラン で回答が150件集まっても、先着100件までしか閲覧できません。」と説明されています。

つまり無料プランでは、101件目以降の回答も受け付けられますが、その中身は画面で見られません。締切で自動的に止まるのではなく、見えないまま溜まっていく形です。応募や申し込みの受付にそのまま使うと、届いているのに読めない回答が発生します。回答が100件を超えることが見込まれるなら、上位プランに上げるか、アンケートを分ける前提で設計する必要があります。

プラン別の閲覧数とダウンロード数は、ヘルプの表では次のようになっています。

プラン 回答結果の閲覧 結果データのダウンロード
無料プラン 100件目まで 不可
通常プラン 3,000件目まで 3,000件目まで
ビジネス 10,000件目まで 10,000件目まで
プレミアム 制限なし 制限なし

無料でも使える機能は思ったより広い

料金ページの比較表で、無料プランの列にチェックが付いている項目を並べると、作成と集計まわりはかなり充実しています。

作成側では、アンケート作成数無制限のほか、21種類の質問タイプ、12種類のアンケートテーマカラー、70種類以上のテンプレート、100種類以上の質問データベース、アンケートデザインの編集が使えます。設問の作り方に慣れていなくても、テンプレートと質問データベースから引いて組めるのが、調査会社が提供している道具の強みです。

回答画面の制御としては、開始ページでのパスワード認証、送信前の確認用回答一覧の表示、送信後に指定URLへ移動、回答数が指定数に達した際のお知らせ、管理用タイトル(メモ)、クイズ設問の作成が無料プランでも使えます。パスワード認証が無料で使えるのは、社内向けや会員向けの限定アンケートを配るときに効いてきます。

告知の手段も無料プランで一通りそろいます。メール、SNS、QRコード、Webページでの告知に対応しており、Webページへの設置はiframe・リンク・ポップアップの3方式です。重複回答の抑止として、IPアドレスによる回答者の制限とcookieによる重複回答の防止も無料プランの列に入っています。

集計側では、アンケート結果のリアルタイム表示、Web結果画面でのフィルタ、Web結果画面でのクロス集計、7種類のグラフタイプ、3種類の結果表示モード、アンケート結果のシェアが無料で使えます。クロス集計まで無料の画面上でできるのは、この分野では手厚いほうです。通信はすべてのアンケートがSSL暗号化通信と記載されています。

無料プランでは使えない主な機能

次に、料金ページの比較表で無料プランの列が「ー」になっている項目を確認します。無料で足りるかどうかは、ここに自分の必須要件が入っていないかで決まります。

結果データのダウンロードができない

無料プランでは、結果データのダウンロードがCSV形式・ラベル形式ともにできません。画面でグラフと集計を見ることはできますが、手元に落として表計算ソフトで加工したり、別のシステムに取り込んだりする経路がない、ということです。

これは受付用途では重い制約になります。応募者の一覧を作って選考に回す、申込者の名簿を作って当日の受付表にする、集計結果を報告書に貼るといった作業は、たいていダウンロードが起点になります。画面で1件ずつ見て転記することはできますが、件数が増えるほど現実的でなくなります。ヘルプ「通常プランについて」でも、通常プランをすすめる相手として「●回答をダウンロードしたい方」が明記されています。

条件分岐とスキップが使えない

質問を表示する条件の設定、選択肢を表示する条件の設定、回答によって質問をスキップする設定は、いずれも無料プランでは使えません。あわせて、質問や選択肢をランダムに表示する機能、選択肢へのテキストボックス追加、選択肢への画像追加、選択肢の改行位置の指定、他の選択肢と同時に選べない選択肢の指定も対象外です。

条件分岐が使えないことの実務的な意味は、全員に同じ設問を見せるしかない、ということです。たとえば「初めての方はこちら、2回目以降の方はこちら」で聞く内容を変えたい場合、無料プランではフォームを分けるか、注意書きで読み飛ばしてもらうかになります。設問が10問までという制限とあわせて考えると、無料プランは「短くて、全員に同じことを聞く」形のアンケートに向いた設計だと分かります。

回答者への回答受付メール(サンクスメール)が送れない

「回答者へ回答受付メールを送信」は有料の3プランおよび単発利用(アドホック)で使える機能で、無料プランの列は「ー」です。この機能は、回答者がアンケート回答時に入力したメールアドレス宛に、回答受付メールを自動で送信するものです。

受付フォームとして使うことを考えている場合、ここは実質的な分岐点になります。申し込みや問い合わせを受けたときに「受け付けました」という控えが自動で返らないと、送った側は届いたかどうか分かりません。結果として「送ったのですが届いていますか」という電話や再送信が発生します。窓口の担当者からしばしば出るのは、この確認対応がいちばん時間を食うという話です。

なお、この機能を有料プランで使う場合にも、いくつか押さえておくべき制約が公式ヘルプに書かれています。送信元のメールアドレスは「[email protected]」に固定で変更できません。設定すると回答送信前にメールアドレスの入力画面が表示される仕様で、コピー&ペーストでのメールアドレス入力はできません。本文に差し込めるのはアンケート名と回答一覧URLのタグです。そして「●回答数が1以上集まったアンケートでは、「回答者へ回答受付メールを送信」の設定を変更・追加・削除することができません。メール本文の変更もできません。」と明記されています。文面を後から直せないので、公開前に確定させておく必要があります。

そのほか無料プランで使えない項目

アンケートURLの編集、回答グループ(割付)、アンケート開始日時の設定、アンケートを別のユーザーに移行・コピーする機能、送信後にクイズ設問のフィードバックを表示する機能、メールサポートの優先連絡が、無料プランでは対象外です。

アンケート開始日時の設定が使えないというのは、受付開始のタイミングを予約できないということです。募集開始時刻が決まっている公募や講座の申し込みでは、担当者が時間になったら手で公開する運用になります。回答がある度に一定間隔で通知する機能も、料金ページではビジネス・プレミアム・アドホックでの利用と記載されており、無料プランには回答数が指定数に達した際のお知らせだけが用意されています。

有料プランに上げるときの料金

無料で足りないと分かったときに、いくら払うことになるのかを整理します。ここが月額いくらではなく年間いくらである点は、判断に直結します。

年間プランは3段階、すべて税抜で年間契約のみ

料金ページの年間プラン欄の表記どおりに並べると、次のようになります。

プラン 料金(表記そのまま) 質問数 回答結果閲覧数
無料プラン 0円 10問まで 100件まで
通常プラン 50,000円 /年(税別) 無制限 3,000件まで
ビジネス 150,000円 /年(税別) 無制限 10,000件まで
プレミアム 300,000円 /年(税別) 無制限 制限なし

そして重要なのが契約単位です。料金ページの年間プラン欄には「※お申込は年間のみとなります。」と明記されており、公式ヘルプ「通常プランについて」にも「Q.月単位で契約できますか? A.いいえ。1年契約となります。」と記載されています。利用期間についても「契約日から数えて1年間です。」とあり、例として「2020年10月10日に契約した場合、2021年10月9日まで使えます。」と説明されています。

つまり有料プランには月額契約が存在せず、年払いのみです。無料プランは0円という表記ですが、有料に上げる場合の最小単位が50,000円(税抜)の年間契約になります。ひと月だけ試すという入り方ができないので、「繁忙期の1か月だけ上げる」という使い方は年間プランでは選べません。この点は予算を立てるときに効いてきます。

なお、特定商取引法に基づく表記には「商品の特性上、ご購入後の商品等の返品やご注文後のキャンセルは受け付けておりません。」と記載されています。

単発でだけ使いたいときはアドホックという選択肢がある

年間契約が重いと感じる場合の受け皿として、単発利用(アドホック)が用意されています。料金ページの表記は「1アンケート5,000円~」「※選択する回答数、機能により金額が決まります」で、利用期間は料金支払い後3か月間です。

公式ヘルプに載っている内訳は次のとおりです。回答数は1アンケートにつき必須で選択し、~1,000件までが5,000円(税抜)、~5,000件までが10,000円(税抜)、~10,000件までが15,000円(税抜)です。そして「※質問数による料金変動はございません。」と明記されています。質問を何問並べても料金は変わらないので、無料プランの10問という制約だけが理由で困っているなら、アドホックは有力な選択肢になります。

オプション機能は1アンケートにつき任意で選択する形で、いずれも30,000円(税抜)です。対象は、集計ソフトQuickCross用データ、画像投稿機能、広告非表示機能、システム連携機能、回答がある度に一定間隔で通知する機能の5つです。オプションを1つ付けると、それだけで通常プランの年額の半分を超えることになるので、恒常的に使うのか単発なのかで比較する必要があります。

ヘルプでは、アドホックがすすめられる相手として「年に一回の従業員満足度アンケートなど、 スポットでアンケートを実施する方におすすめです。」と説明されています。

回答者を集める調査は別料金のサービス

クエスタントには、回答者をマクロミルの調査モニタから集めるパネル調査という別料金のサービスもあります。料金ページとトップページには本調査の料金例として、10問×100人が1万円、20問×500人が10万円、30問×1,000人が30万円と記載されています。

これは「※パネル調査は「無料プラン」の登録でご利用いただけます。」とあり、無料プランのままでも申し込めます。一方で「※アドホックでパネル調査は実施できません。」という注記もあります。自分で回答者を集める用途とは目的が別なので、受付フォームを探している場合は混同しないほうがよいところです。

支払い方法と、請求まわりでできないこと

有料プラン・オプションサービスの支払い方法は3種類の前払い制です。クレジットカード、銀行振込(請求書)、コンビニ決済で、プレミアムプランは銀行振込(請求書)のみと記載されています。支払い期限はクレジットカードが申込時、銀行振込が請求書発行後1か月、コンビニ決済が請求書発行後2週間です。サービス開始のタイミングは、クレジットカードが即時、銀行振込とコンビニは原則1営業日以内と案内されています。

経理の段取りに関わる点として、公式ヘルプには次の記載があります。請求書を郵送・メール送信・指定サービスへアップロードすることは承っていない、見積書・発注書・納品書の発行は承っていない、後払いは承っていない(月末締め翌月末払い自体は可能だがサービス開始は支払い後)。請求書や領収書はログイン後のマイアンケートページで確認する形です。特定商取引法に基づく表記には「ただし、30万円を超える場合は、銀行振り込みとなります。」ともあります。

社内の購買手続きで見積書や発注書が必須になっている組織では、ここで一度立ち止まることになります。事前に確認しておくと段取りが崩れません。

課金の軸は本数ではなく、質問数と閲覧できる回答数

料金体系を整理すると、クエスタントが何で課金しているかがはっきりします。

フォームの本数では課金されません。年間プランの軸は「1アンケートあたりの質問数」と「1アンケートあたりの回答結果閲覧数・ダウンロード数」です。アドホックの軸は回答数で、「「回答数」と「オプション機能」で、料金が決まります。料金は前払い制です。」と記載され、質問数による料金変動はないとされています。

そしてもう1つ、人数の扱いが独特です。公式ヘルプ「アカウントの共有」には次のように書かれています。

1つのアカウントを複数人で共有(使用)することはご遠慮いただいております。 出典: help.questant.jp

理由として「Quesntantは、利用規約に基づき、「1人1アカウント」と定義しているため」と説明されており、「複数名でアンケートを作成する場合は、人数分アカウントをご契約ください。ご料金も利用人数分必要となります。」「※複数名で共同利用できる契約形態はご用意しておりません。そのため、共同利用を前提とした機能(権限付与、複数アドレス登録)はありません。」と続きます。同ヘルプのQ&Aでも、1アカウントの中に複数権限を付与した子アカウントは作成できない、1つのアカウントに複数メールアドレスは登録できない、と明記されています。

複数人で作業したい場合の公式の案内は2パターンです。1つは代表者が1名契約してアンケートの作成と運用を行い、他のメンバーには作成画面シェアを使って情報共有する形。もう1つは複数人がそれぞれ契約して、アンケートの移行・コピー機能を使って順々に編集する形です。

受付の窓口を複数人で回す前提だと、ここが判断の分かれ目になります。年間プランは1人あたりの契約なので、3人で使うなら通常プランでも年額150,000円(税抜)相当になる計算です。人数が増えるほど費用が線形に増える構造で、共有アカウントで運用回避することは規約上できません。

メール配信でできること、できないこと

メールまわりは、受付用途を考えるときにいちばん丁寧に見ておきたい部分です。公式ヘルプに「できること」と「できないこと」が並べて書かれているので、そのまま確認します。

一斉配信でできること

「メール配信機能でできること」として挙がっているのは4項目です。指定メールアドレスへアンケート依頼メールを一括配信すること、姓・名・ユーザーIDなどの差し込み、メール文や差し込み設定のお気に入り登録と呼び出し、差出人名・返信先メールアドレス・件名の指定です。

送信先の指定は手動入力方式で、「送信先のメールアドレスを1行に1つずつ入力します。」と説明されており、「メールアドレス,姓,名,その他」をカンマ区切りまたはタブ区切りで指定します。配信日時の予約もできます。

1日の配信上限は、無料プランが100通/日、有料の3プランおよびアドホックが10,000通/日です。「●配信上限数に達した場合、次の配信は「最終配信から24時間後」に可能となります。」という注記があり、10,000通を超える配信については「1日あたりの配信数が10,000通以下となるよう、分割をお願いいたします。」と案内されています。なお「●Questant以外のツールでアンケートを配信する場合、配信数の制限はありません。」という記載もあるので、既存のメール配信基盤があるならアンケートURLだけを配る運用も取れます。

無料プランの100通/日は、社内の部署単位や、小規模な会員向けの案内であれば足りる水準です。数百人規模に一斉に送るなら、日をまたいで分割するか、有料プランに上げるかになります。

開封率と回答率の管理は「できないこと」に挙がっている

同じヘルプの「メール配信機能でできないこと」欄には、次の4項目が明記されています。

回答者のメールアドレスを自動で回答データに紐づけ/アンケート未回答者へのリマインドメール自動送信/開封率、回答率の管理/送信元ドメインの指定 出典: help.questant.jp

開封率と回答率の管理ができないと明記されている点は、押さえておく価値があります。案内メールを送ったあとに「誰が開いたか」「誰がまだ回答していないか」を追う運用は、この機能の範囲では組めません。未回答者へのリマインド自動送信も同じく「できないこと」に入っているため、締切前の催促は手元の名簿と突き合わせて手作業で行うことになります。

送信元ドメインの指定ができない点も、実務では効いてきます。自社ドメインからの送信に統一したい場合や、受信側で自社ドメイン以外を弾いている取引先がある場合には、別の配信手段を併用する判断になります。

これらはアンケートツールとしては自然な線の引き方です。調査の道具は「回答を集めて集計する」ところが本体であり、誰に何回催促したかを追う機能は本来の役割の外にあります。逆に言えば、催促と個別のやり取りが業務の中心にある受付では、この部分を別の仕組みで持つ必要があるということです。

個別返信については記載が見当たらない

受け取った回答に対して管理画面から個別に返信メールを送る機能については、公開資料では確認できませんでした。ヘルプの「できること」に挙がっているのは一括配信と回答受付メールの自動送信で、個別返信に関する記載は見当たりません。機能が無いと断定はできませんが、少なくとも公式に案内されている機能の一覧には含まれていない、というのが確認できる範囲です。

ファイルの受け取りは画像に限られる

回答者からファイルを受け取れるかどうかは、応募受付や申請の受付を考えている人には重要な項目です。

クエスタントで回答者から受け取れるのは画像です。「回答者に画像を投稿(アップロード)してもらうための質問タイプ「画像投稿」が設定できます。」と説明されています。利用できるプランはビジネスプランとプレミアムプランで、料金ページの比較表では無料プランと通常プランの列が「ー」になっています。アドホックでもオプション機能として利用可能で、その場合のオプション料金は30,000円(税抜)です。

上限は具体的に書かれています。1ファイルあたりは「質問1つ(=画像1点)につき最大5MBまで、形式はjpg,pngです。」で、枚数は「質問1つにつき1点です。」です。複数枚を受け取りたい場合は、画像投稿の質問を複数個設定する形になります。アンケート単位の総容量は「投稿画像のダウンロード上限は、1アンケートあたり【10GB】までです。」と記載されており、目安として1画像2.5MBなら4,000枚程度、5.0MBなら2,000枚程度と説明されています。ダウンロードはZIPファイル形式で、ファイル名は「回答者番号-画像投稿の質問番号.拡張子」というルールです。「※ローデータ(生の回答データ)、集計ソフトQuickCross(クイッククロス)用データには、投稿画像は格納されません。」という注記もあります。

PDF・Word・Excelなど画像以外のファイルを回答者から受け取れるかについては、公開資料では確認できませんでした。公式ヘルプの質問タイプの説明は「画像投稿」に限定されており、jpg・png以外の形式に関する記載は見当たりません。

履歴書や職務経歴書をPDFで受け取る前提の採用の応募受付や、事業計画書と見積書を添付してもらう助成金・公募の受付では、この点が要件と合うかどうかを先に確かめておく必要があります。写真を提出してもらう用途、たとえば設備の状態や商品の不具合を画像で送ってもらう修理・サポートの受付であれば、画像投稿の仕様は素直に噛み合います。

データの保管場所、認証、日本語対応

国内の組織で使うときに確認が必要になる項目も、公式ヘルプに整理されています。

データの運用と管理については「QuestantのシステムはAmazon Web Servicesを使用し、日本国内で運用・管理しています。」と記載されています。国内保管であることが明記されているのは、個人情報を含む回答を扱う組織では判断材料になります。あわせて「お客様が入力される情報、アンケートなどすべての通信をHTTPSで保護しています。」「システムは24時間365日監視を行っており、常に安定稼働できる体制を整えています。」とも書かれています。

認証面では、運営元である株式会社マクロミルがプライバシーマークを2004年1月9日付で取得したと記載があります。ISMSについては「「セルフ型リサーチASP サービスの提供(Questantを含む)」など全事業領域で、ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)の第三者認証基準である国際規格「ISO/IEC 27001:2022」の認証を取得しています。」とあり、認証登録番号はIS 782383、認証機関はBSIグループジャパン株式会社で、2023年6月6日付での取得と案内されています。登録範囲に「セルフ型リサーチASP サービスの提供」が含まれます。

セキュリティチェックシートも公開されています。総務省が公開する「ASP・SaaSの安全・信頼性に係る情報開示指針」と、IPAが公開する「ウェブアプリケーションのセキュリティ実装 チェックリスト」をもとに記入したものをダウンロードできると説明されています。社内の情報システム部門に提出する資料が必要な場合、この2種類がそのまま使えます。

個人情報の扱いについては、ヘルプに「Q アンケートで取得した個人情報をマクロミルが閲覧/利用することはありますか? A ありません。」「Q アンケートで個人情報を取得する場合、個人情報取り扱い業務の委託や第三者提供にあたりますか? A いいえ。個人情報の取得/管理責任はユーザー様が負うことを利用規約で定めています。弊社はシステム提供主です。」と記載されています。取得した個人情報の管理責任は利用する側にある、という整理です。個人情報保護法上の位置づけをどう解釈するかは組織ごとの判断になるため、個人情報保護委員会の公表資料を確認したうえで、所管の窓口や専門家に確かめてください。

一方で、自社で手配したセキュリティ診断の実施は利用規約上の禁止事項とされており、現地監査も対応できかねると記載されています。監査要件が厳しい業界では、ここが通るかどうかを先に確認しておく必要があります。

日本語対応については「Questantは日本語、英語に対応しています。」と明記されています。英語アンケートは管理画面の言語表示設定を英語に切り替えて作成する方式で、回答画面は「ボタン名、メッセージ、基本情報などを含め、全て英語表記となります。」と説明されています。利用規約には「本サービスは、日本国内に所在する法人、法人格を持つ組合・団体、または自然人を対象としたサービスです。」という記載もあります。

無料プランで足りる使い方、足りなくなる使い方

ここまでの内容を、判断できる形に整理します。

無料プランで十分に回る使い方

第一に、参加者が100人以下のイベントやセミナーの事後アンケートです。設問を10問以内に収めて、満足度と自由記述を聞く形なら、無料プランの範囲にきれいに収まります。集計はWeb画面のグラフとクロス集計で見られるので、ダウンロードができなくても報告に使えます。告知もQRコードで会場に貼るか、メールで100通以内に送れば足ります。

第二に、社内向けの短いアンケートです。パスワード認証が無料で使えるので、社内限定の配布ができます。部署単位で回答者が100人を超えないなら、閲覧上限にも当たりません。定点で頻度高く実施する形なら、アンケートは何本でも作れるので、毎回新しく立てて先着100件ずつ見るという運用も取れます。

第三に、設問の作り方を試したい段階です。70種類以上のテンプレートと100種類以上の質問データベースが無料プランで使えるので、調査の設問設計に慣れていない段階での下書きに向きます。実施本番はアドホックや年間プランに切り替える、という段取りも取れます。

第四に、出欠確認や簡単な意見収集です。設問が数問で、結果を画面で見られれば済む用途なら、無料の範囲で完結します。

無料プランでは詰まりやすい使い方

回答者に控えを返す必要がある受付は、無料プランでは組めません。回答受付メールの自動送信は有料プランからです。申し込みや問い合わせを受ける窓口では、控えが返らないことによる再送信と電話確認が確実に発生します。

回答が100件を超える見込みがある受付も、無料プランのままでは扱いきれません。回答は集まり続けますが、先着100件までしか閲覧できないため、101件目以降が見えないまま残ります。締切前に集中する公募や、応募が読めない採用の受付では、この点が致命的になり得ます。

一覧を手元に落として名簿や選考資料を作る運用も、無料プランではできません。ダウンロードが有料プランからだからです。

複数人で分担して受け付ける体制も、規約上の「1人1アカウント」と、権限を分けた子アカウントが作れないという公式の説明から、無料・有料を問わず設計しづらい部分です。回答1件ごとに担当者を割り当てる機能、対応ステータス(未対応・対応中・対応済など)を管理する機能、対応履歴を残す機能については、公開資料では確認できませんでした。料金ページの機能比較表にも該当する項目はありません。操作履歴に近いものとしてプレミアムプラン限定の「アクティビティログのダウンロード」がありますが、対象はログイン・ログアウト・回答結果データのダウンロードといった自社ユーザーの操作ログであり、回答者への対応履歴ではありません。

そしてPDFやWordの提出が必要な受付も、画像投稿以外の記載が見当たらないため、要件に合うかを事前に確かめる必要があります。

受付として使うかどうかを決めるための考察

最後に、無料プランの範囲をどう読むかを整理します。

クエスタントの無料プランで線が引かれている場所を並べると、設計の意図が見えてきます。作る側の機能(本数無制限、21種類の質問タイプ、テンプレート、デザイン編集)と、見る側の機能(リアルタイム表示、フィルタ、クロス集計、7種類のグラフ)は無料で開放されています。制限されているのは、データを外に持ち出すこと(ダウンロード)、回答者に個別に働きかけること(回答受付メール)、設問を回答内容で出し分けること(条件分岐)、そして100件を超える回答を見ることです。

これは、アンケートを設計して集計するという本来の用途を無料で十分に体験できるようにし、規模と業務利用の段階で有料に上がってもらう構成です。調査の道具としては筋が通っています。実際、ヘルプが通常プランをすすめる相手として挙げているのも「回答を101~3000件集める方」「回答をダウンロードしたい方」「質問分岐を設定したい方」「アンケートのURLを編集したい方」「回答者へ回答受付メール(サンクスメール)を送信したい方」「アンケート開始日時を設定したい方」で、無料からの自然な延長線上にあります。

一方で、受付の窓口として使う場合には、機能表に載っていない部分が効いてきます。届いた1件ごとに誰が担当するのか、いま対応中なのか終わったのか、返信を出したのか出していないのか。この記録が道具の中に無いと、結局は表計算ソフトかメールの受信箱に転記して管理することになります。転記が発生した時点で、二重返信と返し忘れは起こります。返信したかどうかが表に残らない限り、この2つは人の注意力では防げません。

判断の順番としては、まず自分の業務が「集めて集計する」ものなのか「受けて返す」ものなのかを分けるのが早いです。集めて集計する側なら、無料プランで足りるかどうかは回答件数と設問数だけで決まります。100件以内・10問以内に収まるなら無料で完結し、超えるならアドホックか年間プランを検討する、という単純な話になります。

受けて返す側なら、必要になる機能の種類が変わります。控えの自動返信、担当の割り当て、対応状況の記録、個別のやり取り。この4つがどこまで道具の中で完結するかで、月々の手作業の量が決まります。受け取ったあとの管理までが同じ画面にそろっているかどうかは、フォームの作りやすさとは別の軸で見る必要があります。

他の道具と並べて比べる場合、いま何を使っているかで見るべき差分が変わります。回答が表に1行ずつ溜まっていく形式から移ることを考えているなら、その運用の限界と次の選択肢を整理したGoogleフォームとの比較が参考になります。自社サイトのWordPressにフォームを置いて通知メールだけで回しているならContact Form 7との比較、Microsoft 365の環境でフォームを作っているならMicrosoft Formsとの比較に、いずれも受付後の管理まで含めた違いがまとめてあります。

用途の側から考えるのも有効です。常時少量だが取りこぼしが許されない問い合わせの受付、定員と締切の管理が絡むイベントの申し込み、日程と定員を同時に見る必要がある講座の受講申し込み、承認の段階が挟まる施設利用の申請、本人確認と会費の案内が続く会員の入会申し込みでは、それぞれ必要になる機能の重心が違います。自分の受付がどれに近いかを決めてから機能表に戻ると、どの上限が先に当たるかが見えます。

受付から対応までを1つの画面で回す仕組みが具体的にどう動くのかは、文章で読むより実際の画面を見たほうが早いので、動くところを見るで一度たどってみるのが確実です。費用の考え方は料金に、契約や運用でよく出る疑問はよくある質問にまとめてあります。

最後にもう一度断っておくと、この記事で挙げた金額・上限・機能の可否は、すべて2026年9月1日時点でクエスタントの公式サイトおよび公式ヘルプに掲載されていた表記に基づくものです。表示価格は税抜で、年間プランは月契約が無く年間契約のみです。料金体系も機能も改定されるものなので、実際に申し込む前には必ず公式の料金プランページで最新の内容を確認してください。

Q1. questantの無料プランはずっと0円で使えますか?

料金ページの年間プラン欄では無料プランが「0円」と表記されており、アンケート作成数は全プラン共通で無制限です。ただし1アンケートあたりの質問数は10問まで、回答結果の閲覧は先着100件までで、結果データのダウンロードはできません。2026年9月1日時点の公式サイトの表記に基づく内容です。

Q2. 無料プランで回答が100件を超えたらどうなりますか?

回答の受付は止まりません。公式ヘルプには「アンケートを終了しない限り、どのプランでも回答数は制限なく集められます」と記載されており、締め切られることはないと明記されています。制限されるのは閲覧できる件数のほうで、結果データは回答先着順のため、無料プランでは先着100件までしか画面で確認できません。

Q3. questantの有料プランは月額で契約できますか?

できません。料金ページに「お申込は年間のみとなります」と明記され、公式ヘルプにも「月単位で契約できますか」に対して「いいえ。1年契約となります」と記載されています。年間プランは通常プランが50,000円、ビジネスが150,000円、プレミアムが300,000円で、いずれも税別表記です。単発で使いたい場合はアドホックが1アンケート5,000円からになります。

Q4. 送ったアンケートの開封率や回答率は確認できますか?

公式ヘルプの「メール配信機能でできないこと」に「開封率、回答率の管理」が明記されており、この機能の範囲では確認できません。同じ欄には未回答者へのリマインドメール自動送信、回答者のメールアドレスの自動紐づけ、送信元ドメインの指定も挙がっています。催促の管理が必要な場合は別の仕組みを併用する前提で考えてください。

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