「formrun 料金」で検索する人の多くは、金額そのものを知りたいというより、いまの受付のやり方を変えるべきかどうかを決めたくて調べています。無料で使えるところまでで足りるのか、有料にするなら何が変わるのか、そして途中で足りなくなったときにいくら足すことになるのか。この3つがはっきりしないと、稟議も自分の判断も止まります。
この記事では、formrunの料金体系を公式サイトに書かれている内容だけで整理します。取り上げる数字はすべて2026年9月1日時点で公式の価格ページとヘルプサイトに掲載されていた表記に基づくもので、金額はすべて税抜です。料金や上限は改定されるため、契約前には必ず料金の考え方とあわせて、formrunの公式ページで最新の数値を確認してください。
また、料金表を読むときにいちばん見落とされやすいのが、月額の金額そのものではなく「上限に当たったときにいくら足すことになるか」という点です。formrunは4つの上限(人数・フォーム数・回答数・保存容量)が同時に段階分けされている料金体系で、どれか1つが先に上限に当たります。そこまで含めて読み解いていきます。
フォーム作成ツールの料金は「作る値段」ではなく「受けたあとの値段」で決まる
フォーム作成ツールの相場感を最初に押さえておくと、料金表の読み方が変わります。国内で使われているフォーム系のサービスは、大きく3つの価格帯に分かれています。0円で使える無料ツール、月額3,000円前後の個人・小規模チーム向け、そして月額1万円を超える業務用です。formrunはこの3つの帯にプランを並べている構成で、FREE・BEGINNER・STARTER・PROFESSIONAL・ENTERPRISEの5段階が用意されています。
無料ツールと有料ツールを分けているのは、フォームを作る機能そのものではありません。フォームを作って公開するだけなら、無料の道具でもたいていのことはできます。項目を並べて、必須にして、サイトに埋め込む。この部分に月額1万円を払う理由は、正直なところ多くありません。
料金が跳ね上がるのは、送信されたあとの部分です。誰が担当するのか、いま対応中なのか完了したのか、返信を出したのか出していないのか、添付された書類はどこにあるのか。この送信されたあとを追いかける機能が入った瞬間に、価格帯が一段上がります。formrunの料金表も、まさにその線で段階が切られています。
受付を担当している人からよく聞くのは、フォームを変えたい理由が「フォームが作れないから」ではなく「回答が増えたら表で追えなくなったから」というものです。回答がスプレッドシートに1行ずつ溜まっていく形式のままだと、返信済みかどうかを示す列を自分で足し、担当者名の列を足し、色を塗り、フィルタをかけるという運用になります。月に30件程度なら問題なく回りますが、100件を超えたあたりから表の維持そのものが仕事になっていきます。
だから料金を検討するときは、「フォームを作る費用」ではなく「受けたあとを回すための費用」として見たほうが判断を誤りません。formrunの各プランで何が解禁されるのかを、その視点で追っていきます。フォームの作成側ではなく受付側の目線でどんな場面が想定されるのかは、できることに機能ごとの整理があります。
formrunの料金表を2026年9月1日時点の公開情報で読む
まず金額です。公式の価格ページには「年間契約」と「単月契約」という2つの表示切り替えがあり、どちらも表記は税抜です。この切り替えを見落とすと、実際の請求額と印象がずれます。
年間契約と単月契約で月額が変わる
年間契約と単月契約の金額は、公式ページの表記どおりに並べると次のとおりです。いずれも税抜表記です。
| プラン | 年間契約 | 単月契約 | 差額 |
|---|---|---|---|
| FREE | ¥0 | ¥0 | 差なし |
| BEGINNER | ¥2,980 /月 | ¥3,880 /月 | 900円 |
| STARTER | ¥12,980 /月 | ¥14,980 /月 | 2,000円 |
| PROFESSIONAL | ¥25,800 /月 | ¥29,800 /月 | 4,000円 |
| ENTERPRISE | お問い合わせ・お見積り | お問い合わせ・お見積り | 個別見積り |
公式ページには年間契約の各プランに「月々900円お得!」「月々2,000円お得!」「月々4,000円お得!」という表示が添えられています。単月契約と比べたときの差額がそのまま示されている形で、年額に直すとBEGINNERで10,800円、STARTERで24,000円、PROFESSIONALで48,000円の差になります。いずれも税抜での計算です。
ここで注意したいのは、支払いまわりの条件です。公式の価格ページには「有料プランはすべて年間払いに対応しています。STARTERプランおよびPROFESSIONALプランのみ、複数月の一括払いのお支払いも可能です。」と記載があります。あわせて「全プランともに、ご契約は一ヶ月間毎の自動更新となります。」ともあり、契約期間の途中で解約した場合について「払い戻しにはご対応しておりません」と明記されています。
初期費用については「初期費用はありません。」と書かれています。支払い方法は「クレジットカード払い / 銀行振込(請求書払い)に対応しています。」で、利用できるクレジットカードはVisa、Mastercard、JCB、American Expressの4種類です。ただし請求書払いについては「クレジットカード払い同様前払い制をとっており、月末締め翌月末払いなどには未対応となっております」との記載があります。締め日と支払いサイトが決まっている組織では、経理側と先に握っておく必要がある部分です。
プラン別の上限は4つの数字で決まる
金額よりも実務に効くのが上限のほうです。公式の機能比較表に掲載されている数値を、そのまま並べます。
| 項目 | FREE | BEGINNER | STARTER | PROFESSIONAL |
|---|---|---|---|---|
| チームメンバー数 | 1人 | 2人 | 5人 | 10人(オプションで追加可) |
| フォームの作成数 | 1フォーム | 5フォーム | 50フォーム | 無制限 |
| 回答受付上限 | ~1,000件 | ~10,000件 | ~10,000件 | ~10,000件 |
| 1フォームの回答数 | ~30件/月 | ~100件/月 | 無制限 | 無制限 |
| 個別メール配信数 | 10通/月 | 250通/月 | 無制限 | 無制限 |
| 受信通知設定 | 1アドレス/フォーム | 1アドレス/フォーム | 40アドレス/フォーム | 40アドレス/フォーム |
| ファイルの保存容量 | 100MB | 5GB | 10GB | 30GB |
なお、BEGINNERの「フォームの作成数」については、公式の価格ページ内で表記が揺れています。上部のプラン表と機能比較表ではいずれも「5個 / 5フォーム」ですが、下部の個別プラン欄には「1フォーム ※オプション料金追加可能」と表示されている箇所があります。判断の材料にするなら、上部のプラン表の5個を基準に置きつつ、契約前に公式へ確認しておくのが確実です。
この表で先に上限に当たるのは、たいてい「1フォームの回答数」か「チームメンバー数」です。フォームの数は少なくても、1つのフォームに回答が集中する使い方は珍しくありません。採用の応募窓口や、期間を切った公募の受付がその典型です。逆に、受付そのものは少なくても、担当を3人で分担したい場合はメンバー数のほうが先に当たります。
追加オプションの単価
上限に当たったときに足せるオプションも公開されています。すべて税抜表記です。
| オプション | 単価 |
|---|---|
| フォーム追加 | 月額1,980円 / 1フォーム |
| メンバー追加 | 月額1,280円 / 1人(PROFESSIONALのみ) |
| 1フォームあたりの月間回答数追加 | 月額380円〜(FREE・BEGINNERが対象。STARTER以上は無制限) |
| ファイル保存容量追加 | 月額980円 / 1GB |
| コード型フォーム | 月額980円 / 1チーム(BEGINNER以上のチームは+0円) |
| フォームアーカイブ | 月額680円 / 1フォーム |
| EFO(離脱防止) | 月額3,000円 / 1フォーム、または月額30,000円で使い放題 |
| Salesforce連携 | 月額2,480円 / 1フォーム |
| kintone連携 | 月額980円 / 1フォーム |
| HubSpot連携 | 月額1,980円 / 1フォーム |
| クラウドサイン連携 | 月額2,480円 / 1フォーム |
オプションの単価を見ると、料金体系の設計思想が読み取れます。フォーム追加が1,980円ということは、BEGINNERで足りずにフォームを5個足すと、それだけで月額が9,900円上乗せされます。BEGINNERの年間契約2,980円と合わせて12,880円となり、STARTERの年間契約12,980円とほぼ並びます。フォームを増やす前提があるなら、オプションを積むよりプランを上げたほうが上限にも余裕が出る計算になります。
メンバー追加が「PROFESSIONALのみ」と書かれている点も、判断に効きます。STARTERの5人で足りなくなった場合、公開されている条件の範囲ではPROFESSIONALへの変更が選択肢になります。人が増える見込みがあるなら、この線をどこで越えるかを先に見積もっておくと、途中でプラン変更に追われずに済みます。
FREEプランでどこまで受付を回せるか
いきなり有料を検討する前に、FREEでどこまで足りるかを確かめる価値はあります。公式には「FREEプランご利用時における日数制限はございませんが、有料プラン(BEGINNER・STARTER・PROFESSIONAL)に比べて利用いただける機能が制限されます。」と記載があり、期限なしで使い続けられることが明示されています。「FREEプランでは、クレジットカードの登録は必要ございません。」ともあり、カード登録なしで始められます。
FREEで足りる使い方
FREEプランで使えると明記されている基本機能には、「簡単フォーム作成」「ファイルアップロード」「サイトへの埋め込み」「安心のセキュリティ対策」が挙げられています。さらに全プラン共通の基本機能として、条件分岐選択、住所自動入力、日程調整、マトリックス選択、ファイルアップロード、メディア埋め込みといったフォーム項目、受付上限やスパム対策(reCAPCHA / フィルタ)、SNSシェアボタン、OGP設定、埋め込み設定(スクリプト / iframe)といったフォーム設定が並んでいます。
データ管理まわりでも、データ管理項目、データインポート、ステータス設定、カードラベル設定は全プラン共通の基本機能として記載されています。つまりステータスとラベルで対応状況を分ける仕組みは、FREEでも触れる範囲にあります。アプリでは「注文決済」と「bookrun(日程調整)」がFREEでも利用可能と表示されています。
ファイル添付についても、公式ヘルプに「ファイル添付機能は、すべてのプランにてご利用可能です。ただしチーム内で保存できる容量がプランごとに異なります。」と書かれており、FREEでも書類を受け取ること自体はできます。しかも「フォームの入力者は、ログイン不要でどなたでもファイルをアップロードすることができます。」と明記されています。回答者にアカウント登録を求めると、そこで応募や申し込みをやめる人が出るため、この点はFREEでも押さえられている強みです。
これらを踏まえると、FREEで十分に回るのは次のような使い方です。フォームが1つで足りる。受付は月30件まで。担当は1人。返信は普段使っているメールソフトから出していて、フォーム側から送る必要がない。添付は写真数枚程度で、累計100MBに収まる。この条件に当てはまるなら、有料に上げる理由はまだありません。
FREEでは使えないと表示されている機能
一方で、公式の比較表でFREEが×になっている項目も確認しておく必要があります。主なものを挙げます。
フォームまわりでは、独自ドメインフォーム、重複回答を防止する、送信前の確認画面、期間を指定して公開、権限管理が×と表示されています。通知・メールまわりでは、自動返信メール、Slack / Chatwork / Microsoft Teams / LINE WORKS 通知、メールテンプレート、一斉メール配信、AIメールアシスタントが×です。計測まわりではGoogleアナリティクス(GA4)、Googleタグマネージャー(GTM)、Google広告連携、Meta広告連携、Yahoo!各広告連携が×。データ出力まわりでは、回答集計機能、分析(ダッシュボード)、CSV / Excelエクスポート、Googleスプレッドシート連携(手動・自動とも)、Webhook、API連携が×とされています。
このなかで受付の現場に効くのは、自動返信メールとCSVエクスポートの2つです。自動返信が出せないと、送信した人は届いたかどうかがわからないまま待つことになります。窓口には「送ったのですが届いていますか」という問い合わせが別で入り、その対応がまるごと増えます。CSVエクスポートが使えないと、集まった回答を別の道具に移して集計する経路がなくなります。
もう1つ、FREEでは「クリエイターフォームのみページ最下部に『formrun広告』および『formrun』のロゴが表示されています。」と公式ヘルプに記載があります。社外に出す申し込みページでこの表示を消したい場合は、有料プランが前提になります。有料プランでは「自動的に非表示となります。有料プランご契約中にformrunのロゴを表示させたい場合、『デザインタブ>ロゴ』より設定可能となっています。」と、逆に出すこともできる仕様です。
課金の軸は「チーム」単位になっている
料金表を読み違えやすいのが、何に対して課金されるのかという単位です。formrunの契約単位はアカウントでもフォームでもなく「チーム」です。
チームとは複数のフォームを管理するグループのことです。formrunではチームごとに料金プランをご契約いただきます。 出典: form.run
この単位の取り方は、部署をまたいで使うときの見積もりに直接効きます。採用の窓口と、問い合わせの窓口と、イベントの申し込みを別チームとして分けて持つなら、チームの数だけ契約が要る計算になります。逆に1つのチームにまとめれば契約は1本で済みますが、その場合はフォーム数とメンバー数の上限を全部そのチームで分け合うことになります。
ファイルの保存容量も同じで、公式ヘルプに「容量のカウントは チーム単位 で行われます。」と記載があります。さらに「累積のデータとなっており、契約更新日時が過ぎた場合でも容量は更新されません。」ともあり、月ごとにリセットされるものではありません。書類を受け取る使い方をしていると、この累積分がじわじわ効いてきます。
容量が上限を超えたときの挙動も公開されています。「フォーム回答者:添付ファイルを送信することは可能」「フォーム管理者:管理画面(ボード画面等)で全てのファイルの閲覧・ダウンロードすることが不可能」とあり、受け取ること自体は止まらないが、管理側が見られなくなるという形です。応募書類を受け取る用途では、これは実質的に受付が止まったのと同じ状態になります。容量は月額980円で1GBずつ追加できるので、書類を扱うなら早めに残量を見る癖をつけておくほうが安全です。
受けたあとを回す機能は、どのプランから使えるか
ここからが、料金を決める本題です。受付を回す立場から見て必要になる機能が、どのプランで解禁されるのかを整理します。
担当者・ステータス・カンバンで対応状況を持つ
formrunの顧客管理まわりは、公式ページに「顧客情報単位での 進捗ステータス、ラベル、対応担当者を1つの画面で確認 できます。」と書かれています。表示方式についても「カンバン方式で、未対応 / 対応中 / 対応完了など、回答者ごとの対応状況がひと目でわかるようになります。担当者の設定で対応の抜け漏れ・重複をゼロにすることができます。」とあります。
回答管理画面では「未対応 / 対応中 / 対応完了など、ステータス別にお問い合わせの進捗を確認。ステータスの追加・カスタマイズも可能です。」と、ステータス自体を自分たちの業務に合わせて増やせることが明記されています。カードラベルは「フォームへの入力情報をラベルで分類できます。ラベルは任意のテキストで作成でき」とあり、職種別や案件別に色分けする使い方ができます。
チーム画面については「担当者毎にどの顧客を担当しているかチームの状態を一元管理できます。顧客担当数の把握や担当顧客を別の担当者に渡すことが出来ます。」と記載があります。担当を引き継ぐ操作が用意されている点は、人が入れ替わる窓口では重要です。
プラン条件を見ると、「ステータス設定」と「カードラベル設定」は価格ページの基本機能欄にあり、全プラン共通です。一方で「権限管理」と「回答集計機能」はBEGINNER以上、「分析(ダッシュボード)」と「CSV / Excelエクスポート」はSTARTER以上とされています。ダッシュボードでは「新規お問い合わせ」「担当者別」「ステータス別」「ラベル別」の振り分け情報を一元で閲覧できると説明されています。担当者ごとの持ち件数を数字で見たいなら、STARTER以上が必要という読み方になります。
リスト画面については「すべてのお問い合わせをリスト形式として一覧表示。データをCSV形式でエクスポートできます(有料プランのみ)」との記載です。集計を外に持ち出すかどうかは、この線で判断します。
メールまわりは自動返信・個別・一斉・開封計測で段が分かれる
受付の負荷は、返信の作業量でほぼ決まります。formrunのメール機能はプランで細かく分かれているので、ここは慎重に見る価値があります。
自動返信メールは「フォームに入力されたメールアドレス宛に、自動返信のメールを送信することができます。こちらは個別メール送信数には含まれず、有料プランのユーザー様にご利用いただける機能となっております。」とあり、対応プランはBEGINNER / STARTER / PROFESSIONALです。個別メールの通数にカウントされない点は、上限を見積もるうえで押さえておきたい仕様です。
個別返信まわりでは、メールテンプレート(BEGINNER以上)が「定型文の作成・利用が可能です。」、変数機能(BEGINNER以上)が「メールテンプレート、自動返信メール内で変数機能が使えます。」と説明されています。氏名や応募職種を差し込んだ定型文を用意できるので、同じ文面を手で打ち直す作業は減ります。
送受信の履歴については、公式ページに次のように書かれています。
送受信したメールはすべて顧客カードに自動で記録されます。そのため、各顧客とのやり取りの履歴を追うことが可能です。チームでの対応状況を共有しやすく、対応漏れや重複対応を防止できます。 出典: form.run
返信したかどうかが表に残らないと、二重返信と返し忘れは必ず起きます。担当が2人以上いる窓口では、ここが料金を払う理由そのものになります。
細かい使い勝手としては、送信キャンセル機能が「送信後30秒以内であれば送信をキャンセルできる機能です。」、送信時間の指定が「配信日時をあらかじめ設定し、最適なタイミングでメールを送信することができます。」と説明されています。夜中に処理した返信を翌朝に届ける、といった運用ができます。
一斉メール配信はSTARTER / PROFESSIONALです。「フォームを跨いで取得した顧客や、フォームのステータス・ラベルによってセグメントを分けて、一斉にメールを配信できます。」「顧客の属性やステータス(未対応 / 対応中 / 完了など)に基づき、必要な人にだけ情報を届けるセグメント配信が可能。」と記載されています。説明会の案内を対象者だけに送る、といった使い方がここに入ります。
開封計測もSTARTER / PROFESSIONALです。「配信したメールは、開封率/リンククリック率/エラー率を確認でき、各個別の顧客ごとに、開封したか/リンククリックしたかを確認できます。」とあります。案内が届いているかどうかを個別に確認できるので、返事が来ない相手に再送すべきかを判断できます。
AIメールアシスタントは「入力した文章を元に、敬語表現・トーン・明確さなどをAIがチェックし、改善案を提案します。」と説明され、価格表ではSTARTER以上が○です。独自ドメインメール設定と、高度なメール設定(件名 / 本文を変更)はPROFESSIONALのみ○となっています。差出人のドメインを自社のものに揃えたい場合は、PROFESSIONALが必要という整理になります。
個別メールの通数上限は、FREEが10通/月、BEGINNERが250通/月、STARTER・PROFESSIONALは無制限です。応募者1人に平均3通やり取りするなら、BEGINNERの250通で回せるのは月80人前後という計算になります。
ファイルの受け取りと保存容量
書類を受け取る受付では、容量の条件が料金を決めます。1回のアップロードのサイズ上限は、公式ヘルプに「クリエイターフォームの場合:ファイルアップロード項目1つにつき100MB」「コード型フォームの場合:フォーム1送信につき300MB」と記載があります。「添付可能なファイルの形式に制限はありません。」ともあり、拡張子で弾かれる心配は基本的にありません。
チーム全体の保存容量は、FREEが100MB、BEGINNERが5GB、STARTERが10GB、PROFESSIONALが30GBです。対象は「フォームの『ファイルアップロード』項目から送信されたファイル」と「個別メールで送受信されたファイル」の2種類とされています。管理画面から送る個別メールの添付には別の制限があり、「1度に送信できるファイル容量:合計で5MB」「1回のメールに添付する拡張子:指定なし」と記載されています。こちらから資料を送り返す用途では、5MBという上限に当たる場面がありそうです。
ENTERPRISEについては、価格ページのお見積り項目例に「フォーム添付容量増加(300MB〜)」「添付ファイル容量追加」と記載されています。1件あたりのサイズも容量も、見積もりのなかで相談する形になります。
セキュリティ面では、サイトフッターにISO/IEC 27001:2022 / JIS Q 27001:2023の記載があり、ファイル添付のページにも「プライバシーマークやISO 27001 (ISMS)の認証を受けた安全な環境でデータを管理することができます。」とあります。なお、応募書類や申請書には個人情報が含まれるため、保管期間や削除のルールをどう定めるかは組織側で決める話になります。取り扱いの判断に迷う場合は、個人情報保護委員会の公開情報を確認したうえで、所管の窓口や専門家に確かめてください。
外部ツール連携とプランの対応
集めたデータを他の道具に渡す部分も、プランで分かれています。
チャットツールの通知は、Slack / Chatwork / Microsoft Teams / LINE WORKS がBEGINNER / STARTER / PROFESSIONALで利用可能です。公式にも「チャットとの連携は、すべての有料プランでご利用いただけます。」と記載があります。LINE、Discode(公式ページの表記のまま)、SMSはPROFESSIONALのみです。
Googleスプレッドシートは、手動出力がSTARTER / PROFESSIONAL、自動出力がPROFESSIONALのみ○です。いま表で回していて、その表を残したまま移行したいという場合は、この条件が判断に直結します。手動でよければSTARTER、送信のたびに自動で流したいならPROFESSIONALという読み方になります。
計測・広告の連携は、Googleアナリティクス(GA4)、Googleタグマネージャー(GTM)、Google広告連携、Meta広告連携、Yahoo!ディスプレイ広告連携、Yahoo!リスティング広告連携がいずれもBEGINNER以上で○です。応募数や申し込み数を広告の成果として計測したい場合は、無料では届かない範囲になります。
API連携とWebhookはPROFESSIONALのみです。Webhookについては「フォーム送信時にデータを指定したURLへ送信することができます。」「APIの取得が可能なすべてのツールと連携ができます。」と説明されています。社内の基幹システムに流し込む前提があるなら、PROFESSIONALかENTERPRISEでの検討になります。
営業・マーケ支援ツールでは、Mailchimp(手動・自動とも)がSTARTER / PROFESSIONAL、SansanとRe:lationがPROFESSIONAL、stripeがPROFESSIONALです。Salesforce、kintone、HubSpot、クラウドサインは有料オプション扱いで、それぞれ月額2,480円、980円、1,980円、2,480円(いずれも税抜、1フォームあたり)が加算されます。連携先が複数フォームにまたがると、フォームの数だけ積み上がる単価設定になっている点は見積もりで効いてきます。
独自ドメインとロゴ表示
社外に出す受付ページでは、URLとロゴの見え方が意外に効きます。
独自ドメインフォームは「BEGINNER以上のすべての有料プランでご利用いただけます。」と記載され、価格表でもFREEは×、BEGINNER以上は○です。設定方法は2種類あり、公式には「DNS直接解決型:専用ドメインやサブドメインをフォーム専用で使う場合におすすめ。Aレコードの設定のみで導入でき」「プロキシ振り分け型:既存のWebサイトと同じドメインを使いたい場合におすすめ」と説明されています。
ただし後者には注意書きがあり、「プロキシ振り分け型はサポート対象外です。サーバー管理やネットワーク知識が必要なため、エンジニア環境をお持ちの方におすすめします。」と明記されています。既存サイトと同じドメインで揃えたい場合は、社内に対応できる人がいるかどうかを先に確かめておく必要があります。あわせて「独自ドメインフォームを設定すると、Googleタグマネージャー(GTM)が利用可能になります。」との記載もあり、計測を入れる前提なら関係してきます。
独自ドメインメール設定はPROFESSIONALのみ○です。フォームのURLは自社ドメインにできても、返信メールの差出人ドメインまで揃えるにはPROFESSIONALが必要、という段の分かれ方になっています。
ロゴと広告の表示は前述のとおりで、FREEではクリエイターフォームの最下部に「formrun広告」と「formrun」のロゴが表示され、有料プランでは自動的に非表示になります。価格ページの比較表でも「サービス / 企業ロゴ」「formrunのロゴ」の行はFREEが×、BEGINNER以上が○という表示です。
契約・支払い・トライアル・サポートで先に確かめること
金額と機能が固まっても、契約条件で止まることがあります。公開されている条件のうち、稟議に関わる部分を挙げます。
無料トライアルは「14日間の無料トライアル」「14日間無料でBEGINNERプランをお試しいただけます。」と記載されています。さらに「formrunでは各アカウントに1回限り、全ての有料プランを14日間無料でご利用いただけます。FREEプランを登録後、プラン変更ページから無料トライアルをご選択ください。」とあり、1回しか使えない点が明示されています。「無料トライアル期間中であれば、何度でもトライアルを行うプランを変更できます。」とも書かれていますが、上位から下位へ変更する際に下位プランの機能上限を超えている場合は変更できないとされています。試すなら、上限に当たりそうな条件を先に決めてから14日間を使い切る設計にしたほうが無駄がありません。
契約書まわりでは、価格ページに「formrunは、利用規約およびプライバシーポリシーに同意いただいてのご利用とさせていただいており、個別の NDA(機密保持契約書)の締結、業務委託契約書等の締結にはご対応しておりません。」と記載があります。取引先や自治体との案件で個別のNDA締結が求められる運用をしている組織では、事前に確認が要る箇所です。セキュリティチェックシートは公開版がダウンロード可能とされ、個別対応の依頼フォームには「要:PROFESSIONALプラン年間契約」との条件が付いています。
サポート体制は、公式ヘルプに「formrunではAIサポートの導入を行っております。AIに質問することですぐに回答を確認できますので」「ヘルプサイトをご確認の上、解決しない場合、以下のフォームよりお問い合わせをお願いいたします。」と書かれています。あわせて「お電話やWeb会議でのサポートは承っておりませんので、フォームにてお問い合わせください。」と明記されています。コード型フォームについては「フォーム設置のサポートは行っておりません。貴社の開発者さまとご相談のうえ、お取り組みください。」との記載です。
PROFESSIONALには特典として「導入時に無料サポート」「初回限定30分の導入サポート」が価格ページに記載されています。ENTERPRISEは「専任担当に相談」「オンラインで直接、専任担当が貴社の課題をお伺いします。」とされています。なお、サポートの受付時間や回答までの目安については、公式サイトおよび公式ヘルプの該当ページに記載が見当たりませんでした。公開資料では確認できませんでしたので、電話や短時間での回答が業務上必須の場合は、問い合わせフォームから直接確認するのが確実です。
もう1つ、運用上の注意として「瞬間的に多数のフォーム送信が発生するご利用方法(例. インセンティブが発生するようなプレゼントキャンペーンetc.)を検討している場合、サービス運営における品質を担保するため、フォームのご利用に制限が掛かる可能性がございます。」との記載があります。短期間にアクセスが集中する企画では、事前に相談しておくべき部分です。
プラン変更時のデータについては「プランをご変更後でも、データは引き続き保持され続けます。」と書かれています。上げ下げでデータが消える心配は、公開されている範囲では不要です。
受付の規模別に、どのプランを見ればよいか
ここまでの条件を、受付の規模に置き直して整理します。すべて2026年9月1日時点の公開情報に基づく読み方です。
フォーム1つ・月30件まで・担当1人ならFREEで足りる
受付が単発で、返信は普段のメールソフトから出していて、添付も軽い。この条件ならFREEで回ります。ステータスとラベルは基本機能に含まれているので、対応状況を分ける最低限の道具は無料でも触れます。ただし自動返信が出せないため、「届いていますか」という確認の連絡が別ルートで入ってくる前提で構えておく必要があります。回答受付上限は1,000件、1フォームの月間回答数は30件で、超える分は月額380円からのオプションで足せます。
自動返信とチャット通知が要るならBEGINNER
自動返信メール、メールテンプレート、権限管理、Slackなどのチャット通知、独自ドメインフォーム、ロゴ非表示。これらの線がBEGINNERで揃います。年間契約で月額2,980円、単月契約で3,880円(いずれも税抜)です。フォームは5個、メンバーは2人、1フォームの回答数は月100件まで、個別メールは月250通まで、保存容量は5GB。小さな窓口を2人で回す構成にちょうど合う上限設定です。
集計と一斉配信、5人での分担が要るならSTARTER
CSV / Excelエクスポート、分析(ダッシュボード)、一斉メール配信、開封計測、AIメールアシスタント、Googleスプレッドシートの手動出力、Mailchimp連携。この帯がSTARTERです。年間契約で月額12,980円、単月契約で14,980円(税抜)。1フォームの回答数と個別メール配信数が無制限になり、受信通知は40アドレスまで設定できます。フォームは50個、メンバーは5人、容量は10GBです。受付が常時動いていて、担当を分けて回す規模ならここが基準線になります。
自動連携・API・独自ドメインメールが要るならPROFESSIONAL
Googleスプレッドシートの自動出力、Webhook、API連携、独自ドメインメール設定、高度なメール設定、Sansan / Re:lation / stripe連携、メンバー追加オプション。これらはPROFESSIONALの領域です。年間契約で月額25,800円、単月契約で29,800円(税抜)。フォームは無制限、メンバーは10人(追加は1人あたり月額1,280円)、容量は30GBです。他システムへ自動で流す前提があるなら、ここまで上がることになります。
さらに大きい要件、たとえば1送信あたりの添付容量を増やす、専任の担当と話しながら進める、といった場合はENTERPRISEの見積もり相談になります。
料金表だけでは決まらない部分をどう詰めるか
料金表を並べても、最後に残る問いは同じです。「うちの受付は、どの上限に先に当たるのか」。ここを見誤ると、契約したあとにオプションを積み足すことになります。
判断を早くするには、いまの受付を数字で書き出すのが確実です。見るのは5つだけです。月に何件届くか。担当は何人か。フォームはいくつ必要か。1件あたりに何通返信するか。添付は1件あたり何MBか。この5つが、そのまま料金表の5つの列に対応します。formrunに限らず、どのフォームツールを検討するときも同じ形で使えます。
そのうえで、多くの窓口で先に当たるのは「1フォームの月間回答数」と「個別メール配信数」です。受付が季節で偏る業務、たとえば採用の応募や年度単位の公募では、平均ではなくピーク月で見る必要があります。年間で600件でも、そのうち300件が特定の1か月に集まるなら、月100件の上限では足りません。
もう1つ、料金表からは見えないのが「フォームを作ったあと、誰がどこで対応するか」という設計です。フォームの項目をどれだけ丁寧に作っても、届いたあとに担当を決める場所と、返信済みを記録する場所がなければ、結局はメールと表に戻ります。この受け皿の部分がどう動くのかは、文章で読むより実際の画面を見たほうが早いので、動くところを見るで受付から対応までの流れを一度たどってみるのが確実です。
比較の材料としては、いま使っている道具との差分を見るのが最短です。無料のフォームから移る検討をしているなら、回答が表に溜まっていく形式との違いを整理したGoogleフォームとの比較が参考になります。自社サイトのWordPressにフォームを置いていて、通知メールだけで運用しているならContact Form 7との比較、Microsoft 365の環境でフォームを作っているならMicrosoft Formsとの比較に、それぞれ受付後の管理まで含めた違いがまとまっています。
用途ごとに、どの上限が効いてくるかも変わります。応募書類のやり取りが中心なら保存容量と個別メールの通数が効く採用の応募受付、締切前に受付が集中して不備の差し戻しが多い助成金・公募の受付、常時少量だが取りこぼしが許されない問い合わせの受付、定員管理と締切が絡むイベントの申し込みというように、要件の重心が違います。
同じことは、日程と定員の管理が要る講座の受講申し込み、承認の段階が挟まる施設利用の申請、本人確認と会費の案内が続く会員の入会申し込み、機種や症状の聞き取りから始まる修理・サポートの受付でも言えます。自分の受付がどれに近いかを決めてから料金表に戻ると、必要な上限が絞り込めます。
受付から対応までを1つの画面で回す仕組みが具体的にどう組み立てられるのかはできることに、費用の考え方は料金に、契約や運用でよく出る疑問はよくある質問にまとめてあります。formrunを検討している段階なら、まずは14日間のトライアルで上限に当たるかどうかを確かめ、そのうえで他の選択肢と並べて比べるのが、いちばん手戻りの少ない進め方です。
繰り返しになりますが、この記事で挙げた金額と上限は2026年9月1日時点で公式サイトおよび公式ヘルプに掲載されていた表記に基づくもので、金額はすべて税抜です。料金体系は改定されるものなので、実際に申し込む前には必ず公式のプラン・価格ページで最新の内容を確認してください。
Q1. formrunの料金は税込ですか、税抜ですか?
2026年9月1日時点の公式価格ページでは、年間契約・単月契約のいずれも「(税抜)」と表記されています。年間契約でBEGINNERが月額2,980円、STARTERが12,980円、PROFESSIONALが25,800円です。追加オプションの単価もすべて税抜表記なので、予算を組むときは消費税分を別に見込んでください。
Q2. 年間契約と単月契約ではいくら違いますか?
公式表記では、BEGINNERが年間契約2,980円に対し単月契約3,880円、STARTERが12,980円に対し14,980円、PROFESSIONALが25,800円に対し29,800円です(いずれも月額・税抜)。差額はそれぞれ月900円、2,000円、4,000円で、公式ページにも「月々900円お得!」などと表示されています。
Q3. 無料のFREEプランだけで受付を回せますか?
フォーム1つ、月30件まで、担当1人、添付は累計100MBまでという条件なら回せます。ファイル添付は全プランで使え、回答者のログインも不要です。ただし自動返信メール、CSV / Excelエクスポート、チャット通知はFREEでは×と表示されており、フォーム最下部にformrunの広告とロゴが表示されます。
Q4. 上限を超えたときは追加費用がいくらかかりますか?
2026年9月1日時点の公開情報では、フォーム追加が月額1,980円/本、メンバー追加が月額1,280円/人(PROFESSIONALのみ)、月間回答数の追加が月額380円から、ファイル保存容量が月額980円/GBです(すべて税抜)。フォームを5個足すと月9,900円になり、上位プランの月額と近くなるため、プラン変更と比べて判断するのが確実です。
