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英会話教室の返信のひな形|毎回書き直さないための型

2026年9月5日 ・ Halict編集部

英会話教室の受付では、届く問い合わせの中身が驚くほど似通っています。無料体験を受けたい、料金を知りたい、この時間帯は空いているか、子どもは何歳から通えるか。それなのに返信は毎回ゼロから書かれていて、担当者によって書き方も、伝える情報の量も違います。返信のひな形を用意する目的は、文面をそろえて手を抜くことではありません。毎回考えなくてよい部分を型に落として、相手の事情に合わせて考えるべき部分に時間を残すことにあります。この記事では、英会話教室の受付に届く問い合わせを場面ごとに分けたうえで、ひな形に入れる部品、変える箇所と変えない箇所、そしてひな形が現場で使われなくなる理由と更新の回し方を整理します。

英会話教室に届く問い合わせは、実は十数通りしかない

ひな形を作るとき、最初にやるのは分類です。過去1か月ぶんの問い合わせを開いて、中身で分けていきます。英会話教室の受付では、次のような束にまとまります。

無料体験の申し込み

いちばん多い束です。中身はさらに分かれます。日時の希望が具体的に書かれているもの、「いつでも良い」と書かれているもの、希望が教室の営業時間外のもの、対象年齢から外れているもの。同じ体験申し込みでも、返す内容が変わるので、ひな形は一つでは足りません。

料金と料金体系についての質問

月謝はいくらか、入会金はあるか、教材費は別か、きょうだいの割引はあるか、途中で辞めたらどうなるか。ウェブサイトに書いてあることを聞かれることも多く、そのたびに同じ説明を書いています。ここは最も型にしやすい束です。

時間帯と空き枠についての質問

「土曜の午前は空いていますか」「平日の21時からは可能ですか」といった質問です。答えは時期によって変わるため、ひな形に空き枠そのものを書き込むことはできません。書けるのは、確認して回答するまでの流れと、代替案の出し方です。

対象とレベルについての質問

何歳から通えるか、初心者でも大丈夫か、資格試験の対策はあるか、帰国子女向けのクラスはあるか。教室の方針を伝える束なので、文面が安定します。一度作れば長く使えます。

現在通っている人からの連絡

振替の依頼、休会の申し出、退会の連絡、クラス変更の相談。新規の問い合わせとは別の窓口で受けている教室もありますが、同じ受付に届くことも多く、混ざると新規の対応が遅れます。

法人研修と学校向けの引き合い

企業の研修担当者や、学校の担当者からの問い合わせです。件数は少ないものの、返信の丁寧さがそのまま結果に響きます。個人の体験申し込みと同じ文面で返すと、明らかに軽く見えます。

教材と設備についての質問

使っている教材は何か、オンラインでも受けられるか、駐車場はあるか、送迎の待ち時間に保護者が座れる場所はあるか。細かい質問ですが、通えるかどうかの判断に直結するため、答えを用意しておくと決断が早くなります。駐車場や待合の有無は、子どもを送迎する家庭にとって決め手になることがあります。ウェブサイトに書いていない項目ほど、この束に集まります。

求人と講師応募

英会話教室の受付には、講師として働きたいという連絡も届きます。問い合わせフォームが一つしかない教室では、体験申し込みと同じ場所に流れてきます。返す担当も違えば、返す速さの基準も違うので、分けておく価値があります。

ひな形を作る前に決めておく三つのこと

文面を書き始める前に、教室として決めておくことがあります。ここが決まっていないと、ひな形の中で書き方が揺れます。

誰の名前で返すか

教室名だけで返すのか、担当者の個人名を出すのか。英会話教室では、体験レッスンの担当講師の名前を先に出しておくと、当日の安心につながります。一方で、受付の担当者が複数いる場合、個人名で返すとその人が休みのときに続きが止まります。「教室名+担当者名」の形にして、担当が変わったときは引き継いだことを一文添える、という運用が現実的です。

どこまで書くか

料金の質問に対して、月謝だけ答えるのか、入会金や教材費まで含めた総額の目安を書くのか。前者は短く済みますが、追加の質問が返ってきます。後者は長くなりますが、往復が減ります。英会話教室では、最初の返信で費用の全体像を出したほうが、そのあとの流れが早くなります。返信の往復が1回減ることの価値は、文面が少し長くなることより大きくなります。

いつまでに返すか

「2営業日以内」「当日中」といった基準を決めます。基準がないと、忙しい日は後回しになり、後回しになったものは忘れられます。英会話教室の受付は、レッスンが始まる夕方から手が空かなくなるため、朝のうちに前日ぶんを返す時間を作る形が回りやすくなります。基準を決めたら、申し込みフォームの完了画面や自動返信にも同じ内容を書いておきます。相手が待つ時間の目安を知っていれば、催促の電話は減ります。

返信のひな形に入れる六つの部品

場面が違っても、返信の構造は同じです。次の六つを順に並べると、抜けが出ません。

宛名と、受け取ったことの確認

誰宛かを明示し、何を受け取ったのかを書きます。「無料体験レッスンのお申し込みをいただき、ありがとうございます」の一文です。ここが無いと、相手は自分の申し込みが届いたのかどうか分かりません。

相手が書いた内容の言い換え

申し込みの中身を、こちらの言葉で書き戻します。「小学3年生のお子さま、土曜日の午前をご希望とのことでした」という形です。この一文があると、行き違いがその場で見つかります。相手が書き間違えていた場合も、ここで気づけます。ひな形の中では、差し込みで埋める部分になります。

こちらの回答

質問に対する答えです。日程の候補、料金、対象年齢の可否。ここが本体なので、いちばん先に読めるように、前置きを長くしないことが要点です。

次に相手がすることを一つだけ書く

「ご希望の日時を一つお選びいただき、このメールにご返信ください」のように、相手の次の行動を一つに絞ります。選択肢を複数示すと、決めるのに時間がかかり、返事が遅れます。英会話教室の体験申し込みでは、日程の候補を三つ程度に絞って提示する形が返事の早さにつながります。

期限

いつまでに返事がほしいかを書きます。「3日以内にご返信をいただけますと、ご希望の枠でお取りできます」といった形です。期限が無いと後回しにされ、枠が埋まってから返事が来ます。

連絡先と、うまくいかないときの逃げ道

返信が届かなかったときの電話番号を書いておきます。迷惑メールの振り分けで届かないことは実際に起きるので、別の経路を一つ用意しておきます。

場面別のひな形の骨組み

ここからは、英会話教室の受付でよく使う場面ごとに、骨組みと注意点を並べます。文面をそのまま写すのではなく、骨組みを自分の教室の言葉に置き換えて使うことを前提にしています。

体験申し込みを受け付けたとき

受け取ったことの確認、申し込み内容の言い換え、日程の候補を三つ、当日の持ち物と所要時間、校舎までの案内、返信の期限、連絡先。この順です。所要時間を書いておくと、当日の予定が立てやすくなり、キャンセルが減ります。子ども向けのクラスでは、保護者が同席できるかどうかを先に書いておきます。

日程が確定したとき

確定した日時、校舎、担当する講師、当日の流れ、持ち物、遅れる場合や欠席する場合の連絡先。ここは事務的で構いません。前日にもう一度連絡するかどうかを教室として決めておき、決めたなら文面に「前日に確認のご連絡を差し上げます」と書いておきます。

希望の枠が埋まっていたとき

謝罪から入るのではなく、代替案から入ります。希望の枠が埋まっている事実を短く伝え、近い曜日や時間帯の候補を出し、それも合わない場合の選択肢として空き待ちを案内します。ここで代替案を出さずに「満席です」とだけ返すと、そのまま他の教室へ流れます。

空き待ちを受け付けるとき

空き待ちの登録をした事実、いつ頃に動きがあるか、連絡の方法、待っている間にできること。英会話教室では、進級や年度替わりのタイミングで枠が動きます。「4月の時点で空きが出る可能性があります」といった見通しを書けると、待ってもらいやすくなります。見通しが立たない場合は、無理に期待を持たせず、他の時間帯の提案に切り替えます。

対象の年齢やレベルが合わないとき

断りの連絡ですが、書き方で印象が変わります。対象外である理由を簡潔に伝え、いつからなら通えるのかを書き、該当する時期が来たら案内してよいかを尋ねます。「あと1年で対象になります」と分かれば、そのときに戻ってきます。理由を書かずに断ると、その一回で終わります。

料金だけを聞かれたとき

月謝、入会金、教材費、その他の費用、支払いの方法、割引の有無。この束を一度で出します。あわせて、費用が分かった次に相手がしたいことは体験の申し込みなので、その導線を一文添えます。押し売りにならないよう、案内は一文にとどめます。

体験レッスンのあとのフォロー

体験に来てもらった礼、当日の様子について一言、入会した場合の流れ、いつまでに決めればよいか、質問があるときの連絡先。ここは唯一、ひな形の割合を下げたほうがよい場面です。当日の様子についての一文が定型だと、その一通で信頼が下がります。担当講師から短いメモをもらい、そこだけ手で書く形にします。

入会の手続きを案内するとき

必要な書類、提出の方法、初回の引き落としの時期、開始日、クラスと曜日、持ち物。項目が多いので、箇条書きの形で並べます。ここで一度に多くを求めると手続きが止まるので、この段階で必要なものと、後日でよいものを分けて書きます。受け取ったあとの管理まで含めた入会の受付の流れは会員の入会申し込みに整理されているので、手続きの設計を見直すときの参考になります。

振替と休会の連絡を受けたとき

受け付けた事実、振替先の候補または休会の期間、再開の手続き、費用の扱い。在籍している人からの連絡なので、確認の往復が少なく済むように、ルールをそのまま書きます。教室ごとに規定が違うため、ひな形の中に規定の該当箇所を貼っておくと、担当者による説明のずれが無くなります。

退会の申し出を受けたとき

受け付けた事実、最終のレッスン日、費用の精算、返却するもの、再入会したい場合の連絡先。引き止めの文面をひな形に入れるかどうかは教室の方針ですが、入れるなら一文にとどめます。長い引き止めは印象を悪くし、再入会の芽も摘みます。

法人研修の引き合いを受けたとき

受け取ったことの確認、こちらから確認したい項目、提案までの日数、担当者名と連絡先。個人向けの返信と違い、こちらから質問を出す形になります。受講予定人数、レベル、実施の形式、希望時期、予算の枠。この五つを最初の返信で聞くと、往復が減ります。

繁忙期に合わせてひな形を用意しておく

英会話教室の問い合わせは、年間で山と谷がはっきり分かれます。新年度が始まる前の時期、夏休みの前、進級の時期。この山に合わせて、あらかじめ用意しておくと現場が助かるひな形があります。

体験の枠がすぐ埋まる時期のための文面

繁忙期には、希望の枠がその日のうちに埋まります。「ご希望の時間帯は現在お問い合わせが集中しており、枠のご案内までに数日いただく場合があります」という一文を入れたひな形を、期間限定で使う形にしておくと、待たせることへの説明が毎回書かずに済みます。期間が終わったら通常のひな形に戻します。

短期のコースや季節の講座の案内

夏休みの短期集中コース、冬の資格対策講座など、期間限定の企画についての問い合わせが集中します。開講する時期が決まっているなら、募集の要項をひな形の形で先に作っておきます。定員、日程、費用、申し込みの締切。この四つがひとまとまりになっていれば、問い合わせのたびに調べ直す必要がありません。講座の受け付けから当日までの流れをどう組むかは講座の受講申し込みにまとまっているので、季節の企画を回すときの参考になります。

繁忙期が終わったあとの見直し

山を越えたら、その期間に届いた問い合わせを見返します。ひな形で返せなかったものがどれだけあったか、同じ質問が何度も来ていなかったか。ここで見つかった不足を、次の山までに足しておきます。繁忙期の最中に作ろうとしても手が回らないので、終わった直後が作り時です。

ひな形が現場で使われなくなる四つの理由

ひな形を作ったのに使われていない教室は珍しくありません。理由はだいたい次の四つです。

探すのに時間がかかる

文書ファイルの中に十数種類が並んでいて、目的のものを探すのに時間がかかると、書いたほうが早くなります。返信を書く画面のすぐそばに置けるかどうかが分かれ目です。返信をメールソフトで書き、ひな形は別のファイルにある、という状態が最も使われません。

直すところが多すぎる

ひな形が具体的すぎると、毎回あちこちを直すことになります。直す箇所が五つを超えると、書き直したほうが早いと感じます。逆に、抽象的すぎるひな形も使われません。差し込む箇所を三つ程度に絞るのが目安です。

情報が古くなっている

料金が変わった、校舎が増えた、コースの名前が変わった。ひな形の更新が追いつかないと、間違った情報を送ってしまいます。一度でも間違いを送ると、現場は「ひな形は信用できない」と判断し、以後は使われません。

教室の実情と合っていない

本部が作ったひな形を全校舎で使っている場合、校舎ごとの事情が反映されていないことがあります。駐車場の有無、最寄り駅からの道順、開講している曜日。共通で使う部分と、校舎ごとに差し替える部分を分けておかないと、現場は自分で書き直すことになります。差し替える箇所を明示しておけば、共通部分は本部が保守できます。

誰が直してよいか分からない

ひな形を作った人が退職して、誰も直せなくなっている教室があります。直す権限と、直したことを共有する方法を決めておかないと、静かに古くなります。

差し込みで変える部分と、変えない部分

ひな形の設計で重要なのは、どこを変えるかを先に決めておくことです。

変えるのは三つまで

宛名、相手が書いた内容の言い換え、こちらの回答の中身。この三つに絞ると、返信は短時間で書けます。それ以外の部分、つまり挨拶、案内、期限、連絡先は固定します。固定した部分が長くても、書く手間は増えません。

変えてはいけない部分を決める

料金の表記、規定に関する説明、個人情報の取り扱いについての一文。ここを担当者が書き換えると、説明のずれが生まれます。書き換えないことを明示しておきます。

一文だけ手で書く欄を作る

すべてが定型だと、受け取った側にそれが伝わります。ひな形の中に「ここは毎回手で書く」という欄を一つ作っておくと、定型でありながら定型に見えない返信になります。体験レッスンのあとのフォローが、その代表です。

ひな形を置く場所と、更新の回し方

作ったひな形をどこに置くかで、使われるかどうかが決まります。

返信を書く画面の中に置けるか

多くの道具には、返信の定型文を登録する機能があります。プランによって登録できる数に上限があることもあり、たとえばTayoriの料金ページには、返信テンプレートの設定がエンタープライズとプロフェッショナルで無制限、スターターとフリーは30までと記載されています(公開資料を確認した時点の記載)。英会話教室の受付で使うひな形は十数種類なので、この範囲で足ります。上限の数そのものより、返信を書く場所にひな形が並んでいるかどうかが実務では効きます。

送った内容が記録に残るか

ひな形を使って返信したあと、誰にいつ何を送ったかが残っていないと、同じ相手に二重に送ります。やり取りが1件に紐づいて記録される作りを採る道具もあり、formrunの公式ページには次の記載があります。

送受信したメールはすべて顧客カードに自動で記録されます。そのため、各顧客とのやり取りの履歴を追うことが可能です。 出典: form.run

ひな形の話と記録の話は切り離せません。ひな形を整えても、送った記録が残らなければ、返し忘れと二重返信は減らないからです。送信されたあとの道具がそろっている形になっているかどうかが、受付を複数人で回す教室では効いてきます。受け取ったあとに何ができるかはできることに一覧があります。

自動返信とひな形を混同しない

送信直後に自動で返る受付完了の通知と、担当者が書く返信は別物です。自動返信は「届きました。いつまでに担当から連絡します」だけで足ります。ここに日程の候補を書くことはできません。自動返信の作り込み方は道具によって違い、WordPressのプラグインであるContact Form 7では、追加のメールテンプレートを自動返信として使う形が公式に案内されています。ただし同じ公式資料には、送信内容そのものについて次の記載があります。

Contact Form 7 doesn't save the submitted messages. 出典: wordpress.org

保存の機能は別のプラグインで補う形になると公式に説明されています。すでにWordPressでウェブサイトを作っている教室にとっては、費用をかけずに自動返信まで作れる有力な選択肢です。受付の記録を残す部分をどう補うかはContact Form 7との比較に整理されています。

誰が使ってもよい状態にしておく

ひな形の置き場所が、特定の担当者のパソコンの中や、その人しか開けないファイルになっていると、休みの日に受付に入った人が使えません。受付に入る可能性のある全員が、同じ場所から同じひな形を開ける状態にします。あわせて、どのひな形をどの場面で使うかを一覧にしておくと、新しく入ったスタッフでも迷いません。一覧は凝ったものである必要はなく、場面とひな形の名前が並んでいれば足ります。

更新の日を決める

料金の改定、コースの追加、校舎の増減。変わるたびに直すのではなく、年に数回、見直す日を決めておきます。年度替わりの前と、料金を改定した直後の二回は最低限入れておきます。見直しの担当を一人決めて、その人が直したら受付全員に伝える。この流れだけ決めておけば、古い情報のまま送られる事故は防げます。

文面の細かい書き方で、結果が変わるところ

骨組みが同じでも、細部の書き方で返事の来やすさが変わります。英会話教室の受付でとくに効く点を挙げます。

件名は用件と教室名を先に置く

「お問い合わせありがとうございます」だけの件名は、受信箱の中で埋もれます。「【体験レッスンのご案内】○○英会話教室」のように、用件と教室名を先に置くと、あとから探すときにも見つかります。返信のやり取りが続くと件名はそのまま引き継がれるので、最初の一通で決めておく価値があります。

書き出しで長い挨拶を書かない

「平素より格別のご高配を賜り」で始まる文面は、法人研修の相手には自然でも、保護者や社会人の体験申し込みには重く感じられます。相手によって書き出しを変えられるように、個人向けと法人向けでひな形を分けておきます。個人向けは「お申し込みをいただき、ありがとうございます」の一文で十分です。

1行を長くしすぎない

返信の多くはスマートフォンで読まれます。1行が長いと、画面の中で折り返しが増えて読みにくくなります。句点で区切って改行を入れ、項目が並ぶところは箇条書きにします。日程の候補を三つ出すときも、文章の中に並べるのではなく、行を分けて置くほうが選びやすくなります。

敬称と呼び方をそろえる

子どもが受講する場合、宛名は保護者、本文で触れるのは子ども、という構造になります。「○○様」「お子さま」の表記をひな形の中でそろえておかないと、担当者ごとに揺れます。大人向けのコースでは受講者本人が宛名になるので、ここも分けておきます。細かい点ですが、揃っていないと教室全体の印象に響きます。

断りの文面ほど時間をかけて作る

対象年齢から外れている、希望の枠が埋まっている、通える校舎が無い。断る場面のひな形は、件数が少ないぶん後回しにされがちですが、いちばん丁寧に作る価値があります。断り方が良ければ、条件が変わったときに戻ってきますし、知人に教室を紹介してくれることもあります。断る理由、いつなら可能か、そのときに案内してよいか。この三点を必ず入れます。

電話や店頭で受けた問い合わせにも、同じ型を効かせる

英会話教室の問い合わせは、メールやフォームだけで来るわけではありません。電話、店頭、メッセージアプリからも届きます。ひな形をメールだけのものにしておくと、経路によって伝える内容が変わってしまいます。

電話の受け答えにも同じ項目を並べる

電話で体験の申し込みを受けるとき、聞く項目はフォームと同じです。受講する人、学年、希望の曜日と時間帯、連絡先。この並びを紙に書いて受付の電話のそばに置いておくと、聞き漏らしが減ります。聞いたあとにメールで確認を送る流れにしておけば、記録も残ります。

店頭で受けた申し込みを、あとで同じ場所に入れる

窓口で直接申し込みを受けた場合、そのまま紙の記録で終わらせると、フォームから来た申し込みと別々に管理されます。あとで数えるときにも、返信の履歴を追うときにも二箇所を見ることになります。受付の担当者が、店頭の申し込みも同じ場所に入力する運用にしておくと、経路が違っても扱いが揃います。

メッセージアプリでのやり取りは、要点だけ記録に移す

保護者との日常の連絡にメッセージアプリを使っている教室では、振替や休会の相談がそこに流れます。会話の全部を移す必要はありませんが、決まったこと(振替先の日時、休会の期間)は記録に移します。移す先が決まっていれば、担当が変わっても引き継げます。

ひな形の効き目をどう確かめるか

ひな形を入れたあと、効いているかどうかを見る方法があります。

返信までの時間を見る

問い合わせが届いてから最初の返信を送るまでの時間が、ひな形を入れる前と後でどう変わったかを見ます。英会話教室の受付では、この時間が短いほど体験の予約につながりやすくなります。時間を測るには、届いた時刻と返した時刻が記録に残っている必要があります。

往復の回数を見る

最初の返信で必要な情報を出せていれば、往復は減ります。料金を聞かれて月謝だけ答えると、教材費を聞かれ、入会金を聞かれ、と往復が続きます。往復が三回を超えている場面があれば、そこはひな形に足りない情報があるということです。

使われているひな形と、使われていないひな形を分ける

作った十数種類のうち、実際に使われているのは半分ということがあります。使われていないひな形は、場面が発生していないのか、探しにくいのか、内容が合っていないのかのどれかです。理由が分かれば、消すか、置き場所を変えるか、書き直すかが決まります。数だけ増やしても、探す時間が延びるだけです。

返信のあとに何が起きたかを見る

返信したあと、体験の予約に進んだのか、そのまま消えたのかを場面ごとに見ます。断りの返信のあとに再度の問い合わせが来ているなら、その文面は機能しています。逆に、体験申し込みへの返信のあとに音沙汰が無い割合が高いなら、日程の出し方か期限の書き方に改善の余地があります。

問い合わせを受けてから返すまでの一連の流れをどう組むかは問い合わせの受付にまとまっているので、ひな形だけでなく受付全体を見直すときの下敷きになります。ひな形の数を増やす前に、届いたものが1件として残り、担当と状況を持てているかを確かめておくと、あとの手戻りが減ります。

ひな形は、考えるべきところに時間を戻すための道具

英会話教室の受付でひな形を整える目的は、返信を機械的にすることではありません。日程の候補を三つ出す、料金の全体像を一度で伝える、断るときに次の機会を残す。こうした判断は、毎回考える必要のないものです。型にしてしまえば、担当者が変わっても同じ水準で返せます。

一方で、体験レッスンのあとの一文、事情のある相談への返し方、法人研修の提案の組み立ては、型にできません。ここに時間を使えるかどうかが、受付の質を決めます。ひな形を作る作業は、この二つを切り分ける作業でもあります。

作ったあとに大事なのは、置き場所と更新です。返信を書く画面のそばに置くこと、送った記録が残ること、年に数回見直す日を決めること。この三つが揃っていないひな形は、半年で使われなくなります。逆に揃っていれば、受付の担当者が入れ替わっても運用は続きます。導入にかかる費用の考え方は料金で確かめられるので、いま受付にかかっている時間と並べて比べてみてください。

Q1. 返信のひな形は何種類あれば足りますか?

英会話教室の受付では、十数種類でおおむね足ります。体験申し込みの受付、日程の確定、満席のときの代替案、空き待ちの案内、対象外のお断り、料金の回答、体験後のフォロー、入会手続きの案内、振替と休会の受付、退会の受付、法人研修の一次返信。この程度です。最初から全部を作ろうとせず、件数の多い三つか四つから作り、使いながら足していくほうが定着します。

Q2. ひな形を使うと、機械的な返信に見えませんか?

すべてを定型にすると伝わります。防ぐには、相手が書いた内容をこちらの言葉で言い換える一文と、毎回手で書く欄を一つだけ作っておくことです。特に体験レッスンのあとのフォローは、当日の様子について担当講師から短いメモをもらい、そこだけ手で書く形にします。他の部分が定型でも、その一文があるだけで受け取り方が変わります。

Q3. 自動返信と、担当者が書く返信は分けるべきですか?

分けます。自動返信は送信直後に届くもので、「お申し込みを受け付けました」「いつまでに担当からご連絡します」の二点だけで足ります。日程の候補や料金の詳細は、担当者が内容を見てから返す返信に入れます。自動返信に多くを書き込むと、実際の状況と食い違ったときに訂正が必要になり、かえって往復が増えます。

Q4. ひな形が古くなってしまうのを防ぐには?

更新する日と、直す担当を先に決めておきます。年度替わりの前と、料金を改定した直後の年二回を最低限として、見直す日を予定に入れます。直す担当を一人決めて、直したら受付全員に伝える流れにします。一度でも古い料金を送ってしまうと、現場はひな形を信用しなくなり、以後は使われなくなります。

Q5. ひな形の効果はどう確かめればよいですか?

三つの数字で見ます。問い合わせが届いてから最初の返信までの時間、一件あたりの往復の回数、返信のあとに予約や入会へ進んだ割合です。往復が三回を超えている場面があれば、最初の返信に足りない情報があります。これらを見るには、届いた時刻と返した時刻が記録に残っている必要があるため、返信の履歴が1件ごとに残る形にしておくことが前提になります。

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