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formzuの使い方|料金と保存件数の上限から決める受付の組み方

2026年9月2日 ・ Halict編集部

「formzu 使い方」で検索する人の多くは、フォームの作り方そのものに困っているわけではありません。項目を並べて公開するところまでは、たいてい30分もあれば終わります。詰まるのは、公開したあとです。届いた投稿がどこに溜まるのか、何件まで残るのか、誰が返したのかをどう記録するのか。この記事では、フォームズの公式サイトに2026年9月1日時点で公開されている条件を読み解きながら、受付をひとりで回す立場から「次に何を決めればよいか」を整理します。プランの選び方も、機能の一覧を眺めるのではなく、受付の件数と返信の運び方から逆算したほうが早く決まります。

フォームは作れるようになった。詰まるのはそのあと

問い合わせ、応募、申し込み、公募の受付。かつては電話とファックスと郵送で受けていたものが、この10年ほどでほぼフォームに置き換わりました。総務省や中小企業庁の資料でも、中小規模の事業者における業務のデジタル化は「まず外向きの窓口から」進む傾向が示されています。窓口をフォームにすること自体は、いまや専門知識がなくても数十分で終わります。

ところが、受付の現場で人手が減ったかというと、そうとも限りません。フォームが増えたぶん、届く件数が増えたからです。窓口の担当者からしばしば出るのは、「フォームを作るのは簡単だったが、届いたメールを一件ずつ処理するのがつらい」という話です。投稿通知メールが受信箱に流れ込み、返信済みかどうかは自分の送信済みフォルダを見ないとわからない。応募者から「先日送った件はどうなりましたか」と催促が来て初めて、返し忘れに気づく。

この構造は、フォーム作成ツールの良し悪しとは別の問題です。フォームの役割は「集めること」であって、「集めたあとを回すこと」は多くの場合、担当者の記憶とメールソフトが担っています。10件20件なら記憶で回ります。現場では、100件を超えたあたりから表が回らなくなると言われています。返信したかどうかが表に残らないと、二重返信と返し忘れは必ず起きます。

だからこそ、フォームツールを選ぶときや使い方を調べるときは、「どんな項目が置けるか」より先に、次の3つを見たほうが実務に効きます。

・投稿されたデータが何件まで、どこに保存されるのか ・上限を超えたとき、古いデータはどうなるのか ・返信の記録を、フォームの外に出さずに残せるのか

フォームズの公式サイトは、このうち1つ目と2つ目について、かなりはっきりと数字を出しています。3つ目については後述します。まずは料金と上限から読んでいきます。

2026年9月1日時点で公式サイトに公開されている料金

フォームズの料金は、有料サービス(料金)のページにまとめられています。以下は2026年9月1日に公式サイトで確認できた内容です。料金は改定されることがあるため、契約前には必ず公式ページで最新の表示を確認してください。

プランは4つ。表示はすべて税込み

用意されているのは「フリー(無料)」「パーソナル」「ビジネス」「プロフェッショナル」の4つです。料金ページの価格はすべて「(税込み)」と明記されています。見積書や稟議に載せるとき、税抜きと税込みを取り違えると差し戻しになるので、この点は最初に押さえておくと安全です。

もうひとつ、月額サービスに慣れていると意外に感じるのが契約の単位です。フォームズの料金ページは、1ヶ月いくらという月額表示ではなく、3ヶ月6ヶ月1年という期間契約の金額で提示されています。月額(1ヶ月単位)の契約については、料金ページに記載がありませんでした(公開資料では確認できませんでした)。

プラン 3ヶ月 6ヶ月 1年 想定ユーザー数
フリー 0円 0円 0円 記載なし
パーソナル 2,500円 4,300円 7,900円 1人
ビジネス 4,500円 8,700円 15,200円 1人
プロフェッショナル 9,000円 18,000円 35,000円 複数人

(いずれも税込み。2026年9月1日時点で公式料金ページに掲載されている金額)

期間契約の前払い方式ということは、実務上ふたつの意味があります。ひとつは、更新のタイミングを自分で管理する必要があること。もうひとつは、繁忙期だけ上のプランに上げて閑散期に戻す、という月単位の増減がしにくいことです。年に一度の公募受付や、期間限定のイベント申し込みのように「使う時期が決まっている」用途なら、3ヶ月契約が実態に合います。通年で問い合わせを受ける窓口なら、1年契約のほうが1日あたりの負担は軽くなります。

各プランが誰に向けて書かれているか

公式の料金ページには、プランごとに「こういう人向け」という説明が添えられています。この説明文が、実はプラン選びの一番の手がかりになります。

フリー(無料)は「広告の表示や一部の機能の制限がされても良いから、無料で使いたい方」。パーソナルは「広告の表示を無くして、500件までの投稿データの保存が必要な方」で、用途は個人向け、想定ユーザー数は1人です。ビジネスは「ご商売に利用されている方 1000件までの投稿データの保存が必要な方」で、用途は商用個人・法人向け、想定ユーザー数は1人。料金ページではこのビジネスに「増加率1位」のラベルが付いています。プロフェッショナルは「1000件以上の投稿データの保存が必要な方 複数人での利用が必要な方」で、用途は法人向け、想定ユーザー数は複数人と記載されています。

ここで注目したいのは、プランの説明がほぼ「保存件数」で書かれていることです。項目数でも、フォームの数でも、送信数でもありません。フォームズの料金体系を理解する鍵は、この一点にあります。

領収証・請求書の扱いはプランで分かれる

経理を通す必要がある場合、ここも先に確認しておく価値があります。機能一覧ページによると「領収証・請求書の発行」は、無料とパーソナルが×、ビジネスとプロフェッショナルが○です。説明には「フォームズへの有料サービス料金支払い時の領収証・請求書を無償で発行します。」とあります。

料金ページの記載では、パーソナルは「インボイス納品書 発行可」で領収証・請求書は不可、ビジネスは「領収証/請求書(インボイス)発行可 ※その都度、発行申請が必要です」、プロフェッショナルは「領収証/請求書(インボイス)発行可 ※指定日に自動発行可能です」と分かれています。毎回申請するのか、指定日に自動で出るのか。経理担当が別にいる組織では、この違いが手間として効いてきます。

支払い方法については、料金ページに「4.気に入ったら料金をお支払い 料金お支払い後、正式契約となります。お支払い方法は、有料サービス仮登録メールを確認してください。」とあり、具体的な決済手段の一覧はこのページには載っていません。よくある質問のページでは、入金反映のタイミングの説明として「銀行振り込み」「クレジットカード決済」「郵便振替」が挙げられています。

課金の軸は「1フォームあたりのログ保存件数」

フォームズの使い方を理解するうえで、もっとも重要なのがこの節です。公式の料金ページと機能一覧ページを読み合わせると、課金の軸は主に「1フォームあたりに保存できるログ(回答)件数」と「機能の解放範囲」であることがわかります。

100件・500件・1000件・3000件

ログ保存件数は、フリーが100件、パーソナルが500件、ビジネスが1000件、プロフェッショナルが3000件(オプションで増加可)です。ここで見落としてはいけないのは、どの数字にも「/1フォーム」と付いている点です。アカウント全体の合計ではなく、フォーム1本あたりの上限です。

つまり、問い合わせフォームと応募フォームと資料請求フォームを別々に作っていれば、それぞれが独立して上限を持ちます。逆に、ひとつのフォームに全部の用件を集約していると、その1本の上限だけで頭打ちになります。用途ごとにフォームを分けるかどうかは、見た目の整理の問題ではなく、保存件数の設計の問題でもあります。

上限を超えたとき何が起きるか

ここが実務上いちばん大事なところです。公式の機能一覧ページには、ログ保存件数についてこう書かれています。

フォームから投稿された情報(ログデータ)を保存することができます。1フォーム当たり、以下の最大値のログデータが保存されます。最大値を超えた場合、最も古いものが削除されて、新しいものが追記されます。また、最大値を減らすことも可能です。 出典: www.formzu.com

よくある質問のページにも「最大ログ保存件数を超えた場合は、最も古いものが削除され、新しいものが追記されます。」とあり、これは有料プランでも同じ仕様です。

上限に達したときにエラーで受付が止まるのではなく、古いものから消えていく。この挙動は、受付を回す側にとって意味が大きく変わります。フォームは動き続けるので、担当者は異常に気づきません。気づくのは、半年前の応募者から問い合わせが来て、記録を探しても見つからないときです。

対策は明快です。2つあります。ひとつは、上限に達する前に定期的にCSVで書き出して手元に残すこと。CSV出力は全サービス種別で利用できると機能一覧に記載があります。もうひとつは、受付の見込み件数から逆算してプランを決めることです。月に50件届く問い合わせ窓口なら、フリーの100件は2ヶ月で埋まります。年に300件の応募を受ける採用フォームなら、パーソナルの500件でも1年半で頭打ちです。

フォーム数の上限はプランで逆転する

もうひとつ、料金表を眺めていると見落としやすいのが、作成できるフォーム数です。フリーは機能一覧ページの記載で「制限なし」、パーソナルとビジネスは「100フォームまで」、プロフェッショナルは「50フォームから無制限(オプションで増加可)」となっています。機能一覧ページの説明には「有料サービス1契約当たり(1登録メールアドレス当たり)、100フォームまで作成できます。」とあります。

なお、プロフェッショナルのフォーム数については、料金ページでは「50フォーム ※オプションで増加可」、機能一覧ページでは「50フォームから無制限(オプションで増加可)」と表記が分かれています。契約前に確認しておくとよい点です。

オプションで増やせると書かれている項目(ログ保存件数、フォーム数、条件分岐、項目数、添付ファイル、アクセス拒否・許可設定など)の具体的な金額については、公式の料金ページ・機能一覧ページに記載がありませんでした(公開資料では確認できませんでした)。上限を超える見込みがある場合は、契約前に問い合わせて確認しておくのが確実です。

無料プランで始めるときに知っておくべき条件

いきなり有料を契約する前に、まずフリーで試したいという人は多いはずです。フリープランで何ができて、どこで止まるのかを、公式の記載から整理します。

フリーで使える範囲

フリープランでも、暗号化通信(SSL通信、TLS1.2)は利用でき、フォームの入力データ保存もできます。パソコン用・スマホ用・携帯電話用のフォーム、CSV出力、統計機能、公開開始日時・終了日時の設定、定員設定、重複送信禁止、パスワード認証・reCAPTCHA認証、投稿カウンタ、投稿完了ページの指定、アクセス解析(Google Analytics)、タグマネージャー、英語・多言語対応、PayPal決済まで、全サービス種別で使えると記載されています。テキスト入力項目、選択型項目、グリッド項目、日付・時間入力項目、住所項目、画像項目・動画項目、カレンダー項目、プライバシーポリシー同意項目といった項目の種類も、全サービス種別で共通です。

無料でこれだけ揃うのは、率直に言って手厚い部類です。窓口をとりあえず立てたいだけなら、フリーで十分に成立します。商用利用についても、よくある質問に「無料、有料サービスともに可能です。」と明記されています。

フリーで止まるところ

一方、フリーには次の上限があります。広告が表示されること。ログ保存件数は100件/1フォーム。項目数は12項目/1フォーム。条件分岐は2条件/1フォーム。自動返信メールは1メール500文字まで。添付ファイル送信は1ファイル2MBまで。フォームのアクセス拒否設定は10件まで。商品注文機能は10商品まで。コンバージョンタグ設定は使用不可。複数メール送信も不可です。

フリーで×と表示されている主な機能は、独自ドメイン機能、フォーム最適化(EFO機能)、領収証・請求書の発行、複数送信設定、チャットツールへの通知(Teams・Slack・Chatwork)、Google Spreadsheetへの書き込み、SendGridへの接続、JSONメール、外部サイトへの投稿データ受渡し、アフィリエイトサービスへの対応、フォームのアクセス許可設定、管理画面にアクセスできるIPアドレス制限です。

365日投稿がないと削除される

無料フォームには、有料にはない注意点があります。よくある質問には「無料フォームが365日間投稿されなかった場合。」にフォームが削除される、と記載されています。年に一度しか使わない申請フォームを無料で作り置きしておくと、次に使おうとしたときに消えている可能性があるということです。

もうひとつ、「無料フォームのコピーはできません。」とも書かれています。有料フォームは有料ユーザ管理画面からコピーできます。似た項目構成のフォームを複数作りたい場合、無料では毎回ゼロから組み直すことになります。年度ごとに同じ様式の受付フォームを立てる事務局なら、この差は地味に効いてきます。

広告については「無料フォームに掲載される広告は、状況により変わりますので一概にお答えすることはできません。フォームを設置しているサイトのイメージが悪くなるようなアダルトや出会い系サイトの広告は掲載しません。」と説明されています。広告表示の除去は有料フォームでのみ、と機能一覧に整理されています。

なお、「Powered by」のようなサービス名クレジットの表記と、その除去条件については、公式サイトに記載が見当たりませんでした(公開資料では確認できませんでした)。公式に記載されているのは、無料フォームの広告表示と有料フォームでの広告なしの区別です。

メールまわりの設定でつまずくところ

受付フォームの運用でトラブルが多いのは、ほぼメールです。届かない、迷惑メールに入る、文字数が足りない。公式に書かれている条件を、つまずきやすい順に見ていきます。

自動返信メールは設定場所と文字数の上限を先に確認する

自動返信メールについて、機能一覧には「投稿時に投稿者への自動的に返信メールを送れます。自動返信メールの本文は、自由に設定できます。また、フォームの入力情報を反映させられます。」とあります。設定場所は、よくある質問に明記されています。「自動返信メールは、フォーム作成画面左のメインメニューの『メール設定』→『自動返信メール』から設定できます。」

文字数の上限はプランで分かれます。無料が1メール500文字まで、パーソナルが1500文字まで、ビジネスが3000文字まで、プロフェッショナルは2メール5000文字までです。

この上限は、想像より早く効いてきます。応募受付の自動返信に、受付完了の挨拶、選考の流れ、次の連絡の目安、問い合わせ先、個人情報の取り扱いへの案内、キャンセル方法まで入れると、500文字は簡単に超えます。案内を削って短くするか、プランを上げるかの二択になります。プロフェッショナルの「2メール」は、たとえば申込者向けと社内向けで文面を分けたいときに効いてきます。

投稿通知メールが迷惑メールに入るとき

「フォームからの通知が届かない」という相談は、受付の現場で定番です。フォームズはこの原因と対処を、よくある質問ではっきり書いています。

投稿通知メールの「差出人メールアドレス(Fromヘッダ)」を「[email protected]」に設定します。投稿通知メールが迷惑メールと判定される原因は、投稿通知メールの「差出人を投稿者のメールアドレス」にすると「差出人の偽装」となるためです。併せて「Reply-Toヘッダ」も設定することで、投稿通知メールに対する返信時の宛先として、投稿者のメールアドレスを指定できます。 出典: www.formzu.com

差出人を投稿者のアドレスにすると、そのまま返信できて便利なので、つい設定したくなります。しかし送信元のサーバと差出人のドメインが一致しないため、受信側から偽装と見なされます。差出人はサービス側のアドレスに固定し、返信先だけを投稿者に向ける。これが正しい設定です。この一点を直すだけで、通知が届かない問題の多くは解決します。

通知先を増やす、条件で振り分ける

複数送信設定は「C.C.(カーボンコピー)で最大3つメールアドレスを送信先に追加できます。」と記載されており、無料は×、パーソナル・ビジネス・プロフェッショナルは○です。担当者が複数いる窓口なら、有料プランからということになります。

さらに、条件分岐で「送信先メールアドレスの変更」ができるとも書かれています。公式には「『プロフェッショナル版』であれば、投稿通知メールの送信先を変えられます。」とあります。問い合わせ種別によって担当部署が違う窓口では、この機能が振り分けの起点になります。

送信元を自社のメールサーバにする

到達率をさらに上げたい場合、SendGridとの接続が用意されています。「SendGridから自動返信メールを送れます。任意の認証設定ができるので、お客様の正規メールサーバからの送信にできます。(迷惑メールへの振分けを回避できます)」という説明で、無料・パーソナル・ビジネスは×、プロフェッショナルのみ○(「プレビュー版」と表記)です。

また、JSONメールという機能もあります。「フォームの入力内容をJSONにして、メールで送れます。RPAツールを利用して、フォームの入力内容を取得できます。」とあり、ビジネスとプロフェッショナルで利用可です。社内の別システムに流し込みたい場合の受け口になります。

個別返信・一斉送信・開封計測について

一方で、管理画面から投稿者へ個別に返信する機能、一斉送信(メール配信)の機能、開封率やクリック率の計測についての記載は、公式サイトの料金ページ・機能一覧ページ・よくある質問には見当たりませんでした(公開資料では確認できませんでした)。フォームズはよくある質問で「メールフォームのレンタルサービス」として説明されており、公式に記載されているメール送信は、フォーム送信を起点とした投稿通知メールと自動返信メールの範囲です。

つまり、届いた投稿への個別の返信は、通知メールを受け取ったメールソフト側で行う運用が前提になります。ここが、受付を回す側にとっての分かれ目です。返信をメールソフトで行うということは、返信の記録がフォーム側には残らないということでもあります。

ファイルを受け取るときの上限

履歴書、ポートフォリオ、申請書類、写真。受付フォームでファイルを受け取る場面は多く、ここもプランで上限が変わります。

機能一覧には「フォームからファイルを送れます。ファイルはメールの添付ファイルとして届きます。」とあります。上限は、無料が1ファイル2MBまで、パーソナルが1ファイル4MBまで、ビジネスが3ファイルで合計6MBまで、プロフェッショナルが5ファイルで合計10MBまで(オプションで増加可)です。

重要なのは「ファイルはメールの添付ファイルとして届きます」という部分です。受け取ったファイルは通知メールの添付として担当者の受信箱に入ります。応募が100件あれば、添付付きのメールが100通並ぶことになります。あとから「あの人の書類はどれだったか」を探すのは、受信箱の検索に頼ることになります。

上限の設計も、受け取る書類の実態から逆算したほうが確実です。スマートフォンで撮影した写真は、1枚で3MBから5MBになることが珍しくありません。スキャンしたPDFの職務経歴書も、ページ数によっては4MBを超えます。無料の2MBで運用すると、送信できずに諦める応募者が出ます。回答者が送れずに離脱すると、こちらにはその事実すら届きません。

なお、公式のよくある質問には次の注意も書かれています。「メールフォームには添付ファイルを送信する機能がありますが、この機能を付けなければウィルスが送られてくることはありません。添付ファイル機能を付ける場合は、ウィルス対策をしておくことをお勧めします。」また、「NTTドコモおよびauの携帯電話では、添付ファイル機能を利用することができません。これは携帯電話の仕様によりファイルのアップロード機能がないためです。」「なお、ソフトバンクの携帯電話では添付ファイル機能を利用できます。」という記載もあります。

フォームに表示する画像のアップロード(受け取りとは別)については、無料・パーソナルは「外部サーバにある画像ファイルのリンク表示」、ビジネス・プロフェッショナルは「フォームズのサーバへの直接アップロードが可能」と分かれています。

アカウント全体で保存できるファイル容量(累計ストレージ)についての記載は見当たりませんでした(公開資料では確認できませんでした)。公式に提示されているのは、1回の送信あたりのファイル数と合計サイズです。

外部連携でどこまで運べるか

フォームズ単体で完結しない部分は、外部連携で補う設計になっています。機能一覧ページに記載されている連携先を、使いどころとあわせて整理します。

チャットツールへの通知は「Microsoft Teams, Slack, Chatworkへ通知できます。」とあり、無料は×、パーソナル・ビジネス・プロフェッショナルは○です。通知をメールではなくチャットに流すと、担当者が受信箱を開かなくても気づけます。チームで受ける窓口では効果が出やすい設定です。

Googleスプレッドシートへの書き込みは「Google Drive上のSpreadsheetへのリアルタイム書き込みができます。」と記載され、無料・パーソナルは×、ビジネス・プロフェッショナルは○です。投稿がリアルタイムで表に積み上がるので、対応状況の列を自分で足して管理する運用が組めます。ログ保存件数の上限に対する保険としても機能します。

外部サイトへの投稿データ受渡しは「フォームの投稿情報を外部サイトへ直接データ送信することができます。データベースに保存したり、決済システム等と連携させることができます。」とあり、ビジネス・プロフェッショナルで○です。社内システムに直接流したい場合の経路になります。

決済については、PayPal決済(クレジットカード決済)が全サービス種別で○で、「投稿時にPayPalを利用して、支払いも同時にできます。」と記載されています。有料イベントの申し込みと入金を1回で済ませたい場合、無料プランでも使えるのは大きい点です。

計測面では、アクセス解析(Google Analytics)とタグマネージャーが全サービス種別で利用できます。タグマネージャーについては「Googleタグマネージャー用変数として、フォームに入力されたメールアドレス値を設定できます。」という説明があります。コンバージョンタグ設定は「Google Adwords、Yahoo!リスティング広告のコンバージョンタグが設定できます。」とあり、無料は使用不可、パーソナルは1000文字まで、ビジネスは2000文字まで、プロフェッショナルは4000文字までと文字数で区切られています。アフィリエイトサービスへの対応は「A8ネットやバリューコマースであれば、プログラムIDを設定するだけですぐに利用できます。」とあり、ビジネス・プロフェッショナルで○です。

WordPressについては、公式サイトのナビゲーションにWordPressプラグインのページが用意されています。サイトへの設置を楽にしたい場合の入口です。

もうひとつ、地味に便利なのがURLパラメータからの値の反映です。よくある質問には「フォームを開いたときに、URLパラメーターから任意の文字をフォーム内に反映させられます。例えば、『顧客ID』や『商品ID』をフォーム内に自動設定できます。」とあります。案内メールから個別のURLでフォームに飛ばせば、誰からの回答かを回答者に入力させずに特定できます。

汎用的なREST APIの提供に関する記載は、公式サイトの機能一覧ページ・料金ページには見当たりませんでした(公開資料では確認できませんでした)。公式に記載されている外部連携は、上記の通知・スプレッドシート書き込み・外部サイトへのデータ受渡し・JSONメールです。

届いたあとを回す機能は、公開資料でどこまで確認できるか

ここが、受付を担当する読者にとってもっとも気になる部分です。結論から書きます。

担当者の割り当て、対応ステータスの付与、カンバン(ボード)形式の管理画面、対応履歴の記録について、公式サイトの料金ページ・機能一覧ページ・よくある質問には記載が見当たりませんでした(公開資料では確認できませんでした)。機能が無いと断定はできませんが、公式に説明されているのは、投稿データを「ログデータ」として保存し、CSV出力・単純集計する形の管理です。

公式に記載されている回答データの扱いは次のとおりです。CSV出力は「ログデータをエクセルなどで読み込み可能なCSVファイルで出力することができます。」(全サービス種別)。統計機能は「選択型項目の各選択肢の単純集計ができます。」(全サービス種別)。投稿カウンタは「投稿ごとに連続した通し番号を付けることができます。」(全サービス種別)。管理画面にアクセスできるIPアドレス制限はプロフェッショナルのみ○で10件までです。

また、「メールを送らない設定」もあります。「フォームからに送信される投稿通知メールを送らないようにすることができます。この場合のフォームに入力された情報は『ログデータ』から確認できます。」という説明です。件数が多くて受信箱が埋まる窓口では、通知を止めてログデータを定期的に見に行く運用も選べます。

表計算ソフトで管理列を足すときに起きること

公式の機能で足りない部分を補う定番のやり方は、Googleスプレッドシートへの書き込みを使って、対応状況の列を自分で足すことです。「受付日」「担当」「状態」「返信日」「メモ」といった列を右側に並べ、届いた行に手で書き込んでいきます。ビジネスプラン以上であれば、投稿がリアルタイムで表に積まれるので、この運用は現実的に組めます。

ただし、表計算ソフトで管理列を運用すると、件数が増えたときに次のことが起きます。フォームが自動で追記する行と、人が手で書いた列がずれる。誰かが並べ替えをしたときに、書き込んだ内容と行が食い違う。返信そのものはメールソフトで行っているので、表の「返信済み」欄にチェックを入れ忘れると、記録上は未対応のまま残る。逆に、返信したのにチェックを忘れて、別の担当者がもう一度返信してしまう。

こうした食い違いは、注意力で防ぐものではありません。返信の操作そのものが記録になる仕組みでなければ、記録は必ず現実からずれていきます。受け取ったあとの作業(担当を決める、状態を進める、返信する、履歴を残す)が同じ画面の中で完結すると、この転記のずれは構造的に起きなくなります。受付の件数が増えてきたら、フォームの機能表ではなく、この観点で道具を見直す価値があります。

無料お試しと契約の流れ、サポートの範囲

2週間の無料お試し

料金ページには「本日から2週間、無料で有料サービスを試すことができます。」と記載されています。手続きの1番目は「メールアドレスを有料サービスに仮登録 このメールアドレスがフォームに入力された情報の送信先になります。このタイミングで、無料フォームは有料フォームに自動的に切り替わります。」とあり、4番目が「気に入ったら料金をお支払い 料金お支払い後、正式契約となります。」です。

なお、2026年9月1日時点では、料金ページの上部と下部に「今申し込むと 09月15日 まで 無料で全機能 を試すことができます。」というキャンペーン表示も出ていました。この種の表示は期間で変わるため、実際の期限は申し込み時点の公式ページで確認してください。

フリープランは0円で継続利用が可能です。ただし前述のとおり、365日間投稿がないとフォームが削除される場合があります。

契約途中でのプラン変更については、よくある質問に、パーソナルからビジネスへ切り替える際に残日数を換算して引き継ぐ仕組みが説明されています。手続きは「1営業日以内に完了します。」と記載されています。繁忙期に入ってから上げる、という判断もできるということです。

サポートの受け方と、その範囲

問い合わせは専用フォーム経由で、サポートページには「当サービスに関する問い合わせ、ご意見などは、こちらから受付けております。」とあります。用意されているのは「問合わせフォーム」「不具合報告フォーム」「迷惑行為、違法行為の連絡フォーム」「改善要望受付フォーム」の4種類で、「よくある質問 (最初にご確認ください)」と案内されています。

会社情報ページにも「お問合せは こちらのフォーム からお願いいたします。」とあります。掲載されている電話番号は、会社情報および個人情報に関する問い合わせ窓口として記載されているもので、サービスの一般サポート窓口としての電話対応の可否についての記載は見当たりませんでした(公開資料では確認できませんでした)。サポートの受付時間・営業時間の記載も見当たりませんでした(公開資料では確認できませんでした)。

サポート範囲については、よくある質問にはっきり書かれています。「申し訳ございませんが、フォーム設置について個別のサポートは行っておりません。URLやHTMLタグの意味を知っていれば、簡単に設置できます。」自分でHTMLを触れる人が前提の設計です。サイトの制作を外部に任せている場合は、設置の段取りを先に決めておく必要があります。

大量アクセスへの備えについても記載があります。「1分間に同時に1000人以上のような瞬間的な大量アクセスがある場合、対応策をご提案させていただきます。事前にご連絡ください。事前にご連絡がない場合、フォームへのアクセスをブロックさせていただく場合がありますので、ご了承ください。」抽選の締切直前や、告知直後にアクセスが集中するイベントでは、事前連絡が必須ということです。

秘密保持契約やセキュリティチェックシートについては「可能です。しかし、フォームズの利用規約を超えた内容の場合は、契約できませんので、最初に利用規約をご確認ください。」とあります。法人での導入時に情報システム部門を通す場合、ここは早めに動かしておくとよい部分です。法人向けには「企業様向け資料 をご用意しています。以下の問い合わせフォームからご連絡ください。」との案内もあります。

情報の預け先として公開されていること

個人情報を含む受付フォームを立てる以上、預け先の体制は確認しておく必要があります。公式サイトに記載されているのは次の内容です。認証は「JIS Q 15001 プライバシーマーク(2022年02月更新)」と「ISO 27001 ISMS認証(2022年09月取得)」で、サイトフッターに「IS 773818 / ISO 27001」の表記があります。サーバー設置国は「個人情報保護法に関連するデータ: 日本」「個人情報保護法に関連しないデータ(IPアドレスのアクセスログなど): 日本、米国」と明記されています。品質保証(SLA)のページも「運用関連」として案内されています。

会社としては、フォームズ株式会社(Formzu Inc.)が秋田県秋田市に所在し、設立は2005年11月、資本金は1,300万円(資本準備金含む)と記載されています。サイトフッターの表記は「© 2002-2026 Formzu Inc.」です。長く続いているサービスであることは、受付という止められない業務を預けるうえで判断材料になります。

なお、応募者や問い合わせ者の個人情報をどう扱うべきかは、集める項目と使い道によって判断が変わります。この記事で法律の解釈を断定することはしません。取得目的の明示、保管期間、委託先の管理といった点は、個人情報保護委員会の公表資料を確認したうえで、所管の窓口や専門家に確かめてください。

こういう使い方なら、乗り換える理由はない

比較検討をしている読者に向けて、先に書いておくべきことがあります。次のような使い方なら、フォームズで十分に足ります。無理に別の道具を探す必要はありません。

ひとつめは、件数が少なく、届いたその場で返して完了する窓口です。月に10件から30件程度の一般的な問い合わせで、担当者が1人。届いたメールに返信すればそれで終わり。この規模なら、対応状況を管理する仕組みは要りません。ログ保存件数の上限にも当分届かず、フリーかパーソナルで足ります。

ふたつめは、集計が目的で、個別の対応が発生しないフォームです。アンケート、社内の出欠確認、資料請求の集計。統計機能で選択肢の単純集計ができ、CSVで書き出せれば目的は達成されます。返信の履歴を残す必要がそもそもありません。

みっつめは、既に手元の業務がスプレッドシート中心に回っている場合です。ビジネスプラン以上でGoogleスプレッドシートへのリアルタイム書き込みを使い、既存の管理表に流し込む。ほかの業務も同じ表で見ているなら、フォーム側に管理機能を求めるより一貫します。

よっつめは、決済までフォームで済ませたい小さな受付です。PayPal決済が全サービス種別で使えるので、有料イベントの申し込みと入金を1回の送信でまとめられます。

そして、期間限定の受付です。3ヶ月の期間契約が選べるので、年に一度の公募や、季節のキャンペーンの受付には合っています。使う期間だけ契約して、終わったら止める。この使い方ができる料金体系は、月額のみのサービスより扱いやすい面があります。

逆に、次の条件が重なってきたときは、フォームの機能表ではなく受付全体の設計を見直す段階に入っています。届く件数が月100件を超えた。担当者が2人以上いて、誰が返したかを共有する必要が出た。返信までに複数の段階(一次確認、書類確認、面談日程調整、結果連絡)がある。過去のやり取りを、担当者の受信箱ではなく組織として参照したい。この4つのうち2つ以上に当てはまるなら、送信されたあとの道具がそろっているかを軸に選び直す価値があります。

受付の型ごとに、決めることは変わる

フォームツールの比較は、機能の多寡で並べても答えが出ません。同じ「フォーム」でも、受付の型が違えば必要になる手当てがまるで変わるからです。このサイトでは、受付の型ごとに何を決めるべきかを整理しています。自分の窓口がどれに近いかを見てから、プランを決めたほうが早く着地します。

書類の受け取りと選考の進捗管理が同時に必要になるのが応募受付です。履歴書の添付容量、応募者ごとの状態、複数人での分担が同時に効いてくる型で、採用の応募受付に必要な項目を整理しています。締切と要件確認が厳格に求められるのが公募で、受付番号の付与や不備連絡の履歴が要る助成金・公募の受付は、応募受付とは別の設計になります。件数は多いが1件あたりは短い問い合わせの受付では、返信済みかどうかの共有と振り分けが中心の課題です。

短期間に集中して届く型もあります。定員と締切の管理が主役になるイベントの申し込み、回次ごとに同じ様式を立て直す講座の受講申し込み、予約枠と可否連絡が絡む施設利用の申請。いずれも、届いた直後に「受け付けたかどうか」を相手に返す速さが問われます。継続的な関係が始まる会員の入会申し込みや、状態が何度も動く修理・サポートの受付では、1件のやり取りが長く続くため、履歴が残るかどうかが決定的になります。

他のツールとの違いを条件で比べたい場合は、無料で使える範囲が広く回答の集計に強いGoogleフォームとの比較、WordPressサイトに組み込む前提で自由度が高いContact Form 7との比較、Microsoft 365の環境内で完結させたいときに選ばれるMicrosoft Formsとの比較を用意しています。どれも良し悪しではなく、どういう条件のときにどれが合うかという整理です。

受け取ったあとに何ができると楽になるのかを具体的に知りたい場合は、できることに機能の一覧を、動くところを見るに実際の画面を置いています。費用の感覚をつかみたい場合は料金を、契約や運用の疑問はよくある質問を確認してください。フォームズの公式ページと同じように、条件を並べて比べてから決めるのが、あとで困らない選び方です。

繰り返しになりますが、この記事で扱った料金・上限・機能の記載はすべて2026年9月1日時点でフォームズ公式サイトに公開されていた内容です。仕様も価格も改定されます。実際に契約する前には、必ず公式の料金ページと機能一覧ページで最新の表示を確認してください。そのうえで、いま自分の窓口で何件届いていて、返信までに何段階あって、何人で回しているのかを紙に書き出す。決め手はそこにあります。

Q1. フォームズの料金は月額ですか?

料金ページの表示は月額ではなく、3ヶ月・6ヶ月・1年の期間契約による前払い方式です。2026年9月1日時点で、パーソナルが1年7,900円、ビジネスが1年15,200円、プロフェッショナルが1年35,000円(いずれも税込み)と記載されています。1ヶ月単位の契約については料金ページに記載がなく、公開資料では確認できませんでした。

Q2. 無料プランはどこで足りなくなりますか?

最初に効くのは1フォームあたり100件のログ保存件数です。上限を超えると古い投稿から削除されて新しいものが追記されるため、受付は止まらないまま記録だけが消えます。ほかに、自動返信メールが500文字まで、添付ファイルが1ファイル2MBまで、項目数が12項目までという上限があり、365日投稿がないとフォームが削除される点も注意が必要です。

Q3. 誰が返信したかをフォームズ側で管理できますか?

担当者の割り当て、対応ステータス、カンバン形式の管理画面、対応履歴の記録については、公式サイトの料金ページ・機能一覧ページ・よくある質問に記載が見当たりませんでした(公開資料では確認できませんでした)。公式に説明されているのは、投稿をログデータとして保存し、CSV出力と単純集計を行う形の管理です。ビジネスプラン以上ではGoogleスプレッドシートへの書き込みが使えるため、そこに管理列を足す運用が一般的です。

Q4. 投稿通知メールが届かないときは何を直せばよいですか?

まず差出人の設定を確認してください。公式のよくある質問では、投稿通知メールの差出人を投稿者のメールアドレスにすると差出人の偽装と判定されるため、差出人はサービス側のアドレスに設定し、返信先はReply-Toヘッダで投稿者のアドレスを指定するよう案内されています。到達率をさらに上げたい場合、プロフェッショナルではSendGrid経由で自社の正規メールサーバから送る設定が用意されています。

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