compare

サーベイモンキーの無料と有料の違い|2026年の料金と上限で見きわめる

2026年9月23日 ・ Halict編集部

サーベイモンキーの無料と有料の違いを調べている人の多くは、料金表そのものよりも「いま自分がやっている受付の作業が、無料のままで回るのか」を知りたがっています。設問を10問に収めれば足りるのか、回答が増えたときに何が起きるのか、メールを送ったあと届いたかどうかが分かるのか。ここが分からないまま契約すると、必要のない年払いを抱えるか、逆に無料で始めて回答が消える事故に当たります。この記事では、2026年9月1日時点で公式サイトに書かれている内容だけを使って、無料のベーシックと有料プランの境目を整理します。あわせて、アンケートの道具としてどう使えば力を発揮するのか、受付の窓口として使うときにどこで手作業が残るのかも分けて書きます。

アンケートを配る道具と、届いたものを回す道具は目的が違う

フォームを使う場面は、大きく2つに分かれます。1つは、聞きたいことを多くの人に配って集計する使い方です。従業員の満足度調査、顧客へのアンケート、イベント後の感想集めなどがこれにあたります。もう1つは、届いた1件ごとに人が返事をする使い方です。採用の応募受付、助成金の公募、問い合わせ窓口、修理の受付などがこれにあたります。

前者は「全体の傾向」を見る仕事で、後者は「1件ごとの進み具合」を見る仕事です。同じフォームという言葉で呼ばれていても、必要な道具はまるで違います。集計が目的なら、グラフとクロス集計とエクスポートがそろっていればよく、1件ごとに誰が担当したかは要りません。受付が目的なら、逆に集計よりも、返信したかどうか、いま誰が持っているか、前回いつ連絡したかが要ります。

サーベイモンキーは公式サイトで自らを「世界で最も愛されるアンケートプラットフォーム」「いつでも確実なビジネス判断を後押しするインサイトプラットフォーム」と説明しています。キャッチコピーは「勘に頼るより、尋ねてみましょう」です。想定している部門としてマーケティング、顧客体験、人事、IT部門が挙げられ、想定される場面として「従業員のフィードバック」「顧客満足度」「イベントフィードバック」「登録フォーム」「マーケットリサーチ」が並んでいます。つまり前者、聞いて傾向を掴む使い方に向けて設計され、そう名乗っている道具です。

この前提を押さえておくと、無料と有料の違いも読み解きやすくなります。サーベイモンキーの有料化で増えるのは、主に「もっと多くの人に配って、もっと多く回収して、回収したものを深く分析する」ための枠と機能です。1件ごとの対応を回すための道具が増えるわけではありません。どちらの使い方をしたいのかを先に決めておくと、無料で足りるのか、有料にすべきか、そもそも別の道具を足すべきかの判断がぶれません。

なお、フォームの選び方そのものを比べたいときは、無料で使える範囲が近い道具をあわせて見ておくと基準が作りやすくなります。回答をスプレッドシートで受けるやり方の限界と、そこから先に何を足すかを整理したGoogleフォームとの比較が、判断の出発点として使えます。

2026年9月1日時点の料金と、そこに書かれていること

料金は変わります。ここに書く数字は、いずれも2026年9月1日に公式の日本語料金ページで確認できた表示です。契約前には必ず最新の表示を確認してください。

個人向けプラン(ユーザー数1名)

個人向けの料金ページには、次の4つが並んでいます。いずれもユーザー数は1名です。

プラン 表示価格 支払い方法
ベーシック 無料 なし
標準月間プラン ¥5,225/ 月 月ごとのお支払い
アドバンテージ年間 ¥5,542/ 月(¥66,500で年1回払い) 年払い
プレミア年間 ¥13,855/ 月(¥166,250で年1回払い) 年払い

ここで読み違えやすいのが年間プランの月額表示です。アドバンテージ年間の「¥5,542/ 月」は、毎月5,542円ずつ払う契約という意味ではありません。年1回払いの総額66,500円を12で割った月額換算の表示です。プレミア年間の「¥13,855/ 月」も同じで、実際に動くお金は年1回の166,250円です。月払いで比べたつもりが年額の一括だった、という取り違えは起こりがちなので、支払いのタイミングを先に確認してください。公式ページ上では、アドバンテージ年間に「一番人気」の表示が付いています。

チーム向けプランは3ユーザー以上から

チーム向けのプランは、1ユーザーあたりの月額で表示されます。

プラン 表示価格 条件
チームアドバンテージ ¥4,370/ ユーザー / 月 年1回払い、3ユーザー以上
チームプレミア ¥10,498/ ユーザー / 月 年1回払い、3ユーザー以上
エンタープライズ カスタム(問い合わせ制) 5ユーザー以上

ここは見落としが多いところです。チームプランは3ユーザー以上でないと契約できません。 2人で使いたい場合も3人分の料金がかかる建て付けになっています。チームアドバンテージなら1ユーザーあたり月4,370円なので、3人分で月13,110円、年払いの総額はその12か月分という計算になります。エンタープライズはさらに5ユーザー以上が必要で、価格は「デモを入手する」からの問い合わせ制です。

窓口を2人で回している事務局が「じゃあチームで」と考えたとき、この最低人数が効いてきます。逆に、担当が1人で完結していて共同編集が要らないなら、個人向けプランのほうが素直です。

表示価格は税抜。自動更新にも注意

日本語の料金ページは日本円で表示されています。ただし料金ページ本体に「税込」「税抜」の明示は見当たりませんでした。税の扱いを明記しているのは利用規約のほうです。

表示されている当社の価格には、特に記載のない限り、または適用法で義務づけられていない限り、いずれかの管轄地域で課税可能な付加価値税、消費税、使用税または源泉徴収税など、いかなる性質の税金、徴税金、関税または類似の政府による税額(総称して「税金」)も含まれません。 出典: jp.surveymonkey.com

つまり公式に明記されているのは「表示価格は税を含まない」という扱いです。料金ページに並ぶ日本円の金額は税抜と読んでください。予算を組むときは、この上に消費税が乗る前提で計算しておくと差が出ません。同じ利用規約には、免税を証明する税識別番号や納税証明書などを提出しない限り、VAT、GST、その他の売上税や消費税、使用税を請求すると記載されています。

もう1つ、契約の続き方についても規約に記載があります。オンラインアカウントの管理ページで自動更新を解除するか、サポートチームに連絡しない限り、各請求サイクルの終わりにプランは自動更新されます。年払いで契約した場合、解除の手続きを忘れると翌年分がそのまま走ります。調査の期間が決まっているなら、契約したその日に「いつまでに解除するか」をカレンダーへ入れておくのが安全です。

料金の考え方そのものを比べたい場合は、受付の件数ではなく使う人数で料金が動く設計と、そうでない設計があります。前者と後者で年間の負担がどう変わるかを見ておくと選びやすくなります。人数ではなく用途で決める料金の考え方は料金にまとめてあります。

無料のベーシックでできる範囲

無料プランで何ができて、どこで止まるのか。公式の料金ページ、機能比較ページ、ヘルプセンターに書かれている内容を並べます。

アンケートの本数は無制限、設問は10問まで

まず、作れるアンケートの本数に制限はありません。料金ページのベーシック欄には「無制限」と表示されています。これは有料プランでも同じで、アンケートの作成本数は課金の軸になっていません。 無料だから1本しか作れない、という道具ではないということです。

止まるのは設問数です。ベーシックは「1アンケートにつき10件の質問」と記載されています。機能比較ページでは「アンケートあたり最大10問の質問を追加できます」、無料と有料の比較ページでは「質問数が最大10個のアンケートまたはフォームを作成」と表現されています。

10問という数は、満足度を聞くような短い調査なら十分です。ただし受付のフォームに使おうとすると急に足りなくなります。氏名、フリガナ、メールアドレス、電話番号、住所、希望日、希望内容、備考、同意チェック。この時点で9問です。採用の応募受付で職種、経験年数、希望勤務地、ポートフォリオのURLまで聞こうとすると、あっさり超えます。設問を1つにまとめて自由記述にすれば形は作れますが、あとから項目ごとに絞り込めなくなるので、集計も検索もしづらくなります。

使える質問タイプは「複数選択肢やチェックボックス、ドロップダウン、記述式の質問といった基本的な質問タイプの使用」と説明されています。基本的な形はひととおりそろっています。

回答数の上限は、ログインしないと分からない

無料プランで最も注意が要るのが回答数です。料金ページには「アンケートごとの回答数に制限」とだけ書かれていて、具体的な件数は公開ページに出ていません。脚注には「登録またはログインすると、ベーシックプランの正確な回答数が表示されます」とあり、ログインしないと正確な数値が確認できない作りになっています。無料プランの回答数上限の具体的な数字は、公開資料では確認できませんでした。

数が分からないこと自体より、上限に達したときの挙動のほうが実務では重大です。ヘルプセンターには次の記載があります。上限を超えた回答は表示できず、削除されます。そして、削除した回答を含むすべての回答が超過にカウントされます。

これは受付の用途では見過ごせません。応募や申し込みを受け付けている最中に上限へ達すると、そのあと送信した人の回答は見えなくなります。送信した本人の画面には完了と出ているのに、受け手の側には残らない。この食い違いは、気づいたときにはもう連絡先が手元にないので、あとから拾い直せません。無料で受付に使うなら、契約後にログインして自分のアカウントの上限を必ず確認し、その手前で有料に切り替えるか、受付を締め切るかを決めておく必要があります。

メールの送信数と連絡先の保有数

無料のベーシックにも数の枠があります。ヘルプセンターの記載では、Basic/Flex Planの24時間あたりの送信上限は1,000メッセージ(アカウントあたり)です。保有できる連絡先は合計1,000件、グループあたりも1,000件と記載されています。

ただし招待メールそのものの扱いには注意が要ります。機能比較ページでは、招待メールおよびリマインダーメールは有料プラン側に配置されています。ベーシックで利用できるという記載は見当たりませんでした。回答を集める経路(コレクター)についても、機能比較ページのベーシック欄には3個までの表示があります。無料の範囲では、リンクを配って回答してもらう形が中心になると考えておくのが実態に近いはずです。

有料にすると変わるところ

有料プランで増えるものを、受付の担当者が気にする順に並べます。

回答数の枠が明示される

有料になると、回答数の枠が数字で示されます。個人向けは、標準月間プランが「毎月1,000件の回答を取得」、アドバンテージ年間が「年間15,000件の回答を取得」、プレミア年間が「年間40,000件の回答を取得」です。チーム向けは、チームアドバンテージが「年間50,000件の回答を取得」、チームプレミアが「年間100,000件の回答を取得」、エンタープライズはカスタム上限です。

枠を超えた分には追加料金がかかります。日本語の料金ページの脚注には「追加回答1件につき¥10.00が加算されます。SurveyMonkey Audienceの回答は別料金となります」と記載されています。なお英語のヘルプセンターでは超過分の追加料金を「0.15 USD」と記載しており、日本語ページの表記と通貨も単価も異なります。どちらが自分の契約に適用されるのかは、契約時の表示と請求書で確かめてください。

設問数のほうは、有料プランではいずれも「無制限の質問数」と表示されています。課金の第一の軸は人数、第二の軸は回答数で、フォームの本数と設問数は軸になっていません。 ここが料金の構造として分かりやすいところです。

招待メールと、開封・クリック・バウンス・配信停止の追跡

有料側に置かれている機能のうち、受付の運用に直接効くのが招待メールとその追跡です。招待メールコレクターを使うと、登録した連絡先にアンケートを一斉送信できます。24時間あたりの送信上限は、Basic/Flex Planが「1,000 messages per account」であるのに対し、その他の有料プランは「20,000 messages per individual account or team seat」と記載されています。連絡先のインポート上限も、Basicが合計1,000件であるのに対し、有料プランは合計2,000,000件、グループあたり10,000件、CSV1本あたり10,000件、招待メールコレクター1つあたり10,000件と記載されています。

そして招待メールごとに、次の指標を追跡できます。

・Opened: 招待メールをメールソフトで開いた受信者の最小人数 ・Unopened: 招待メールを開いていない受信者の最大人数 ・Clicked Through: 「Begin Survey」ボタンを押してアンケートまで進んだ受信者の数 ・Complete: アンケートを最後まで終えた回答者 ・Partial: 開始したが完了しなかった回答者 ・Not Responded: 回答を送信していない受信者 ・Bounced: 招待メールが不達で戻ってきた受信者の数 ・Opted Out: アンケートの受信を停止した受信者

ここで大事なのは、開封数の読み方です。公式の説明では、Openedは「最小の人数」とされています。画像の読み込みをブロックしているメールソフトでは開封が計測されないため、実際に読んだ人はこれより多い可能性がある、という意味です。開封数を成果の指標に使うときは、絶対値ではなく前回との比較で見るほうが誤りが少なくなります。

不達(Bounced)と配信停止(Opted Out)が数字で見えることは、受付の運用では地味に効きます。連絡先のメールアドレスが古くなっていて届いていないのに、返事が来ないから辞退したのだろうと処理してしまう。この取り違えは、不達の一覧が出ていれば起きません。

リマインダーとお礼メールは自動、ただし1コレクターに1本

自動で送れるメールは2種類あります。

リマインダーメールは、最初の招待から一定時間後に自動送信できます。送信タイミングは「最初の招待が送信されたのと同じ時刻」に送られる仕組みです。送信対象は、途中まで回答した人(Partial response)、まだ回答していない人(No response)、その両方から選べます。上限は「You can send one automated reminder email per collector」、つまり1つのコレクターにつき自動リマインダーは1本までです。

お礼メールは、回答完了をトリガーに自動送信されます。送信のタイミングは「回答者が回答したあと、次の30分の区切りまでに送信される」と記載されています。送信対象は、途中回答と完了回答の両方か、完了回答のみかを選べます。こちらも1つのコレクターにつき1本まで、かつ受信者1人が受け取れるお礼メールも1通までです。

つまり、送るメールの本数と分岐は決まった形をしています。回答の内容によって文面を出し分けたり、3日後にもう一度別の文面で送ったりといった、段階を踏んだフォローの組み立てにはそのままでは合いません。届いた1件ごとに違う内容を返す運用をするなら、ここは手作業で埋めることになります。

タグ付けは有料機能、自動タグは英語かつエンタープライズ限定

回答を分類する道具としてタグがあります。ヘルプ記事には「Paid feature」と明記され、プランに含まれているかどうかはログインして確認するよう案内されています。

手動のタグ付けは、複数の回答を選択してタグボタンから既存のタグを選ぶか、新しく作る、という手順です。タグでの絞り込みもでき、個別の質問内でも、アンケート全体でもフィルタリングできると説明されています。タグ数の上限についての記載は見当たりませんでした。

ルールベースの自動タグ付けもあります。キーワードやフレーズにもとづいて自動でタグを付ける機能です。ただしこの機能は英語のみ、かつエンタープライズ顧客限定と記載されています。日本語の回答に対して自動でタグを付ける使い方は、公開資料の記載どおりに読むかぎり、現時点では想定されていません。

ファイルの受け取りは16MBまで、1アンケートに20問まで

ファイルアップロード質問が用意されており、回答と一緒にファイルを受け取れます。1ファイルあたりの容量上限は16MB、1アンケートあたりのファイルアップロード質問の数は20問まで、アカウントあたりの保存容量は無制限と記載されています。対応する形式はPDF、DOC、DOCX、PNG、JPG、JPEG、GIFです。

プランとの関係を見ると、チーム向けの機能比較ページでは、チームアドバンテージ、チームプレミア、エンタープライズのいずれでもファイルのアップロードが利用可能と示されています。個人向けの機能比較ページでは有料プラン側に配置されており、ベーシックには制限が付いた表示になっています。無料のベーシックで具体的に何件まで使えるかという数値は、公開資料では確認できませんでした。

履歴書や職務経歴書を受け取る用途で考えると、16MBは通常のPDFなら十分な余裕です。ポートフォリオの画像を何十枚もまとめたファイルだと届かないことがあるので、募集要項の側で「PDF1本、16MB以内」と書いておくと、差し戻しの手間が減ります。この点は書類の受け取りを伴う採用の応募受付の設計でよく問題になるところです。

アンケートの道具としてどう使うと力が出るか

無料と有料の違いを整理すると、この道具がどこで強いのかもはっきりします。向いている使い方を具体的に書きます。

1つ目は、同じ設問を定期的に繰り返して傾向を見る調査です。四半期ごとの従業員サーベイ、月次の顧客満足度、講座ごとの受講後アンケート。設問が固定で、集計軸も固定で、見たいのは前回との差である。この形なら、テンプレートと分析画面がそのまま使えます。回答数の枠も、年間15,000件や年間40,000件といった大きな単位で設計されているので、定期調査の年間量には合っています。

2つ目は、回答者に負担をかけずに広く配る調査です。リンクを配って答えてもらう形なら、回答者側にアカウント登録は要りません。受け手にとってはこれが一番効きます。回答者に登録を求めると、そこで離脱する人が必ず出るからです。設問が10問以内で収まる短い調査なら、無料のベーシックのままでも成立します。

3つ目は、多言語で同じ内容を配る調査です。1つのアンケートに複数の言語を追加する多言語アンケート機能があります。ただしタイトルと質問文の翻訳は利用者側で用意する必要があると説明されているので、翻訳の手配は自分たちの仕事になります。それでも、言語ごとに別々のフォームを作って結果を突き合わせる手間に比べれば、集計が1本にまとまる利点は大きいはずです。

4つ目は、チームで1つの調査を共同編集する場合です。他のメンバーに共有アンケートの編集、送信、分析を許可できると説明されています。シートの種類はフルアクセスシートと貢献者シートの2つで、役割はプライマリ管理者、フルユーザー、アナリストが用意されています。フルユーザーはアンケートの作成、送信、分析はできるが管理権限は持たない、アナリストは共有されたアンケートの結果分析にフルアクセスできる、という切り分けです。調査の設計者と分析担当を分けたい組織では、この役割分けが使えます。

イベントの終了後に感想を集める用途も、この道具の得意分野です。申し込みの受付そのものは名簿と出欠の管理が要るので別の考え方になりますが、そのあたりの切り分けはイベントの申し込みの整理が参考になります。

受付の窓口として使うときに、どこで手作業が残るか

ここからは、届いた1件ごとに人が返事をする使い方をした場合に、何が公式資料で確認できて、何が確認できないのかを分けて書きます。機能が無いと決めつけるためではなく、手作業で埋める部分を先に見積もるためです。

回答についているのは、完了状態を表す自動判定のステータス

回答には次のステータスが自動で付きます。

・Complete: 表示された必須質問にすべて答え、最終ページで「Done」を押した ・Incomplete or Partial: 1つ以上の回答を入力して1ページ以上「Next」を押したが、最終ページで「Done」を押していない ・Disqualified: スキップロジックによって対象外となる選択肢を選んだ ・Over Quota: 選んだ回答のいずれかが設定した割り当てを超えた

これらはすべて、回答が最後まで終わったかどうかを機械が判定した結果です。受付の進み具合、たとえば未対応、対応中、返信済み、完了といった状態を人が手で切り替えるためのステータスについては、公式サイトに記載が見当たりません。

現場では、この差が表計算ソフトの併用という形で現れます。回答をエクスポートして、その横に「対応状況」の列を手で足す。すると今度は、エクスポートした時点のコピーと、フォーム側の最新が食い違い始めます。新しい回答を追記するたびに列がずれる、誰かがフィルタをかけたまま保存する、といった詰まりが起きるのはこの段階です。似た詰まり方は他のフォームでも起きるので、表計算で追う運用の限界についてはContact Form 7との比較でも同じ論点を扱っています。

担当者の割り当てと、対応履歴

回答1件ごとに担当者を割り当てる機能については、公式サイトに記載が見当たりません。回答1件ごとの対応履歴、つまり誰がいつ何を返したかというやり取りの記録を残す機能についても、公式サイトに記載が見当たりません。用意されているのは、個別回答タブで回答者ごとの回答を確認し、回答の上部に表示されるメタデータを見て、必要なら編集、削除、エクスポートを行う、という流れです。

窓口を複数人で回している場合、ここが効いてきます。担当が表に残らないと、二重返信と返し忘れは必ず起きます。片方が返したことをもう片方が知らずにもう一度返す、あるいは互いに相手が返したと思って誰も返さない。どちらも、応募者や問い合わせ主から見れば同じくらい印象が悪くなります。タグ付けを使って「担当A」「担当B」というタグを手で付けて代用する運用は考えられますが、これは本来のタグの用途とは別の使い方なので、付け忘れが起きたときに気づく仕組みは自前で作ることになります。

この点は、締切があって差し戻しが発生する受付ほど重くなります。書類の不備を指摘して再提出を待つ、という往復が入る助成金・公募の受付施設利用の申請では、何回目のやり取りなのかが1件ごとに違うため、履歴が残らないと状況の把握が人の記憶に依存します。

回答者1人に返信を書いて送る

回答者1人に対して、管理画面から個別の返信メールを書いて送る機能については、公式サイトに記載が見当たりません。用意されているのは、招待メール、リマインダーメール、お礼メールという配信の仕組みです。いずれもコレクター単位で設定する、あらかじめ決めた文面を送る形です。

このため、1件ずつ内容の違う返事を書く運用では、メールソフトを別に開いて手で書く形になります。すると、送った内容がフォーム側に残らないので、あとから「この人には何と返したか」を追うには、メールソフトの送信済みフォルダを検索することになります。問い合わせの数が少ないうちは回りますが、問い合わせの受付修理・サポートの受付のように、同じ相手と何度もやり取りする窓口では、この検索の手間が積み上がります。

受け手の側から見れば、返信が来るまでの時間と、前回の話が伝わっているかどうかがすべてです。届いた回答と、それに対して誰が何を返したかが同じ画面に並んでいる状態を作れるかどうかが、窓口の運用では分かれ目になります。どういう道具立てでそれが成り立つのかはできることにまとめてあり、実際の画面は動くところを見るで確認できます。

データの保管場所と、日本語での使い勝手

契約の前に確認しておくべきことが、もう2つあります。

標準の保管場所は米国。EUとカナダはエンタープライズ限定

データの保管場所について、公式には「特に指定がない限り、データは当社の米国データセンターに保管されます」と記載されています。標準の保管場所は米国です。

選べるデータセンターとして挙げられているのは、米国データセンター、欧州連合データセンター、カナダデータセンターの3つです。このうち欧州連合データセンターについては「the European Union Data Center is only available for SurveyMonkey Enterprise Customers」と記載されており、エンタープライズ顧客限定です。料金ページの機能比較でも、米国、カナダ、またはEUのデータセンターを選べるのはエンタープライズの項目に記載されています。つまり個人向けプランやチームプランでは、標準の米国が保管場所になります。

そして、日本国内のデータセンターについての記載は見当たりませんでした。 国内保管を選べるという情報は、公開資料では確認できません。

これが問題になるかどうかは、集める情報の中身と、その組織が置かれている決まりによります。匿名の満足度調査なら気にする必要はほとんどありません。一方で、応募者の氏名や連絡先、履歴書のファイル、利用者の申請内容といった個人情報を受け取るなら、自組織の規程や委託先の条件で保管場所の指定があるかを先に確かめておくべきです。自治体や公共の事業を受けている場合、仕様書に国内保管が条件として書かれていることがあります。

個人情報の取り扱いについて、どこまでが許されるかの判断は法律の解釈を伴います。ここで一般論として断定はできません。外国にある事業者へ個人データを預ける場合の考え方については、個人情報保護委員会の資料を確認したうえで、所管の窓口や専門家に確かめてください。

日本語の画面はある。サポートの言語は要確認

日本語のサイトが用意されており、料金ページ、機能ページ、利用規約も日本語で提供されています。アカウントの表示言語として日本語を選ぶこともできます。選択できる言語は英語、オランダ語、スペイン語、フランス語、ドイツ語、ポルトガル語、イタリア語、日本語、ロシア語、韓国語、トルコ語、スウェーデン語、デンマーク語、フィンランド語、ノルウェー語、繁体字中国語です。言語を変えると、請求の領収書を含むアカウント関連の連絡もその言語になると記載されています。

注意が要るのはサポートの言語です。料金ページのチームプレミアの説明には、電話サポートが「英語のみ」と記載されています。メールサポートについても英語のみという記載が公式ヘルプ側に見られます。日本語での問い合わせ対応の可否を明示した公式の記述は確認できませんでした。請求のトラブルや、回答が消えたといった急ぎの相談を日本語でしたい場合、ここは事前に確認しておいたほうがよい項目です。

支払い方法は国と購入内容で変わる

利用できる支払い方法は、国と購入内容によって変わると説明されています。「支払い方法は購入手続きのページか請求書で確認できる」という案内です。挙げられている手段は次のとおりです。

・クレジットカードまたはデビットカード: ほとんどの国でどのプランにも使える ・電信送金とACH: 年払いプラン向けに多くの国で利用可能。支払いは請求書経由 ・小切手: 米国の年払いプラン向け。それ以外の国では限定的 ・PayPal: 一部の国で全プランに利用可能。米国では利用不可 ・口座振替(SEPA Direct Debit): 既存顧客の更新支払いのみ

請求書払いは年払いプランのみが対象と説明されており、発注書(Purchase Order)は有効な支払い手段ではないと明記されています。請求通貨は請求先の国によって決まり、確定ボタンの直上に表示されるとされています。

日本から購入する場合に具体的にどの支払い方法が選べるか、たとえば日本国内の銀行振込やコンビニ払いが使えるかどうかを国別に明示したページは、公開資料では確認できませんでした。稟議を通してから請求書で払う商習慣の組織では、契約前に購入手続きのページで実際の選択肢を確認しておく必要があります。発注書が使えない点も、社内の購買手続きと噛み合うかどうかを事前に見ておくポイントです。

無料と有料を決める順番

ここまでの内容を、判断の手順としてまとめ直します。料金表から入ると迷うので、使い方から入ります。

1つ目に決めるのは、集計が目的か、1件ごとの対応が目的かです。 集計が目的で、設問が10問以内、回答も少なめで、まずは試したいだけなら、無料のベーシックで始めて問題ありません。設問が10問を超える、あるいは回答が積み上がるなら、そこが有料の入口です。1件ごとの対応が目的なら、有料にしても対応の進捗を管理する部分は手作業で埋める前提になるので、その手間を見積もったうえで決めることになります。

2つ目に決めるのは、使う人数です。 課金の第一の軸は人数です。1人で完結するなら個人向けプラン、複数人で共同編集するならチームプランですが、チームプランは3ユーザー以上が必要です。2人で使う予定でも3人分の料金がかかります。

3つ目に決めるのは、年間の回答数です。 個人向けなら月1,000件、年間15,000件、年間40,000件という枠から、自分の量に近いものを選びます。超過分には日本語の料金ページの記載で追加回答1件につき10円が加算されます。受付の繁忙期に一気に伸びるタイプの用途では、平均ではなくピーク月で見積もってください。

4つ目に確認するのは、保管場所と支払い方法です。 個人情報を扱うなら保管場所が米国であることを組織として許容できるか、経理の手続きが購入手続きの選択肢と合うか。この2つは、機能の検討が終わったあとにひっくり返ると、それまでの検討が全部無駄になります。順番としては早めに潰しておくほうが得です。

5つ目は、契約の期間です。 年払いは自動更新されます。調査の期間が決まっているなら、解除の期限を契約日にカレンダーへ入れておいてください。

この順番で見ていくと、無料のままでよい人、個人向けの有料に上げるべき人、そもそもアンケートの道具ではなく受付の道具を足すべき人が分かれます。3つ目の答えになった場合の考え方は、よくある質問に細かい論点が並んでいるので、そちらで確認できます。

独自データの考察: 受付の詰まりは「送る前」ではなく「届いたあと」に集中する

窓口の担当者から寄せられる困りごとを分類していくと、フォームを作る段階の悩みと、届いたあとの悩みで、性質がはっきり分かれます。

作る段階の悩みは、選択肢の作り方、必須項目の決め方、スマートフォンでの見え方といった、答えが決まっているものが中心です。調べれば解決し、一度決めれば繰り返し悩むことはありません。無料のベーシックでも、設問が10問に収まる範囲なら、この段階の悩みはほぼ解けます。

一方、届いたあとの悩みは繰り返し戻ってきます。よく聞くのは次の4つです。1つ目は、誰が対応するか決まっていないので放置される。2つ目は、返信したかどうかが記録に残らないので二重返信が起きる。3つ目は、書類の不備を指摘したあと、再提出を待っている状態が一覧から見えない。4つ目は、締切の前後で一気に届いて、順番に処理していたはずが抜けが出る。

この4つには共通点があります。どれもフォームの作り方では直りません。 設問を工夫しても、必須項目を増やしても、届いたあとの管理は変わらないからです。直せるのは、届いた1件ごとに状態と担当と履歴が残る仕組みを持つかどうかだけです。

受付の用途で選ぶときに見るべき項目は、実は多くありません。受付の道具として比べるなら、次の5つで足ります。

・回答者にアカウント登録を求めずに送信できるか ・届いた1件ごとに、未対応と対応中と完了を切り替えられるか ・1件ごとに担当者を決められるか ・管理画面から個別に返信でき、その内容が同じ画面に残るか ・添付ファイルを受け取れて、あとから探せるか

この5つのうち、アンケートの道具として設計されたサービスが確実に満たすのは1つ目と5つ目です。サーベイモンキーについても、回答者にアカウント登録を求めずリンクで回答してもらえること、16MBまでのファイルを1アンケートあたり20問まで受け取れることは公式に記載されています。残りの3つは、公開資料では該当する機能の記載が見当たりませんでした。ここを手作業で埋めるか、道具を足すかが判断の分かれ目です。

似た比較は、社内で標準として入っているツールでも起きます。ライセンスに含まれているから使っているが、受付の管理まではできない、という状態です。この構図を整理したのがMicrosoft Formsとの比較で、無料で使えることと、受付が回ることは別の問題だという点が共通しています。

最後に、判断を早める順番を1つ書いておきます。いま手元にある受付の表を開いて、フォームの回答そのものではない列がいくつあるかを数えてください。 対応状況、担当者、返信日、備考、督促の回数。この列が3つ以上あるなら、フォームの外側で管理を回している状態です。列が増えるほど、フォーム側の機能を比べる意味は薄れ、届いたあとを回す仕組みをどう作るかが本題になります。受講者の名簿と出欠を追う講座の受講申し込みや、更新の時期が来るたびに同じ相手とやり取りする会員の入会申し込みのような、同じ人と繰り返し関わる受付では、この列の数がそのまま毎月の手作業の量になります。

料金の比較は、そのあとで十分に間に合います。2026年9月1日時点で公式に確認できる範囲では、サーベイモンキーの無料と有料の違いは、設問数、回答数、招待メールとその追跡、タグ付け、ファイルアップロードの扱いに集約されます。調査の道具として使うなら、この差はそのまま「どこまで広く配れるか」の差です。受付の道具として使うなら、この差の外側に、自分で埋める作業がどれだけ残るかを見積もってから決めてください。

Q1. サーベイモンキーの無料プランで何問まで質問を作れますか?

2026年9月1日時点の公式料金ページでは、無料のベーシックは「1アンケートにつき10件の質問」と記載されています。アンケートの作成本数自体は無料でも無制限です。有料プランはいずれも質問数無制限と表示されているため、設問が10問を超える受付フォームを作りたい場合が有料への入口になります。

Q2. 無料プランの回答数の上限は何件ですか?

公式の料金ページには「アンケートごとの回答数に制限」とだけ書かれており、具体的な件数は公開ページに出ていません。脚注にはログインすると正確な回答数が表示されるとあり、公開資料では確認できませんでした。上限を超えた回答は表示できず削除されると記載されているため、受付に使うなら契約後に必ず自分のアカウントで上限を確認してください。

Q3. 表示されている料金は税込ですか、税抜ですか?

日本語の料金ページは日本円で表示されていますが、ページ本体に税込か税抜かの明示は見当たりませんでした。日本語の利用規約には「表示されている当社の価格には税金も含まれません」と記載されているため、公式に明記されているのは税抜の扱いです。予算を組むときは表示額に消費税が乗る前提で計算してください。

Q4. データはどこに保管されますか。日本国内は選べますか?

特に指定がない限り米国のデータセンターに保管されると公式に記載されています。選べるデータセンターは米国、欧州連合、カナダの3つですが、欧州連合とカナダはエンタープライズ顧客限定です。日本国内のデータセンターについての記載は見当たりませんでした。個人情報を扱う場合は自組織の規程を確認し、所管の窓口や専門家に確かめてください。

ガイド一覧へ

サーベイモンキーの無料と有料の違い|2026年の料金と上限で見きわめる|Halict