美容室の面接の日程を決める段になって、話が止まってしまう応募は少なくありません。候補日を送っても「その日は仕事です」と返ってきて、別の日を出すと今度はこちらの予約が埋まっている。やり取りを2往復、3往復と重ねるうちに、応募者からの返事が途切れ、一覧には「日程調整中」のまま動かない応募が残ります。この記事では、美容室ならではの事情から、面接の日程が決まらない理由を分け、見学、面接、実技を何回の来店にまとめるか、候補日をどう出すか、決まらない応募をいつどう閉じるかを整理します。読み終えたときに、次の応募から日程を1往復で決めるための段取りを組める状態を目指します。
美容室の面接が決まらないのは、休みの曜日が重なるから
美容室の面接の日程が決まりにくい一番の理由は、店と応募者の休みが同じ曜日に重なりやすいことです。美容室は土日に予約が集まるため、定休日を平日に置く店が多くあります。在職中の美容師が応募してくる場合、その人の休みも自分の店の定休日か、平日のシフトの休みです。店の定休日が火曜日で、応募者の店の定休日も火曜日なら、応募者が動ける日に店は閉まっています。
店が閉まっている日に面接をすればよい、と考えることもできます。実際、定休日にオーナーが店を開けて面接をする店は多くあります。ただ、定休日の面接には弱点があります。店の営業している様子やスタッフの動きを見てもらえないことです。美容師の応募者は、面接で話を聞くことと同じくらい、実際の店の空気や、スタッフ同士の声のかけ方、客の層を見たいと考えています。定休日の静かな店で面接をすると、応募者は判断の材料が足りないまま帰ることになり、結局もう一度、営業日に来てもらう必要が出ます。
反対に、営業日に面接をしようとすると、今度は店の側の時間が取れません。オーナーや店長が施術に入っている以上、面接の時間は予約の空きか、開店前か、閉店後に限られます。予約の空きは前日まで分からないことが多く、応募者に何日も前から候補日として約束しにくい時間です。
もう1つ、美容室ならではの事情が、応募者の側の急な予約です。在職中のスタイリストは、自分の客から直前に予約が入ることがあり、休みの日であっても客を優先して出勤することがあります。面接の日が決まっていても、前日や当日に変更の連絡が来るのは、この仕事では珍しいことではありません。
この3つが重なるため、美容室の面接の日程は、他の業種と同じように「候補日を3つ送って選んでもらう」だけでは決まりにくくなります。決めるためには、まず面接の形そのものを、店と応募者の休みの事情に合わせて組み直す必要があります。
見学、面接、実技を、何回の来店にまとめるか
美容室の採用では、応募者に店まで来てもらう場面が、見学、面接、実技の確認と、最大で3つあります。これを別々の日にすると、在職中の応募者は3回休みを使うことになり、そのたびに日程の調整が要ります。日程が決まらない応募の多くは、この回数の多さから生まれています。
来店の回数は、次の3つの形のどれかに決めておくと、応募が届いた時点で案内の中身が定まります。
・1回型:営業中の店を見学し、そのまま面接も行う。実技は見ないか、見学の中で練習の様子を見せてもらう ・2回型:1回目に見学と面接、2回目に実技を行う ・3回型:見学、面接、実技をそれぞれ別の日に行う
アシスタントや受付の募集なら、1回型で足りることがほとんどです。見学のあとに30分ほど話を聞けば、店の雰囲気が合うか、通勤や勤務時間の条件が合うかは確かめられます。技術は入社後に店のカリキュラムで教える前提なので、面接の段階で細かく見る必要はありません。
中途のスタイリストや業務委託の美容師を募集するなら、2回型が現実的です。技術を見ないまま決めるのは、お互いに不安が残ります。ただ、実技まで1日に詰め込むと、見学、面接、実技で3時間近くかかり、応募者にとっても店にとっても負担が大きくなります。1回目で店と条件が合うかを確かめ、合いそうな人にだけ2回目の実技を案内する形にすると、実技の準備を無駄にせずに済みます。
3回型を取る必要がある店は多くありません。複数の店舗を持つサロンで、見学は応募者が希望する店舗、面接は本部、実技は教育担当のいる店舗、と場所が分かれている場合くらいです。その場合でも、面接だけはビデオ通話に置き換えるなど、応募者が足を運ぶ回数を減らす工夫ができます。
どの形を取るかは、応募への最初の返事の前に決めておきます。形が決まっていないと、見学の日が決まったあとに「実技も見たいのでもう一度来てください」と追加の日程を頼むことになり、応募者に「段取りの悪い店」という印象を与えます。
実技を見るなら、日程は準備から逆算する
実技の日程は、面接の日程より決めにくいものです。応募者の休みと店の時間が合うだけでなく、実技の準備がそろう必要があるからです。美容室の実技の確認で準備が要るのは、主に次の3つです。
1つ目は、何を使って施術するかです。ウィッグを使うのか、モデルに施術するのか。ウィッグなら店で用意するのか、応募者に持ってきてもらうのか。モデルなら店のスタッフや練習用のモデルに頼むのか、応募者に連れてきてもらうのか。応募者にモデルを連れてきてもらう形は、応募者の技術を見やすい一方で、日程の調整が応募者、モデル、店の3者になり、決まるまでに時間がかかります。
2つ目は、どの技術を見るかです。新卒や経験の浅い人の実技で何を見るかを考えるときは、国家試験で何が課されているかが参考になります。理容師美容師試験研修センターが公開している第54回美容師国家試験の受験案内には、実技試験の課目が次のように書かれています。
美容実技(第1課題カッティング、第2課題ワインディング及び衛生上の取扱い) 出典: rbc.or.jp
養成施設の学生は、この試験に向けてウィッグでカットやワインディングを繰り返し練習しています。学生の実技で、客に施術するような仕上がりを求めても差がつきにくく、むしろ道具の扱いや、衛生面の手順、時間内に仕上げる段取りを見るほうが、入社後の伸び方を想像しやすくなります。この場合、ウィッグは店で用意でき、モデルの日程を合わせる必要もありません。
中途のスタイリストなら、見る技術はその店のメニューで決まります。カットとブローを見る店、カラーの塗布を見る店、ヘアセットを見る店。見る技術が多いほど時間がかかるため、店として最も大切な1つか2つに絞ると、1回の実技を1時間ほどに収められます。
3つ目は、場所と時間です。実技にはセット面とシャンプー台を使うため、営業中に行うなら、その席を予約から外す必要があります。閉店後や定休日に行うなら席の心配は無くなりますが、見る側のスタッフも残ってもらう必要があります。
この3つを踏まえると、実技の日程は、面接の日から少なくとも数日の余裕を取って出すのが無難です。モデルを連れてきてもらう場合は、1週間から2週間先を候補にしておかないと、応募者がモデルの予定を押さえられません。面接の場で実技の日を決めてしまうのも1つの方法です。応募者がその場で自分の休みとモデルの予定を確かめられれば、あとからのやり取りが1往復減ります。
同席するスタッフの予定も、面接の日と一緒に押さえる
美容室の見学や面接では、オーナーや店長だけでなく、他のスタッフが関わる場面があります。日程を決めるときに見落としやすいのが、このスタッフの予定です。
アシスタントの募集なら、教育を担当しているスタイリストに同席してもらうと、応募者は入社後に誰から何を教わるのかを具体的に聞けます。年の近いアシスタントに店内を案内してもらうと、応募者は面接の場では聞きにくい、練習の実際や休みの取りやすさを尋ねられます。こうした同席は、応募者が店を選ぶ決め手になりやすい一方、そのスタッフが施術に入っていれば実現しません。
面接の候補日を出す前に、同席してほしいスタッフの出勤日と予約の入り方を確かめ、同席の時間を予約の台帳でスタッフの側にも押さえます。候補日が決まってから同席を頼むと、スタッフの予約の枠を動かすことになり、客の予約を断る場面も出てきます。
実技の確認では、見る側のスタッフが2人いると判断がぶれにくくなります。1人で見ると、その日の自分の疲れや、応募者との相性で見え方が変わるからです。オーナーと教育担当の2人が見られる日に実技の日程を寄せておくと、実技のあとに判断を持ち越さずに済みます。
面接の前に、入社できる時期を確かめておく
日程の調整でもう1つ先に確かめておきたいのが、応募者が入社できる時期です。入社の時期によって、面接をどれだけ急ぐべきかが変わります。
在職中のスタイリストが店を移る場合、いまの店に辞めることを伝えてから実際に辞めるまでに、ある程度の期間がかかります。担当している客に店を移ることをどう伝えるか、いまの店の繁忙期を避けて辞めたいか、といった事情があり、1か月から数か月先の入社を考えている人も多くいます。入社が数か月先なら、面接の日程を無理に今週に詰め込む必要はなく、応募者の休みに合わせてゆっくり組めます。
一方で、すでに前の店を辞めている人や、ブランクから戻る人は、早く働き始めたいと考えていることが多く、他の店の選考も同時に進めています。この場合は、面接の日程を最優先で組み、ビデオ通話の面談を先に入れるなど、決まるまでの日数を縮めます。
新卒の学生は、卒業と国家試験の合格、免許の登録を経てから客に施術できるようになります。入社の日そのものは4月などに決まっていても、スタイリストとしての仕事を任せられる時期は免許の登録によって変わります。学生の面接は急ぐ必要が小さい代わりに、学校の就職指導の時期に合わせて早めに声をかける必要があります。
入社できる時期は、応募フォームで選んでもらっておくと、届いた時点で日程を急ぐかどうかを決められます。
美容学生の日程は、国家試験と学校行事を外して組む
美容学生の面接の日程は、在職中の美容師とは別の事情で決まります。授業、学校の行事、そして国家試験です。
美容師国家試験は年に2回行われます。第54回の受験案内によれば、実技試験は2026年8月1日から各都道府県で順に行われ、筆記試験は9月6日、合格発表は9月30日です。同センターが公開している過去の試験実施状況を見ると、回ごとの受験者の数には数倍の差があります。卒業する時期に重なる回に受験者が集中するため、新卒の採用を考える店は、その回の試験の前後に学生の面接が重ならないよう気をつける必要があります。
試験の直前は、学生にとって実技の練習の追い込みの時期です。この時期に面接の候補日を出すと、学生は断りにくく、無理をして来ることになります。学生の応募が届いたら、最初に試験を受ける回と、試験の前と後のどちらに面接を受けたいかを聞いておくと、日程の出し直しが減ります。
学校の就職指導の流れにも合わせます。学校によっては、学生が求人に応募する時期や、見学に行ける日数、内定を受ける手順が決まっていることがあります。学校の就職担当を通して求人を出している店は、学校から案内された流れに沿って日程を組み、学生本人と学校の両方に日程を伝えます。
通信課程で学びながら別のサロンで働いている人は、学生と在職中の美容師の両方の事情を持っています。スクーリングの期間は動けず、それ以外の期間は勤務先の休みにしか動けません。応募フォームで課程を聞いておき、通信課程の人には、スクーリングの予定を先に教えてもらうと、候補日を外さずに済みます。
候補日は、3つの時間帯から出す
面接の形と実技の準備が決まったら、候補日を出します。美容室の場合、店の側が面接に使える時間帯は、ほぼ次の3つです。
・開店前の1時間ほど ・予約の入っていない時間帯 ・閉店後の1時間ほど
開店前は、在職中の美容師にとって来やすい時間帯です。自分の店の出勤前に寄れる距離なら、休みを使わずに面接を受けられます。ただし、朝の準備の時間と重なるため、見学として営業の様子を見てもらうことはできません。
予約の入っていない時間帯は、営業中の店を見てもらえるのが利点ですが、先の予定として約束しにくいのが難点です。美容室の予約は数日前や前日に入ることも多く、1週間先の空き時間を候補として出すと、その時間に予約が入ってしまうことがあります。候補として出すなら、その時間を予約の台帳で先に押さえる必要があります。
閉店後は、応募者も店も時間を取りやすい時間帯です。在職中の美容師が、自分の店の閉店後に移動して来ることもできます。ただ、閉店後に来てもらうと、営業中の店の様子は見てもらえません。1回型で見学と面接をまとめたい店なら、閉店の少し前に来てもらい、最後の客の施術を見てから面接に移る形にすると、両方を1回で済ませられます。
候補日の出し方には、店から候補を出す方法と、応募者から空いている日を出してもらう方法があります。美容室の場合、在職中の応募者の休みは週ごとに変わることがあるため、店から候補を出すと外れることが多くなります。応募者に「今後2週間で、休みの日と、仕事のあとに来られる日」を先に出してもらい、その中から店が時間を決めて返す形にすると、1往復で決まりやすくなります。
1回目の面談は、ビデオ通話で済ませる選択肢
来店の回数を減らすもう1つの方法が、最初の面談をビデオ通話で行うことです。美容室の採用で対面が大切なのは確かですが、すべての話を店で聞く必要はありません。
ビデオ通話で済ませられるのは、勤務時間や休日、給与の仕組み、業務委託の条件、通勤の距離、入社できる時期といった、条件が合うかどうかの確認です。この確認は15分から20分ほどで終わり、応募者は自宅や移動中の車の中からでも参加できます。条件が合わないことがここで分かれば、応募者も店も、店に来てもらう手間をかけずに済みます。
条件が合いそうだと分かったら、2回目に来店してもらい、見学と実技をまとめて行います。この形なら、在職中の美容師が休みを使う回数は1回です。
ビデオ通話を使うときは、応募者に負担をかけない形にします。特定のアプリのアカウント登録を求めない、URLを送るだけで入れる形にする、通話の時間を仕事の昼休みではなく夜や休みの日に置く、といった配慮です。美容師は昼休みが決まった時間に取れないことが多く、昼の時間帯に面談を置くと、施術が押して入れないことがあります。
日程が決まらない応募を、放置しない
どれだけ段取りを整えても、日程が決まらない応募は出ます。問題は、決まらないことより、決まらないまま一覧に残り続けることです。「日程調整中」の応募が何件も残っていると、どれが本当に動いているのか分からなくなり、動いている応募への返事まで遅れます。
日程が決まらない応募は、状態を分けて扱います。
・候補を送り、返事を待っている ・返事は来たが、候補が合わず、出し直しを待っている ・応募者の都合で、一時的に止まっている(試験前、繁忙期、現職の退職の相談中など)
1つ目の「返事を待っている」応募は、期限を決めて扱います。候補を送ってから2日から3日ほど返事が無ければ、もう1度だけ連絡します。それでも返事が無ければ、応募者の側で他の店に決めたか、応募を見送ったと考えて、状態を閉じます。
2つ目の「候補が合わない」応募は、出し直しの回数に上限を置きます。2回出し直しても合わないなら、日程の問題ではなく、面接の形そのものが応募者の事情に合っていない可能性があります。そのときは、ビデオ通話に切り替える、閉店後の時間を提案する、見学を省いて先に面接だけ行う、といった形の変更を提案します。
3つ目の「一時的に止まっている」応募は、再開する日を決めて残します。試験が終わった翌週、年始の繁忙期が落ち着いた月の初めなど、いつもう一度連絡するかを記録しておかないと、そのまま忘れられます。美容学生の応募で試験前に止まっていた人は、合格発表のあとに連絡すると、登録の手続きと入社の時期の話を合わせて進められます。
前日の確認と、当日来なかったときの扱い
日程が決まったら、前日に確認の連絡を入れます。美容室の場合、前日の連絡には、他の業種より大切な理由があります。応募者の側に急な予約が入って来られなくなる場合、前日の連絡をきっかけに言い出してもらえるからです。店の側も、前日のうちに来られないと分かれば、押さえていた時間に施術の予約を戻せます。
前日の連絡には、日時、店の場所、所要時間、持ち物、当日の連絡先を入れます。実技がある日は、持ち物にシザーやコーム、ウィッグの有無を入れ、モデルを連れてくる場合はモデルの人数と到着の時間も確かめます。店の入口が分かりにくいビルの上の階にある場合は、入口の場所と、営業中なら受付で名前を伝えてもらうことを書いておきます。
それでも当日に連絡なく来なかった場合は、その日のうちに1度だけ連絡します。「本日〇時にお約束していましたが、お見えにならなかったため、ご連絡しました。ご都合が悪くなった場合は、改めて日時を調整しますのでお知らせください」という程度で十分です。責める言葉は入れません。美容師は施術が押して抜けられず、連絡もできないまま時間が過ぎることがあるからです。この連絡に返事が無ければ、状態を閉じます。
応募者から当日や前日に日程の変更を頼まれた場合は、1度は受けるのが現実的です。客の予約を優先して面接を動かすのは、美容師としてはむしろ当然の判断で、それを理由に評価を下げる必要はありません。ただ、2度目の変更が続くようなら、面接の形を見直すか、応募者に今は転職の時期ではないかを確かめます。
日程の連絡は、1つの手段にそろえて途中で変えない
日程が決まらない原因として意外に多いのが、連絡の手段が途中で入れ替わることです。最初は求人媒体のメッセージで候補日を送り、応募者からは店のSNSのDMで返事が来て、オーナーは個人のLINEで時間を伝え、前日の確認はメールで送る。こうなると、どの日時が最終的に決まったのかが、店の側でも応募者の側でも分からなくなります。
美容室では、オーナーやスタッフが客とのやり取りに個人のSNSやLINEを使っていることが多く、応募者とのやり取りにも同じ手段を使いがちです。ただ、採用の日程は、あとから他のスタッフが確かめる必要がある情報です。個人のアカウントに残った約束は、その人が休みの日には誰にも見えません。
連絡の手段は、応募への最初の返事で1つに決めて伝えます。「以降のご連絡は、このメールでお送りします」と書いておけば、応募者もどこを見ればよいかが分かります。応募者の都合で別の手段に移る場合は、移ったことと、決まった日時を、店の応募の一覧に書き残します。
面接の日時を変更したときは、とくに注意が要ります。変更前の日時を書いた連絡が残っていると、応募者が古いほうの日時に来てしまうことがあります。変更の連絡では、変更前と変更後の日時を並べて書き、どちらが有効かをはっきりさせます。
複数店舗のサロンは、面接の場所と担当を先に決める
店舗を複数持つサロンでは、日程の調整にもう1つの軸が加わります。どの店舗で面接をするか、誰が面接をするかです。
応募者が希望する店舗で面接をするなら、その店舗の店長が担当するのが自然です。ただ、採用の最終判断をオーナーが行う場合、オーナーが各店舗を回る日に面接を寄せる必要があります。オーナーの巡回の予定を、応募への最初の返事の前に確かめておかないと、候補日を送ったあとで「その日はオーナーがいない」と分かり、出し直しになります。
本部で応募をまとめて受けているサロンでは、日程を決める人と、面接をする人が別になりがちです。本部の担当が候補日を送り、店舗の店長がその日に面接をする。この形で起きやすいのが、店長に面接の予定が伝わっていないことです。日程が決まった時点で、応募ごとに面接をする人と日時を記録し、店舗の予約の台帳にも同じ時間を押さえるところまでを、日程を決める人の仕事に含めておきます。
応募者が複数の店舗を候補にしている場合は、見学だけ複数の店舗で受け、面接は1回にまとめる形も取れます。どの店舗で働くかは、見学を終えてから決めてもらえば足ります。
いまの受け方で、日程を回せるかの見極め
面接の日程の段取りが決まったら、いまの道具で回せるかを確かめます。美容室の場合、次の問いが目安になります。
・応募が月に数件で、オーナーひとりが日程を決めて面接もしているなら、メールと予約の台帳で十分回ります ・日程を決める人と面接をする人が違うなら、応募ごとに担当と日時を残し、両者が同じ情報を見られるかが分かれ目です ・日程が決まらない応募が一覧に残りがちなら、「返事待ち」「出し直し待ち」「一時停止」のような状態を応募ごとに持たせられるかを確かめてください ・前日の確認の連絡を毎回手で書いているなら、日時や持ち物を差し込んだ文面を送れるかを見ておきます
Googleフォームで応募を受け、スプレッドシートに日程の列を足して管理している店は多くあります。件数が少ないうちはそれで足ります。どこから手作業が増えるのかはGoogleフォームとの比較で、店のサイトにContact Form 7を入れて受けている場合はContact Form 7との比較で整理しています。
応募ごとに担当者と状態を持たせ、日程の連絡まで同じ画面で回す流れは採用の応募受付で紹介しています。応募者への連絡の送り方や、状態の分け方といった範囲はできることで、実際の画面は動くところを見るで確かめられます。費用は料金に、細かな疑問はよくある質問にまとめています。
日程の調整は、応募が届いてから入社が決まるまでの中で、最も往復が増えやすいところです。候補日を送ったあとの応募を見失わないよう、送信されたあとの道具がそろっているかを、いま「日程調整中」のまま残っている応募の数から確かめてみてください。
Q1. 美容室の面接は、定休日に行ってもよいですか?
定休日に行うこと自体は問題ありません。在職中の美容師は休みの曜日が店と重なることが多く、定休日のほうが時間を取りやすい場合もあります。ただ、営業中の店の雰囲気やスタッフの動きを見てもらえないため、見学を別の日に行うか、閉店の少し前に来てもらって最後の施術を見てから面接に移る形も合わせて考えてください。
Q2. 実技の確認では、応募者にモデルを連れてきてもらうべきですか?
店で見たい技術によります。新卒や経験の浅い人なら、国家試験で練習しているカットやワインディングをウィッグで見る形で足り、モデルの日程を合わせる必要がありません。中途のスタイリストで仕上がりまで見たい場合はモデルが役に立ちますが、日程の調整に時間がかかるため、1週間から2週間先を候補にしてください。
Q3. 面接の日程が決まらない応募は、いつまで待てばよいですか?
候補を送ってから2日から3日ほど返事がなければもう1度だけ連絡し、それでも返事がなければ状態を閉じる形が扱いやすいです。候補が合わずに2回出し直しても決まらない場合は、ビデオ通話や閉店後の面接など、形そのものを変えて提案してください。試験前などで一時的に止まっている応募は、再開の日を決めて残します。
Q4. 応募者から前日に面接の日程変更を頼まれたら、どうすればよいですか?
1度は受けるのが現実的です。美容師は自分の客から急な予約が入ることがあり、客を優先して面接を動かすのは仕事として自然な判断です。変更を受けたら、押さえていた時間を予約に戻し、新しい候補を出します。変更が2度続く場合は、面接の形を見直すか、いまが転職を進められる時期かを本人に確かめてください。
