保育園の面接の辞退を減らしたいと考える園長の多くは、「当日になって来なかった」という経験を何度かしています。午睡の時間に合わせて主任と2人で面接の準備をし、職員室の机を片付けて待っていたのに、約束の時刻を過ぎても応募者が現れない。電話をかけてもつながらない。翌日になって「別の園に決めました」と短いメッセージが届く。この記事では、保育園の面接に来ない人が、なぜ来ないのか、なぜ連絡をくれないのかを保育ならではの事情から整理し、応募から面接までの間に園から送る連絡で、辞退と無断欠席を減らす方法をまとめます。
保育園の面接に来ない人は、来られなくなった人であることが多い
面接に来ない応募者を、「やる気がない人だった」と片付けてしまうのは早計です。保育園の応募者には、来るつもりだったのに来られなくなる事情が、他の業種より多くあります。
最も多いのが、いま別の園で働いている保育士です。保育園は、子どもの年齢ごとに置く保育士の人数が決まっているため、当日の朝に同僚が体調を崩して休むと、残った職員は保育室を離れられません。休みの日に面接を入れていても、急に出勤を頼まれて断れないことがあります。しかも勤務中の保育士は、保育室でスマートフォンを見られません。面接の時刻に来られないと分かっていても、園に連絡する機会がないまま時間が過ぎます。
次に多いのが、子育て中の応募者です。子どもが朝に熱を出す、通っている保育園から呼び出しの電話が来る。こうした事情は保育士自身がよく分かっていることでもあり、応募者は「保育園の面接なのに子どもの都合で休むと言いにくい」と感じて、連絡を後回しにしがちです。
養成校の学生は、授業の補講や実習の打ち合わせが急に入ることがあります。学校の予定を優先せざるを得ない立場なので、面接の時刻と重なれば来られません。
もちろん、他の園で先に内定が出て、気持ちが移ったために来ない人もいます。ただ、その人たちも、応募した時点では本気で園を選んでいました。気持ちが移った理由の多くは、面接までの間に、園の情報が足りなかったか、連絡が途切れていたかのどちらかです。
つまり、面接に来ない人は大きく2つに分かれます。来られなくなったのに連絡できなかった人と、面接までの間に他の園に気持ちが移った人です。前者には連絡を出しやすくする工夫が、後者には面接までの間に不安を減らす連絡が効きます。
辞退と無断欠席は、面接までの「間」で生まれる
保育園の面接の辞退は、面接の当日ではなく、応募から面接までの間に決まることがほとんどです。
保育士の応募者は、複数の園に並行して応募していることが多くあります。保育士の人手不足が続き、どの園も採用に動いているため、応募者の手元には複数の園からの連絡が届きます。応募から面接までに日が空くほど、その間に他の園の見学や面接が入り、比べる材料が増えていきます。
比べるときに応募者が見ているのは、給与の額だけではありません。持ち帰りの仕事があるか、行事の準備で残業が続かないか、休憩が取れるか、いきなりクラスの担任を任されるのか。こうした働き方の中身を、ある園は面接の前に丁寧に伝えてくれて、別の園は何も伝えてこない。応募者が、情報をくれた園のほうに安心を感じるのは自然なことです。
面接までの間に園から何も連絡がないと、応募者は求人票に書かれていた数行と、インターネットで見つけた口コミだけで園を想像することになります。その想像が悪いほうに傾いたとき、応募者は面接に行くのをやめます。やめると決めた園に、わざわざ電話で断りを入れる気力は残っていないことが多く、それが無断欠席になります。
応募者が面接の前に抱えやすい、保育園ならではの不安
面接までの間にどんな連絡を送るかを決める前に、保育士の応募者が面接の前に何を気にしているかを押さえておきます。保育の現場の人たちからよく聞かれるのは、次のような不安です。
持ち帰りの仕事と、行事の準備
保育士の働き方で、応募者が最も気にするのが持ち帰りの仕事です。指導計画や連絡帳の記入、壁面の飾りや行事の小道具の制作を、勤務時間の外や自宅でしている園があることを、保育士はよく知っています。前の職場で持ち帰りの仕事に疲れて転職を考えている人ほど、応募先の園でも同じことが起きないかを確かめたがっています。
休憩の取り方
子どもと一緒に昼食をとり、午睡の時間も連絡帳や記録に追われて、実質的に休憩が取れない。保育士の間では、そうした働き方の話がよく聞かれます。休憩をどこで何分取れるのかは、求人票にはあまり書かれていません。
最初から担任を任されるか
経験の浅い保育士や、ブランクのある保育士は、入職してすぐにクラスの担任を1人で任されることに不安を持っています。最初は補助の立場から入れるのか、複数担任のクラスに入るのかは、応募者にとって大きな判断材料です。
住まいと手当
地元を離れて就職する学生や、引っ越しを伴う転職をする保育士にとっては、住まいの支援があるかどうかが決め手になることがあります。国の保育士確保の施策の中にも、住まいの支援が含まれています。こども家庭庁の資料には、次のように記載されています。
○保育士宿舎借り上げ支援(補助額:一人当たりの月額を市区町村単位で設定(月額7.5万円を上限※)、支給期間:採用から5年以内※) 出典: cfa.go.jp
この支援を実際に使えるかどうかは、園がある市区町村が事業を実施しているか、園がその対象になっているかで変わります。資料の記載は令和7年度の内容なので、最新の条件は市区町村の案内で確かめてください。園として使える支援があるなら、面接の前に伝えておく価値があります。反対に、使えない支援を「あると思います」とあいまいに伝えるのは避けてください。入職の直前に使えないと分かったときの失望は、面接に来なかった場合より大きくなります。
選考で何をするのか
面接だけなのか、ピアノの弾き歌いや手遊びの実技があるのか、保育室で子どもと関わる時間があるのか。選考の中身が分からないと、応募者は準備のしようがなく、とくにピアノに苦手意識のある人は「実技があったらどうしよう」と考えて、面接の前日に辞退することがあります。
面接が決まった直後の連絡に、選考の中身と変更の出し方を書く
面接の日時が決まったら、その日のうちに確定の連絡を送ります。日時と場所を伝えるだけの連絡にせず、辞退と無断欠席を減らすために、次の内容を書いてください。
・面接の日時と、かかる時間の目安 ・選考の中身(面接だけか、実技があるか、保育室に入るか) ・実技がある場合は、何をするのか、どの程度の準備でよいのか ・日程を変えたくなったときの連絡の出し方 ・当日、来られなくなったときの連絡の出し方
保育園ならではで大切なのが、最後の2つです。現職の保育士や子育て中の人は、急に来られなくなる事情を抱えています。変更の連絡を出しやすくしておくことが、無断欠席を減らす一番の近道です。
変更と取りやめの連絡を出しやすくする文面
変更の出し方は、電話ではなく、短いメッセージやメールで済む形にしてください。勤務中の保育士は電話をかけられませんが、休憩の数分でメッセージを1通送ることはできます。
文面の例です。
〇〇様
面接の日時が決まりましたので、ご連絡します。 ・日時:10月2日(木)18時30分から40分ほど ・内容:園長と主任との面接のみです。ピアノなどの実技はありません ・場所:△△保育園(正門横のインターホンを押してください)
保育のお仕事をされている方や、お子さんを育てている方には、急に来られなくなる事情があることをよく承知しています。日程を変えたい場合や、当日に来られなくなった場合は、このメールに「変更希望」とだけ返信してください。理由を書いていただく必要はありません。こちらから別の候補日をお送りします。
「理由を書く必要はない」と書いておくことが、変更の連絡の心理的な負担を大きく下げます。応募者が連絡を後回しにするのは、言い訳を考えるのが負担だからです。
実技がある場合も、中身をはっきり書きます。「ピアノの弾き歌いを1曲お願いします。曲は〇〇か、ご自分の弾きやすい童謡でかまいません。うまく弾けるかより、子どもの前でどう歌うかを見ています」のように、何を見ているのかまで書いておくと、苦手意識のある人も準備をして来てくれます。
面接の数日前に、働き方の中身を文字で送る
確定の連絡とは別に、面接の数日前に、園の働き方を伝える連絡を1通送ります。応募者が他の園と比べるときの材料を、面接の前に手元に置いてもらうための連絡です。
保育園の働き方の連絡に書くのは、次のような内容です。
・1日の流れと、早番、遅番の時刻 ・休憩をどこで、どのくらい取っているか ・持ち帰りの仕事の扱い(持ち帰りを認めていない、行事の制作は勤務時間の中で行う、など) ・行事の数と、準備にかけている時間の目安 ・連絡帳や指導計画を紙で書いているか、端末で入力しているか ・入職してすぐの配置(補助から入るのか、複数担任のクラスに入るのか) ・使える手当や住まいの支援(確かめた範囲だけを書く)
書くときに気をつけたいのは、良いことだけを並べないことです。行事が多い園なら、行事が多いことを書き、そのかわり準備はどう分担しているかを書きます。保育士の応募者は、同じ業界で働いてきた人たちです。都合の良いことしか書いていない資料は、すぐに見抜かれます。できていないことを正直に書き、改善のために何をしているかを添えるほうが、面接に来てもらえる確率は上がります。
この連絡は、長い文章にしないでください。スマートフォンで数回スクロールすれば読み終わる程度にまとめ、詳しいことは面接で話す、と書いておきます。
見学のあとに、見学で見えなかったことを補う
保育園の応募では、面接の前に見学をしてもらうことがよくあります。見学は園の雰囲気を伝える良い機会ですが、見学の印象で辞退が決まることもあります。
見学のときにたまたま保育室が慌ただしかった、職員が子どもに強い口調で声をかけている場面を見た、職員室が散らかっていた。応募者は、そうした一場面から園全体を想像します。見学の時間は短く、たまたま見えた場面が、その園のすべてに見えてしまいます。
見学のあとには、見学に来てくれたお礼を送り、見学の場で見えなかったことを補ってください。たとえば「本日は運動会の練習の前で、保育室が落ち着かない時間帯でした。普段の午前中の様子は、面接の日に改めてご覧いただけます」のように、見学の日の事情を一言添えます。見学の場で応募者が質問しかけてやめたように見えたことがあれば、「気になることがあれば、面接の前でもお気軽にお尋ねください」と書いておきます。
見学に同行した保育士に、応募者が何を気にしていたように見えたかを聞いておくと、お礼の連絡に何を書けばよいかが分かります。
保護者の目と、園の場所で引き返す人を減らす
保育園の面接には、園の場所ならではの、来るのをためらう理由があります。
1つは、保護者の目です。応募者が近くに住んでいる場合、面接に行くところを知り合いの保護者に見られるのではないかと気にすることがあります。自分の子どもが別の保育園に通っている人や、いまの勤務先の保護者が近所にいる人は、なおさらです。面接の時刻を、登園や降園で保護者が門の前に集まる時間帯から外しておくと、この心配はかなり減ります。
もう1つは、入り口の分かりにくさです。保育園は住宅地の中にあることが多く、防犯のために門が施錠され、インターホンで開ける仕組みになっています。初めて来る応募者は、どこから入ればよいのか、インターホンを押してよいのか迷います。門の前で迷っているうちに約束の時刻を過ぎ、そのまま帰ってしまう人もいます。
確定の連絡には、門の場所と入り方、自転車や車を停められるかを書いておきます。職員の通用口から入ってもらうなら、その場所の目印を書いてください。園の外観の写真を1枚添えておくと、迷う人はほとんどいなくなります。写真に子どもや保護者が写らないように注意してください。
紹介会社を通した応募者には、担当者にも同じ情報を渡す
保育士専門の人材紹介会社を通した応募では、応募者と園の間に紹介会社の担当者が入ります。応募者は、紹介会社の担当者から園の情報を聞き、担当者と相談しながら面接に行くかを決めています。
紹介会社を通した応募者の辞退を減らすには、応募者本人に送るのと同じ働き方の情報を、紹介会社の担当者にも渡しておくことが大切です。担当者は、応募者から「持ち帰りの仕事はありますか」と聞かれたときに、園に確かめる前に答えることがあります。担当者の手元に正確な情報があれば、応募者の不安にその場で答えてもらえます。
紹介会社は、1人の応募者に複数の園を紹介していることがあります。面接までの日程が空くと、その間に他の園の面接が先に進むこともあります。紹介会社から応募者の推薦が届いたら、他の入口の応募と同じように、できるだけ早く面接の候補日を出してください。
前に応募した人の話が、次の応募者に届いている
保育園の世界は、地域の中で思いのほか狭いものです。養成校の同級生、以前の職場の同僚、保育士の研修で知り合った人。保育士どうしのつながりの中で、「あの園の面接は2時間待たされた」「面接で前の園の悪口を言わされた」「見学のときに誰も挨拶してくれなかった」という話は、すぐに広まります。
面接の辞退が多いとき、その原因が、過去に面接を受けた人の体験談にあることもあります。応募者は、応募したあとに知り合いに園のことを聞き、良くない話を聞いて面接をやめます。園の側からは、その理由はまず見えません。
過去の応募者の体験を良いものにするには、面接の場で次のことを守ってください。
・約束の時刻に始める。遅れる場合は、分かった時点で応募者に伝える ・面接の場所を、他の職員の話し声が聞こえない部屋にする ・園から働き方を説明する時間を、応募者に質問する時間と同じくらい取る ・前の職場の不満を詳しく聞き出さない ・結果を伝える日を、面接の最後に約束する
面接で見送った人も、その体験を誰かに話します。見送った人が「結果は残念だったけれど、丁寧な園だった」と話してくれれば、それが次の応募者の背中を押します。
前日に辞退の連絡が来たら
面接の前日に「辞退します」と連絡が来ることがあります。このとき、無理に引き止めるのは避けてください。応募者は、迷ったうえで連絡をくれています。引き止めの電話をかけると、応募者は断りの連絡を入れたことを後悔し、次に別の園を辞退するときには連絡をしなくなるかもしれません。
返事は、連絡をくれたことへのお礼と、差し支えなければ理由を1つだけ教えてほしい、というお願いにとどめます。
「ご連絡いただき、ありがとうございます。差し支えなければ、今後の参考に、ご辞退の理由を1つだけお聞かせいただけますか。お答えいただかなくても、まったく問題ありません」
理由は、選択肢で答えられるようにしておくと返事をもらいやすくなります。「他の園に決まった」「勤務の時間帯が合わなかった」「働き方の条件が合わなかった」「今の職場に残ることにした」「その他」の程度で足ります。
辞退の理由が「日程が合わなかった」であれば、別の日を提案してもよいか聞いてみる価値があります。この場合だけは、引き止めではなく、日程の相談として受け止めてもらえます。
連絡なしで来なかった人には、1回だけ文字で送る
約束の時刻を過ぎても応募者が来ない場合、園の側からの連絡は1回だけにします。
約束の時刻から30分ほど待っても来なければ、電話ではなく短いメッセージかメールを送ります。
「本日18時30分からの面接でお待ちしておりましたが、お越しになれない事情があったのかと思い、ご連絡しました。ご都合が合わなくなった場合は、改めて日程を相談できますので、このメールにご返信ください」
電話をかけないのは、応募者が勤務中や子どもの対応中である可能性が高いからです。何度も電話が鳴ると、応募者は責められているように感じ、ますます連絡しにくくなります。
このメッセージに返事がなければ、それ以上の連絡はしません。一覧の状態を「連絡なしで欠席」に変え、送ったメッセージの日時を残しておきます。後日、応募者から「子どもが熱を出して連絡できませんでした」と連絡が来ることもあります。そのときに、園の側が1回だけ柔らかく連絡していたことが、もう一度日程を組む助けになります。
養成校の学生は、家族と学校に相談して決める
養成校や大学の学生の辞退には、学生本人とは別の人が関わっていることがよくあります。
1つは家族です。初めての就職で、しかも地元を離れる場合、学生は親に相談して就職先を決めます。面接に行く前に親から「その園は大丈夫なのか」「家賃はどうするのか」と聞かれ、答えられないまま面接に行くのをやめてしまうことがあります。学生に送る働き方の資料は、学生が親にそのまま見せられる形にしておいてください。住まいの支援、通勤の手段、最初の年の配置、研修の有無が1枚で分かれば、学生は家族への説明に困りません。
もう1つは学校です。養成校の多くは、学生の就職活動に就職担当の教職員が関わっています。学校によっては、1人の学生が同時に受けられる園の数や、内定を受けたあとの扱いに決まりを設けているところもあります。学校の決まりの中で、学生が先に面接の日程が決まった別の園を優先せざるを得ないこともあります。学生の辞退が続く場合は、面接の日程を学校の就職活動の時期に合わせて早めに出せているかを見直してください。
学生の面接の日程を決めるときは、実習の期間と、学校の試験の期間を先に聞いておきます。聞かずに候補日を出すと、学生は園に言いにくいまま実習と重なる日を受け入れ、直前に辞退の連絡をすることになります。
4月入職の内定から入職までの間も、連絡を途切れさせない
保育園の採用で、面接の辞退と同じくらい園を困らせるのが、内定を出したあとの辞退です。次の4月からの採用では、秋に内定を出してから入職まで半年近く空くことがあり、その間に応募者の気持ちが揺れます。
内定を出したあと、入職の書類を案内する2月まで何も連絡しない園は少なくありません。その間に、応募者は別の園から声をかけられたり、いまの職場から引き止められたり、学生であれば友人の就職先の話を聞いたりします。連絡のない園のことは、だんだん遠い存在になります。
内定から入職までの間は、月に1回程度、園の様子が伝わる連絡を送ってください。運動会や生活発表会の案内を送り、見学に来られるなら来てもらう。配属のクラスの候補が見えてきたら、その時点で伝える。入職の前に、一緒に働く職員と顔を合わせる機会を作る。どれも大きな手間ではありませんが、応募者にとっては「この園で働く」という実感を持ち続ける手がかりになります。
行事に招くときは、子どもや保護者の写真を撮らないこと、保護者に立場を説明する必要がないように職員の近くにいてもらうことを伝えておくと、応募者も安心して来られます。
内定後の連絡も、応募の一覧に残してください。最後に連絡した日が2か月以上前になっている内定者がいれば、その人が最も辞退に近い人です。
辞退と欠席の理由を、応募ごとに残す
辞退や無断欠席を減らす取り組みは、理由を残さないと改善のしようがありません。応募の一覧に、次の2つの欄を置いてください。
・辞退か欠席かの区別と、その段階(見学の前、見学のあと、面接の前日、面接の当日) ・分かった範囲での理由(選択肢で残す)
数か月分がたまると、園の辞退がどこで起きているかが見えてきます。見学のあとの辞退が多ければ、見学の中身か、見学のあとの連絡を見直します。面接の当日の無断欠席が多ければ、確定の連絡に書いている変更の出し方が伝わっているかを見直します。「働き方の条件が合わなかった」という理由が続けば、面接の前に送っている働き方の資料に、応募者が知りたいことが書かれていない可能性があります。
見直すのは、1回に1か所にしてください。確定の連絡の文面と、働き方の資料と、面接の時間帯を同時に変えると、翌月に辞退が減っても、どの変更が効いたのかが分かりません。
いまの受け方で足りるかを見極める
辞退を減らす連絡の多くは、道具を変えなくても始められます。確定の連絡に選考の中身と変更の出し方を書く、面接の数日前に働き方の資料を送る、来なかった人に1回だけ文字で送る、理由を一覧に残す。そのうえで、いまの道具で回るかを次の問いで見極めてください。
・面接が月に数件で、園長が1人で連絡しているなら、メールの下書きと表計算ソフトの一覧で回ります ・確定の連絡や働き方の資料を毎回同じ内容で送るなら、文面の型を保存しておき、名前と日時だけを差し込んで送れるかが分かれ目です ・送った連絡を応募者が読んだかどうかを知りたいなら、送ったメールが開かれたかを確かめられるかを見てください ・辞退と欠席の理由を数か月分並べたいなら、理由を選択肢の欄として一覧に持てるかも確かめておきます
Googleフォームで応募を受けている園では、スプレッドシートに辞退の段階と理由の列を足し、連絡は普段のメールで送る形で始められます。どこから手作業が増えるのかはGoogleフォームとの比較に、法人でMicrosoft 365を使っている場合の違いはMicrosoft Formsとの比較にまとめています。
応募ごとに段階と連絡の履歴を残し、文面の型を使って返信まで同じ画面で回す流れは採用の応募受付で紹介しています。送ったメールが開かれたか、一覧から選んだ人にまとめて送れるかといった範囲はできることで、実際の画面は動くところを見るで確かめられます。費用は料金に、よく寄せられる疑問はよくある質問にあります。
まずは直近の3か月で面接に来なかった人と辞退した人を書き出し、それぞれに面接の前にどんな連絡を送っていたかを横に並べてみてください。何も送っていなかった応募が多ければ、そこが最初に直す場所です。送信されたあとの道具がそろっているかどうかは、その連絡を毎回迷わず送れる形になっているかで判断できます。
Q1. 保育園の面接に連絡なしで来なかった人には、何回連絡すればよいですか?
約束の時刻から30分ほど待って来なければ、電話ではなく短いメッセージかメールを1回だけ送ってください。現職の保育士や子育て中の人は、勤務や子どもの対応で連絡できないことがあります。返事がなければそれ以上は連絡せず、一覧に欠席として残します。後日連絡が来たときに、改めて日程を相談できる余地を残しておくことが大切です。
Q2. 面接の前に働き方の資料を送ると、かえって辞退が増えませんか?
条件が合わない人が面接の前に辞退することはありますが、その人は面接をしても入職後に辞めてしまう可能性が高い人です。持ち帰りの仕事や行事の準備、休憩の取り方など、保育士が気にしている働き方を正直に伝えておくと、面接に来る人の納得度が上がり、無断欠席や内定後の辞退が減ります。できていない点は改善の取り組みと一緒に書いてください。
Q3. ピアノの実技があることを事前に伝えると、応募者が来なくなりませんか?
伝えずに当日に実技を求めるほうが、応募者の信頼を損ねます。実技があるなら、何を弾くのか、どの程度の準備でよいのか、何を見ているのかを確定の連絡に書いてください。うまく弾けるかより子どもの前でどう歌うかを見ている、と伝えておくと、苦手意識のある人も準備をして来てくれやすくなります。
Q4. 保育士宿舎借り上げ支援は、どの園でも使えますか?
使えるかどうかは、園がある市区町村が事業を実施しているか、園がその対象になっているかで変わります。こども家庭庁の資料では補助額の上限や支給期間が示されていますが、年度によって条件が変わることもあります。応募者に伝える前に、市区町村の案内で最新の条件を確かめ、使える場合だけを具体的に伝えてください。
